旅行小話

旅行そのものにも旅行記を書くのにも疲れてきて、今回は旅行中に感じたちょっとしたことをお伝えしたいと思う。各国を転々と旅行するのは僕にとって初めてのことで、新たな発見というのが多かった。これらのことは既に旅慣れている人にとっては常識だったり、単に僕の勘違いも含まれているだろう。それでも今現在旅行中に感じた、リアルタイムの生の感想をお届けしたいと思います。

 

時差ボケについて

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以前にも少し書いたことがあるけれど、僕は時差ボケというのがほとんど無い。今まで行った場所でインドやヨルダン、ヨーロッパやアメリカなんかは日本との時差が激しいけれど、時差によって昼夜逆転し、旅行に何か支障をきたしたことはなかった。これは日本にいた時もあまり規則正しい生活を送れていなかったからかもしれない。必ず朝早く起きなければいけなかった会社員の時も、それは同じことだった。

僕自身はそれが普通だと思っていた。時差ボケと言っても少し眠い程度で、それは普段の睡眠不足と大差ないもんだとばかり思っていた。しかし人によってはこの時差ボケで初日は全然動けなかったり活動できない状態に陥ったりするらしい。そんな人がいるということを全然知らなかった。その場合、旅程の初日と帰ってきてからの初日はほぼ使い物にならなくなってしまい、実にもったいないというか大変だなあと他人事ながら憐れんでしまう。これはやはり、普段の生活習慣が影響するのだろうか。

時差ぼけ - Wikipedia

西洋人の露出度について

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これはカナダにいた時から思っていたんだけど、彼らは本当に無頓着だ。それは単に露出が多くてはしたないという意味ではなく、基本的に寒さに強い、暑がりなんだろうと思う。ホステルで寝ていた時も、男性だとパンツ一丁で寝ている人が少なくなかった。習慣の違いというのもあるかもしれないが、僕には寒くてとても無理だ。また、西洋人の旅行者、特に女性は超短い短パンに上はタンクトップというかチューブトップというか何て呼ぶのか知らないけれどとにかく下着みたいな格好が定番だったりするんだけど(それにサングラスと髪を頭のてっぺんでぐるぐる巻きにまとめているのが定番)、移動のバスや飛行機は死ぬほど冷房が効いており僕はそのためだけにジーンズに穿き替えて長袖を用意したりするのに、彼女らは平気なんだ。これは僕ら日本人が身だしなみについて同じ概念を共有したとしても、身体構造的に真似できない。

あと、話は全然変わるけれどビーチにおいてトップレスというのは、彼女らにとって普通なんだなと思うようになった。最初は少し驚いたけれど、すぐ見慣れてなんとも思わなくなった。それぐらいどこに行っても見かける。これも日本人としてはあり得ない感覚だろう。アジア人がやっているのは見たことがない。

ビーチついでに言うと、旅行先において西洋人の女性が一人でビーチに来ていたり女同士友達二人で来ていたり、男性も一人だったりというのをよく見かける。これはビーチに限らずレストランなんかもそうで、日本人だとカップルや団体でなければ肩身が狭いみたいな感覚がある場所であっても彼らはそんなことを全く気にしない。もちろんカップルも多かったが、日本でよく「一人ぼっちで〜するのはレベル〜」とか言ってるのがバカらしくなるほど、彼らは自分に正直で他人の目なんか気にしない。そして、これも余談だけどビーチでナンパしている人なんていうのは全く一人も見かけなかった。露出度から話が大きく逸れた。

ヨーロピアンと北米人の違い

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今回カナダからヨーロッパへ旅行して、顔立ちが似た人達でも北米とヨーロッパでは全然違うと思うことが多々あった。向こうからすればアジア人が区別つかないのと同様に、それぞれ国ごとに文化の違いが大きくて当然なんだろうけど、そんなに深入りしなくても印象として全然違ったことがいくつかあった。これは僕が行った場所に限られるため、もちろん全てのヨーロッパ諸国を指しておらず、北米についても同じ。

まずは体型。よく知られているように、北米は太った人が多い。中にはとんでもなく太った人がおり、太っているという理由でカート移動している人もいる。僕が行ったヨーロッパ諸国においてそういう人はまず見かけなかった。いても北米からの旅行者か、日本人の太った人と同程度の人ぐらい。これは気候の違いなのか食べ物の違いなのか、それとも格差があるからなのか、おそらくは食習慣の違いだろう。僕は北米やヨーロッパの食習慣に詳しいわけではないけれど、それ以外の要素はあまり関係してこない気がする。

アメリカ人を太らせたあの政策 外国人の不思議(1) :日本経済新聞

次に、態度の違い。個人差はもちろんあるけれど、北米の人というのは大抵かなりフランクだ。ヨーロッパの人はそっけないというか、落ち着いていることが多い。このあたりは本当に全然違う。スーパーやドラッグストアなどの店員が「Hi! How’re you?」から始まり多少の会話があるというのがカナダにおいて日常の光景だった。初めて行く店で初めて会う店員がそうであり、人によっては全然無愛想な人もいたけれどヨーロッパにおいては無言で無愛想が標準だった。この人々の態度というのは「ああ、これがアメリカンか」とか「これがヨーロピアンなのね」っていうのをはっきりと感じることができる。日本人のようなバカ丁寧さはどこに行ってもない。

目立つ韓国人旅行者たち

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ニューヨークに行った時、ホステルの同室に韓国人が二人いた。日本人は僕一人だった。ワルシャワのホステルで韓国人は見かけなかったけれど、受付の兄ちゃんは韓国人もよく来ると言っていた。一番驚いたのはドゥブロヴニクが韓国人だらけだった。別に韓国人を悪く言うとかそういう話ではなく、有名な観光地にはだいたい韓国人旅行者がホステルといった安宿に出現していた。彼らは別にバックパッカーというわけではない。むしろバックパックを背負って放浪の旅をしている人というのはほとんど見かけない。単に旅費を抑えるためにホステルに泊まっているのだろう。

これ、僕ら日本人の感覚だと男性ならまあ普通かなと思う。日本人男性はごく稀に出会う。韓国人はそれより圧倒的に多い。そしてドゥブロヴニクで見かけた韓国人は女性ばかりだった。友達同士で来ている人もいれば、一人で来ている人も多い。女性一人で海外旅行をしてホステルに泊まる、それは韓国人に限らず北米人やヨーロピアン、オーストラリアやニュージーランド人も多く見かける。普通なのだろう。しかし一般的な日本人の感覚ではまずあり得ないんじゃないだろうか。そういう人も中にはいることは知っているけれど、見かけない。

その遭遇率のレア度はものすごい。西洋人の女性と日本人女性との間に差があるのはなんとなく分かる気がするものの、韓国人女性と日本人女性の間にも何故こんなに違いが出てくるのだろう。どっちが良いとかいう話ではなく、その点は本当に印象深かった。日本にはギャップイヤーみたいなのもなく、旅行する時間が取れないというのはわからないでもない。けれど卒業旅行なんかは海外が多いだろうしワーキングホリデーともなると日本人は女性ばかりだったりする。だからいてもおかしくないはずなのに、やはりいない。

ちなみにボスニア・ヘルツェゴビナにおいて、団体ツアー客に壮年の日本人や若い韓国人などは見かけたけれど、ホステルには日本人も韓国人もいなかった。いたのは僕以外にフランス人やポーランド人、ドイツ人、クロアチア人、男性が圧倒的に多かったけれど女性もいた。

旅先で日本人に会いたいとかいうことは全くないんだけど、色々な国の人たちと同じ旅行者という立場で出会う中で、あまりにも日本人が少ないのは何故だろうと不思議に思う。行くところに行けばいるとは思うんだけど、距離や行き先のトレンドとかにも関係しているのかもしれない。それにしても韓国人は多かったなあ。

今週のお題「海外旅行」