30代になって痩せた話

今までの日記でも散々痩せた痩せたと書いてきたけれど、一度折り入ってまとめてみようと思った。僕の家系はデブだ。母が太っており、妹も太っており、おじさんも太っている。父やそれ以外の太ってない人もたくさんいるけれど、デブ因子というのは僕の中に脈々と流れている。事実僕自身、小学生の頃はどちらかというと太っていた。

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中学に入り僕の体型は普通になった。何故だったか忘れたけれど、おそらく環境の変化に伴うストレスかなんかだと思う。痩せたと言っても痩せ型になったわけではない。飽くまで普通に戻っただけ。それ以降の体型というのは殆ど変わらなかった。身長も体重も。大学生ぐらいの頃は少し体を鍛えていたから、当時の体脂肪率は8%とかで、昔から比べるとかなり痩せたほうだと思う。体重はだいたい53kgが僕の標準として定まっていた。

そういった経験から、僕は痩せることが簡単だと思っていた。少し太ったとしても簡単に痩せられる。運動して食事量を調整したり、ストレスを溜め込んだりすればすぐに痩せる。そういう風に思い込んでいた。しかし、会社員になって数年が経ち、僕は痩せなくなった。食事量が決して増えたわけではない。運動量が減ったわけでもない。大学生の頃から比べると減ったにしても、外を歩いたり走ったりプールに行ったり筋トレしたりすることはあった。けれど一向に痩せなかった。インドで食中毒になり一時的に骸骨みたいになったこともあった。それでもまたすぐに戻る。20代も後半に入るにつれて今までの経験則が通用しなくなってきていた。代謝がどうとかそういう理由かもしれない。

それは本当に結構続いた。会社を辞めた後も痩せなかった。ワーキングホリデーでトロントに来てからもしばらくは痩せなかった。決して太っていたわけではないけれど、中年太りというか腹の肉であったり、そういうのが落ちる気配はなかった。痩せる必要があるのかといえば無い。見た目とか言うよりも、僕は単純に体に肉がついている状態というのを非常に嫌っていた。動く度に肉が揺れるのが我慢ならない。ただそれだけの理由。

痩せたのはここ最近だ。ここ半年の話だと言っていい。実際には3ヶ月ぐらいで既に痩せていた。これは自分でも本当に驚いた。もう中年になり、会社員時代のことも踏まえいくら頑張ったところで痩せないもんだと思っていたから、たった数ヶ月で病人みたいにガリガリになっている自分に対して恐怖さえ感じた。ここ半年で何が変わったのだろう。何が決め手となったか。トロントに来てジムに通う人は多いが、僕はそういうことをしていない。ハードなトレーニングも何もしてない。むしろ引き続き運動不足なほうだ。変わったのは食事だった。9月からパスタが主食になった。

トロントに来て以来、9ヶ月の間はパン食が中心だった。それでは痩せなかった。そして去年の9月に引っ越した先にはトースターが無く、パンはほとんど食べなくなった。パスタが主食になったのは人が食べているのを真似しただけ。安くて簡単だったから。スパゲッティだと茹でるのも早く、そこにトマトソースをかけるだけというはっきり言って最低の食事だ。たまに野菜を炒めて混ぜたりもする。これが本当に安くて、$50もあれは1ヶ月の食費がまかなえる。それはいいんだけど、パスタは炭水化物だから一般的には太る要因になると言われ、ダイエット食品などではない。じゃあ量が減ったのかというと、一日一食しか食べていないのは今に始まったことではない。

どれぐらい痩せたかというと、まず腹が引っ込んだ。これは本当に大学生以来の事だ。この歳になって腹が引っ込むことがあるなんて、本当に信じられなかった。しかしそれだけに留まらなかった。去年12月頃は本当に痩せすぎて、鏡に映った胸のあたりから心臓の鼓動が視認できるほどだった。これはさすがにまずいと思い、食事量を少し増やし、運動も少し始め、肉体改善を図ろうとしている。しかしいまだに痩せたままだ。これはたまたま僕の体質とパスタの組み合わせがそうだっただけで他の人に当てはまるかどうかはわからないけれど、新しく一つの痩せる手段を見出した。それとも病気かな。昔の僕を知っている人が見たらびっくりするだろう。