ブログ偏差値

過去はてなブログ(もしくはダイアリー)で流行ったブログの偏差値は、だいたい60〜70前後だった。今は40ぐらいが主流だろう。アメブロは35前後かな。

「ブログ偏差値」「ブロガー偏差値」「読者偏差値」は基本的には一致しない。自分が知っていることを、自分だけがわかればいいというように書いているブログは

ブロガー偏差値=ブログ偏差値

になる。読者層が全く同じ偏差値になることは少ない。

知識系のブログは一般的に

ブロガー偏差値>ブログ偏差値>読者偏差値

という順番でに下がっていく。

娯楽系のブログであれば

ブロガー偏差値>読者偏差値>ブログ偏差値

の順番になる。

炎上するケースとしては

ブログ偏差値<読者偏差値

の場合であり、これを意図的にやる炎上商法は

ブログ偏差値<読者偏差値<ブロガー偏差値

になる。娯楽系と同じですね。偏差値30のエントリーに対して、偏差値40〜50の読者から間違いの指摘が入る。しかしそれを折り込み済みのブロガーは偏差値60になるといった具合。この場合、偏差値60以上の読者は内容が低レベル過ぎて相手にしない。

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ブログの人気とブロガー偏差値

ブログやブロガーの偏差値と、人気は比例しない。つまり、偏差値が高ければ人気が出るわけではない。知識系ブログであれば

ブロガー偏差値>ブログ偏差値≧読者偏差値

の順番に上手くブログを構築できたケースは人気が出やすい。知識を求める場合、読者は自分よりも偏差値が高い、もしくは同じ偏差値のブログを求める。ブロガーは読者にわかりやすく書くために、読者よりもブログよりも偏差値が高くなければならない。

例えば某知識系女性ブロガーは偏差値70ぐらいある。ブログの内容はというと、高偏差値ブロガーの立場から極めて一般的なことを簡単にわかりやすく書いた偏差値50程度に抑えてある。ブロガーとブログの間には偏差値20の差があり、この数値が大きければ大きいほど人気が出やすい。読者はというと、偏差値50〜45あたりになる。一部の読者層はその内容を十分に理解できて、実践もできる偏差値50だ。しかしほとんどの読者層は偏差値50以下、ブログを読むまでその内容に気づくこともなかったような、内容にギリギリついていける層になる。大半の読者にとってこのブログは、実践できるかどうかわからないけれど偏差値の高い内容が書かれており、参考になると思っている。30以下の読者にとっては、内容が難し過ぎてついていけない。

娯楽系のブログであれば、

ブロガー偏差値≧読者偏差値>ブログ偏差値

の順番に落とし込めれば人気が出やすい。娯楽系は読者よりも偏差値の高いことが書いてあると、何がおもしろいのか理解できず笑えない。おもしろおかしいことを求める場合、低きに流れる傾向があるため必然的に読者よりもブログの偏差値が下がる。それを書いているブロガーは、読者と同程度かそれ以上の偏差値になる。偏差値の高いブロガーが意図的に偏差値の低い記事を書き、娯楽として読者に提供している。

高偏差値のブロガーは、高偏差値の記事から低偏差値の記事まで書くことができる。しかし逆はない。偏差値40の人間が偏差値60の記事を書こうとしてもできない。人気のあるブログを書くためには、ブロガーの偏差値が常にブログの偏差値を上回っている必要があり、その数値の幅が大きけれれば大きいほど人気が出やすい。

ブログの人気と人口動態

もう一つの指標として、人口動態がある。ブロガーにも読者にも人口の偏りがあり、ブログが一般化した現在では

低偏差値>中偏差値>高偏差値

の順に人口が多い。つまり現在においては必然的に、低偏差値を対象としたブログに人気が出やすくなる。人気が出やすい「ブロガー偏差値>ブログ偏差値≧読者偏差値」の形にブログを構築できなくても、読者数の多い低偏差値層へターゲットに絞っていけば、必然的に人気が出やすい。

例えば某ブロガーの偏差値は40ぐらいだが、ブログの偏差値も40ぐらいであり、読者層は30〜40あたりが対象となる。人気が出やすい「ブロガー偏差値>ブログ偏差値≧読者偏差値」の形には当てはまらず、ブロガーとブログの間にも差はない。しかし一番人口の多い低偏差値層をターゲットとしているため、そこそこ人気がある。

某娯楽系ブロガーの偏差値はおそらく50ぐらい、ブログ偏差値は30程度、読者層は30〜40となる。一番人口の多い低偏差値層をターゲットとしつつ、ブロガーとブログの間に偏差値20も差が開いているため、かなり人気がある。

2004年頃に人気が出たブログはおおむね高偏差値(70前後)を対象としてきた。2010年頃になると中(55前後)がブログ人口の主流になり、2016年現在は低(40以下)がマジョリティとなっている。ブログの人口動態が高→中→低と移り変わるに連れて、人気が出やすいブログも高→中→低と移り変わってきた。

ブログにおける偏差値の基準

ブログ偏差値を測る上での基準は、必ずしも内容の難しさとは限らない。それ以外に重要なのは、情報のレア度。その情報どれぐらい希少価値があるかが、偏差値を左右する大きな基準となってくる。誰でも知っていることは、当たり前だけど最底辺になる。検索すればわかる内容(二番煎じ)、一次情報を加工しただけで新たな見解が付加されていない記事なども、基本的に偏差値が低い。今まで誰もがたどり着けなかった情報、誰も気づかなかった見解、誰もが解説できなかった内容といった希少価値の高い情報は、偏差値が高い。そういった記事を書くブロガーはさらに偏差値が高いことが多い。そして繰り返しになるが、ブログやブロガーの偏差値と人気は比例しない。ブログ全体として偏差値を安定させていると、一定の読者層が付きやすい。

あなたのブログ偏差値は?

あなたがいつも見ているブログは、偏差値どれぐらいだろう。40?60?そしてあなた自身はどれぐらいだろう。ブロガーであれば、自分の偏差値がいくらで、ブログの偏差値がいくらで、読者の偏差値がどれぐらいか考えてみるとおもしろい。

僕自身のブロガー偏差値は多分50ぐらいだろう。ブログは60を目指そうとして失敗している。読者層は、同じく50ぐらい?

よって、この内容が理解できなければあなたの読者偏差値は50以下です。ツッコミどころが思いつけば50以上。そもそも偏差値の定義は〜とかそういうのは無しです。わかりやすさを優先しました。ちなみにこの偏差値がどうこうという話は、岡田斗司夫のニコ生に出てきた「ジブリ社内紙『熱風』は宮﨑駿を読者対象にしているから知能指数135!週刊文春は95!」という発言を参考にしている。知能指数はちょっと違うため、偏差値にしてみた。

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あとNHKは50歳の専業主婦を想定視聴者層として番組作りをしているらしい。

池田信夫 blog : 古舘伊知郎氏が「格差社会」を語る気味悪さ