そういうのをみんなやってたのを見かけた。振り返るも何もねえだろ、と思っていたけれど、なんせ暇だから。というか今のところ3月分の感想とか書いている人って皆無で僕だけで、それってもしかしてフライングなの?締め切りを終わるまで待たないといけないとか?ごめんなさい、もう書いてしまいました。
2月の歌
1.白
捨てようか迷った靴を放り込み、お湯とブラシで元の白さを
これ、最近実際にやったんですよ。去年の6月に買ったスニーカーをずっと履いていて、キューバにも履いて行ってドロドロの真っ黒になった。半年とはいえ毎日履いていて、僕は結構歩く方だから底も減っており捨てようか迷ったけど洗った。それだけ。
2.チョコ
寝る前に飲もうと思い入れた粉。お湯注いでもだいたいはチョコ。
2月だからバレンタインでチョコに絡めたいんだろうなと思いつつ、僕にそんな幸せなネタはないから、これも僕が実際にやった話。ココアをたまに飲むんだけど、いつも欲張って大人買ならぬ大人入れをしてしまう。粉をめっちゃ大量に入れるんだ。それだけ。
3.雪
「見る分はいいのにね」って雪のこと扱う僕ら、大人になった。
これは僕のブログを見たことがある人ならわかるんだけど、口癖のように僕が普段から言っている。具体的にはこの日記とか。
4.あなた
もうずっと会ってなかったあなたから「元気にしてる?」「そっちは慣れた?」
ええっと、これも実際にあった話なんです。実際にあった話ばかりだな。LINEなんですけど、ずっと連絡取ってなかった人から連絡来たんですよ。それだけ。
5.板
壁板に思い思いを敷き詰めた。これが僕らのワンダーランド
板?板なんてタイトルで歌が読めるか、とおもって無理矢理ひねり出した。僕は前に住んでいた家の壁に写真をベタベタと貼っていて、それ。
6.瓜
「ハンバーガー、ピクルス抜きで」頼むのにサラダの胡瓜何事もなく
これも無理だろ。瓜でなんか歌は詠めない、と思った。瓜って言えばなんだ、まあキュウリか。キュウリって言えば最近ハンバーガー作ったっけ。ピクルス入れたっけなあ。僕はピクルス好きだけど嫌いな人多いよな。あいつらってキュウリも食えないんかな?→ハイ!歌完成
7.外
起きてまず、「最低気温何度だろ?」「外行っといで」「やだ。さむいから」
外、外ってテーマも広!って思いましたね。外と言えば当時トロントは−20℃ぐらいが当たり前で外死ぬほど寒かったんですよ。そして毎日最低気温をチェックしていた。それってもしかして日本の小学生でも同じかもしれないって思って詠んだ歌です。
8.夜
あの人も深夜一人で歩いてる。知らない人を仲間と思う。
これも経験談ですね。僕はよく一人で深夜徘徊するんです。何をしているのかというと写真を撮ったりとか。変態じゃないですよ。こういうのを撮るんです。
それで、あまり写真を撮っている人というのは見かけないんだけど、同じように夜遅く一人で歩いている。仕事帰りだろうか、お疲れ様。もしくは、僕のように宛もなく彷徨っているのだろうか。だったら仲間じゃん!でも声かけたりはもちろんしない、変態じゃないから。という気持ちを詠った。そのまんま。
9.おでん
その昔、ゲーム屋だったおでん屋さん。そこで小さく同窓会ね。
おでん?おでんは実家で食べるからそういう話かなと思ったけど浮かばない、そういえば実家の近くにおでん屋があった。そこは昔ゲームソフト屋だった。地元の人間同士でそこに飲みに行ったことがあった。また実体験かよ。最後のねはちょっとキモい。
10.卒業
僕が今やろうとしてる事とはね、人間からの卒業なんだ。
卒業なあ。僕はもう最期の卒業から10年近く経っている卒業とは程遠い人間だから、会社はただ辞めただけだし、卒業に関して書けることって何かあるかな、と思って僕が思い浮かんだのはディオだった。
3月の歌
1.雛
「雛壇に座る芸人たちに告ぐ、今宵も俺を楽しませろよ」
雛?3月で雛といえばひな祭り以外に無いだろうと思ったけれどひな祭りで書けることがない。書けるのは雛壇だ。明石家さんまの気持ちで詠みました。
2.苺
スーパーで通りがかったコーナーに盛られたサラダ、苺が野菜?
これも実体験ですね。苺にまつわる実体験って直近でこれだったんですよ。その写真もあります。イチゴ入りのサラダは食えねえなあって思って撮りました。
3.夕
夕方の風が体を通り過ぎ、置いていかれた寒さと疲れ。
夕って夕方しかないだろうと思い、夕方のイメージで連想したのが会社員。会社員だった頃の、今の季節の夕方。コート着てても死ぬほど寒い。そして夕方というのがだいたい僕らが会社に戻る時間だった。これからまだ事務処理が山積みで風が吹くと寒さと同時に疲れがドッと来る、というそのままの話。
4.ひとり言
「うるさいなあ誰かいるんか?夜中やで」「誰もおらんわ、ひとり言やし」
ひとり言は難しかったなあ。ひとり言って5文字だからそれをどこに持ってくるかを非常に悩んだ。僕は5文字で区切る場所ではなく、7文字の部分にどうしてもこのひとり言を持ってきたかった。そうなってくると、ひとり言だよ、ひとり言かな、とか。関西弁だとひとり言やで、ひとり言やなとかそういうのになる。所帯染みた会話文はなるべく方言で表現したい。これは自宅の話ですね。僕が高校生か大学生ぐらいの頃、よく自分の部屋でスカイプとかで話していたんです。それを親に咎められましてね、で、そこでしていた言い訳が「ひとり言やし」
5.揺らぎ
目の前の紐の揺らぎが偽物で、実は揺れてた自分の身体。
これは完全に酔っ払いを表現していますね。
6.羊
「あの雲は?」「どの雲のこと?」「ほらあそこ、羊みたいな。全部そうだね」
羊で思い浮かぶことってなんだろう、牧場?牧場は思い浮かんだ。牧場で思い浮かぶことって?草原と羊と空と雲。ああ、雲だ。で、羊と雲をかけた。
7.線
足跡が重なりあってできた線、太くしつこくどこまで続く
線ね。線って、これも広すぎて逆に狭い。線って言うと、僕はやはり道が思い浮かぶ。地図でも何でもいいけれど、線といえば道、では道を線で表現すればどうなるだろう、と思って出てきたのがこれ。後半の部分は、人が歩き重なってできた道というのはその歴史の分だけの重みがあるね、みたいなそんな感じ。
8.バク
捕まえたバクを食べたということは間接的に夢を食べたの?
バクなあ。バクって夢とかけるしか無いよな普通。じゃあちょっとかけかたを変えてみよう。バクは夢を食う。じゃあバク自体を食ったらどうなるんだ?僕の父親は一度トラックで鹿を轢いたことがあって、その肉を食べたんです。もしバクを轢いたらそんなことになるのかなあって、そういう歌です。
9.年度末
うしろから追いかけてくる年度末。追い抜いてゆく気ぜわしさたち。
これも会社員時代の記憶。年度末って全然数字足りていない。もう時間無いのとかわかっていて。もう3月31日後ろに見えてる。でもそれ以上に忙しい。自分を追い抜いて行くぐらいに忙しいのが年度末だった。よく毎日2時とか3時とかまで働いていたなあ。
10.信号
信号を横切るスーツの彼からはマンハッタンの道路のにおい
これ、他の人の短歌の感想にも書いたんだけど、ニューヨークの人ってみんな信号無視するんですよね。大阪人も同じ。その理由が道路が碁盤の目だから信号と交差点がやたら多い。歩いたらもう5秒で次の信号だ。そんなのいちいち守ってられない。そして車は信号変わった瞬間にもう全部行ききってしまう。その後に歩行者がみんな渡る。トロントの人とかみんな信号守る。そんな中で信号無視する人がいたら、あの人はニューヨークから来ているのかな?なんて思う。ニューヨークで連想するのはスーツ。道路と車。
まあ、ほぼ実体験でしたね。