隣家より聞こえるジャズに耳澄まし、コーヒーを淹れ、まぶたを閉じる。
コーヒーとタバコ嗜み窓の外、雪を眺める日曜の午後。
足元のルールの線を踏み出して見えてきたのも変わらぬ景色。
どこまでも良き人であるあなたから良き人を取り何かを残す。
偽物の翼を借りてこしらえる。足の指には水掻きのあと。
剥げ落ちた皮をつまんで覗き込む「ヘビみたいだね」「夏の蛇だよ」
リュックからあふれる荷物を取り払い、背負う頃には飛行機の中
水面を歩けるもんだと思い込み、足を踏み出し海に溺れる。
冷たさに躊躇いながら吸い込んだ空気が君を温めている。