写真家ってなれるの?

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photo by tankesopp

世の中数ある職業の中には「どうやってその職業に辿り着いたのだろう?」という職種がたくさんある。憧れるものもあれば、まったく従事したくないものもある。例えばMotoGP(バイク)のレーサーなんて人生を何度やり直してもなれる気がしない。接点がない。子供の頃からバイクレースをテレビで見ていたとしても、プロのレーサーはだいたいその頃既にサーキットで走っている。そういった人が憧れる職業、僕が憧れる職業の一つに写真家というのがある。写真家は数も種類も豊富で、やはり若い人だと20代には既に活躍している。活躍は別として、彼らはどうやって職業写真家というルートに至ったのか。一般的に考えれば、高校か大学で写真部だったとか、アシスタントかなんかのアルバイトから始めたとか、趣味でコンテストに応募し続けたとか、専門学校に入ったとかそのあたりは予想できる。そうやってコネやルートを見つけ、業界に入っていったのだろう。

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Wikipediaによると、カメラマンという言葉は英語ではビデオ撮影者を指すらしい。録画の方。ユーチューバーとか。いわゆる写真を撮る人はみなフォトグラファーと呼ばれるそうだ。例えば日本でも話題になった戦場カメラマンという職業は、英語だとフォト・ジャーナリストという呼称がある。写真家と一口に言ったところでジャーナリズムとファッションとアートを取り扱っている写真家はそれぞれ全く違う職業だと言える。声を用いて舞台に上がる俳優と落語家と歌手ぐらい違いがあるんじゃないだろうか。ジャーナリズムを取り扱えば写真を手段として用いるだけのジャーナリストであり、ファッションを撮る人はデザイナーに近いかもしれない。アート写真を撮る人は画家などに近いだろう。写真家という職業は共通しているように見えてどれも表現の手段に過ぎず、まずはその根底にある撮りたいもので、方向性は大きく変わってくる。

写真家 - Wikipedia

Yahoo!知恵袋にあった質問

このあたりが一般のアマに一番近い心境なのではないだろうか。さて、Yahoo!知恵袋ではどんな回答が返ってきているのかというと、

絵はがき写真家はいくらでもいるので、そうでない「自分の世界」が必要だと思います。そのためには死ぬほどの努力が必要です。人と同じ事をしていてはダメでしょうね。

まあそうだろうな。ことごとく「やめとけ」「なめるな」的な回答。誰が回答しているのか知らないけれど、経験者の現実なども載っています。願望を持っている人は踏み出す前に読んでおいてもいいかもしれません。  

音楽系のフォトグラファーになるには

ある程度業界や的が絞れている人がフォトグラファーを目指す場合、どういうルートがあるのかというのが紹介されています。ここで紹介されている方法は

  1. 自分の作品を持って営業をかける
  2. コネを作る、たどる

このあたりに集約されていました。音楽事務所などに就職してもカメラの担当になったりすることはなく、フリーの人を雇いますよという事が冒頭で挙げられている。こうなってくると写真が撮れることと同じぐらいに営業力、コミュ力が重要になってくる。

カテゴリー :写真家になる方法 カメラマンへの道

プロ意識とは

これは偶然検索で引っかかったウェブサイトで、外国でも活躍されている日本の写真家のサイトらしい。この人は風景を中心に撮っている人のようで、主に日本よりも外国で評価されている人のようだ。この人が言うには、プロ・アマを分けるのは「写真で食べていけるかどうか」よりも意識の違いだと言われている。実際この人自身も写真以外の収入があり、そのおかげで撮りたくないものは撮らずに済んでいるとのこと。

その意識の違いとは「世界に通用するテーマを持って写真を撮っているか?」「自分の写真が世界で取り上げられるほどのテーマと戦略を持っているか?」ということでした。詳しく気になった方は読んでみてください。僕にはなかったですねテーマとか全く。

ライアン・マッギンレーのケース

http://www.flickr.com/photos/35337187@N00/462538957

photo by BEAT NIK

彼はニューヨークの有名なアート写真家で、僕はそんなに知らないんだけどよく全裸の写真を撮っている。日本でも少しアート写真に興味をもったことがある人なら名前ぐらい知っているという人だ。彼が写真家になる経緯というのがネットに載っていた。

元々は美大だから。しかし彼の場合大学3年生で初めてカメラを買ったという極めて稀なケース。元々画家を目指していたそうで、それまで培ってきたものも含め写真で開花したということでしょうか。詳しくはインタビュー記事を見てみてください。

さて、写真家になる人がどういう経緯でそこへ至ったのか参考になっただろうか。僕が読んでみた感想としては、本業としてやっていくのは厳しく、副業として始めるのが理想なのかなあという印象。それは生きていくために。どうしてもその道に進みたくてしょうがないとか、その道で活路が見いだせそうであれば弟子入りなり業界入りするのもいいかもしれません。そうでない場合は学校へ通ったり独自で勉強したりして技術を身につける傍ら、アマとして自分のテーマを見極め続け、地道に作品を発表し続けるしかないのかもしれませんね。あとは頑張ってコネ作りに励むのがもっとも重要なのかもしれない。次回はもう少し踏み込んだ話を紹介してみましょう。

フォトグラファーズ―写真を仕事にするしあわせ

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