平成教育委員会が面白かった

今まだやっているのか知らないけれど、たけしと逸見政孝がやっていた平成教育委員会を僕は小学生の時に見ていた。僕は中学受験をしていたから、実際あの番組の内容というのが役に立った。その点においてただのクイズ番組とは違う。そして難易度は結構高い。教育とバラエティを結びつけて気軽に学べる数少ない成功例だと思う。

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何よりも、あの番組の効用というのは「頭が良いことはかっこいいこと」という点を世間に知らしめたところだろう。小学生から老人に至るまで、あの番組を見れば頭が良いことがかっこいいとわかる。あの番組以外でラサール石井がかっこよく見えたことはない。辰巳琢郎とか僕は世代的にわからないけれど、あの番組では抜群にかっこよかった。物事を始めるきっかけとして一番入りやすいのは、やはりかっこいい姿だと思う。スポーツでも楽器でも、かっこいいから入って何が悪い。あの番組ほど「頭が良いということはかっこいい」を世間一般の日常生活に届けた番組は無いんじゃないだろうか。僕は司会が変わって放送が再開したのは全然見てないんだけど、宇治原とかの評価があれだけ上がったのはあの番組があってこそだろう。菊川怜とかは失敗していた。

進学校などへ行けば、頭が良いことが至上の評価となる。勉強せずに頭がいいやつが一番かっこいいんだけど、実際はそんなのなかなかいない。スポーツもできるやつは結構いる。学年トップとかの人はめちゃくちゃ努力していたりする。「かっこいいから勉強する」なんて不純な動機かもしれない。トップを走る人たちは大抵がもっと壮大なゴールを描いている。医者になるとか弁護士になるとか留学してMBAを取るとか、高校のクラスメイトは京大法学部に入り、今は外務省の官僚になりロシアに駐在している。そこまで行きたければ「かっこいいから」なんかでは突破できない。理想としてはそういう目標があったり「学問が面白いから」で勉強がはかどれば一番いい。ただ実際のところ一般人にそれは難しいと思う。だから別に「かっこいい姿」から入ってもいいんじゃないか。