人気のある賃貸マンションとは

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photo by Queen Esoterica

人気のある賃貸マンションとはどういうものだったか。僕は昔マンションの管理会社で働いていたから、賃貸マンションの契約事例というものを多く見てきた。その中には、すごく楽な物件というのがあった。つまり何もしなくてもいい物件だ。それは放ったらかしという意味ではなく、平常運転で収益を上げるため僕らは特別な処置を施さなくてよかったのだ。そういう物件を人気物件と読んでいた。人気物件の条件とは何だっただろう?

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①場所がいい

物件の価値を決めるのは50%ぐらい立地。立地というのは単に地価が高い場所ではなく、駅自体の利便性、駅からの距離、周辺環境、治安、騒音、利便性、寒暖、日当たり、全てに影響を与える。逆に考えると、これらを犠牲にすれば少し手軽な値段で借りられる。

②間取りがいい

住みやすさを決めるのは、環境の次に部屋の中だったりする。間取りの設計というのは流行り廃りがあり、単に和洋だけではなく生活スタイルに合わせて変化している。いわゆるワンルームにおいても間取り一つでかなり評価が異なってくる。洋室の形、扉の位置、廊下の有無、洗面所、脱衣場の広さ、ユニットバスかどうかだけではない。

③建物がいい

建物というのは本当に重要だ。どの点について重要かというと、騒音。日本は湿度が高いため、日本の家屋というのは通気性を高めるため同時に音が漏れやすい造りになっている。そうでもしないとカビだらけになってしまうから。住民は入れ替わるため、いつ騒音に悩まされることになるかわからない。基本的に鉄筋コンクリート造、鉄骨造などの違いはあれど、部屋と部屋までの壁の厚さ、ジャンプしてみて床の厚さ、壁を実際に叩いてみて壁の厚さなどを確認した方がいいです。また、見た目も大事。

④家賃が割安

傾向として、敷金や礼金、手数料などが高くても、家賃が安い物件の方が人気がある。この家賃の上下については一部カラクリがあって、特に投資用マンション、その中でも証券化されている物件については家賃がやや割高な分礼金が0円だったりすることが多い。それはいいとして、他の費用よりも家賃が割安だと、基本的には早い者勝ちになる。そういう物件はすぐなくなる。残っていればどこかに何かあるため要注意だ。安いだけなら探せばいくらでもある。安い理由が大事になってくる。

⑤掃除が行き届いている

こういう部分は意外とよく見られる。掃除の状況というのは、その地域の質であったり、住人の質、そしてオーナーの質を表していたりする。定期清掃にもお金がかかる。点検やメンテナンスにもお金がかかる。そういうのにお金をかけていない物件は、たいてい住民の質が下がる。そういう事を気にする人は住まず、住んでいても出て行く。清掃状況を気にする人が必ずしもいい人とは限らないが、これは根拠の無い傾向の話。

結構当たり前の内容が出揃った。僕が働いていたのは主に関西圏だから他の地域は多少異なるかもしれないけれど、だいたい同じ所得層が対象であれば似通っているんじゃないだろうか。大事なのは、自分の身の程に合わせることだと思います。住む場所で調子に乗ったりすれば、周りと合わずトラブルに繋がるかもしれません。どんな人が住むマンションなのかは地域や金額でだいたいわかると思いますが、念のため聞いてみましょう。