最近おもしろいマンガ

現在連載中のマンガで最近読んでいるやつ。マンガは雑誌購読よりもWEB連載でおもしろいのが増えてきた。

ゆうべはお楽しみでしたね

オンラインゲーム、ドラクエ10のギルドで知り合った人と一緒に住むことになる話。主人公たくみはオタク向けの書店で働く契約社員で、祖父から相続した家に一人暮らししている。ドラクエ10にハマっており、ギルドの仲間たちと狩りをしたりイベントを楽しんだりしている中、ある日仲良くなったギルドメンバーのゴローさんが引越しを考えているという話が出た。たくみは一人暮らしだし、部屋が余っているから一緒に住みますか?ということでネットゲームの友達と住むことになる。待ち合わせ場所にいたのは、ギャルだった。

2,3年前から連載していた気がするけれどまだ3巻しか出ていない。当時から流行だったシェアハウスモノで、しかもオタクがギャルと同居するというオタクの妄想を具現化したようなマンガではあるんだけど、そんなことよりドラクエの紹介や解説が多い。ドラクエ10やりたい。同居の部分についてはかなりライトに描かれている。こんなタイトルつけておきながらハプニングみたいなのはゼロ。相手はゴローさんというハンドルネームなのに女性で、ネイルアーティストで、リア充で住む世界が違う。想像とのギャップは激しかったけれど、一緒に生活していくうちにオンラインで仲良かったお互いの印象が、次第にリアルでも重なってくる。ゲームの話が半分ぐらいなんだけど、別のメンバーとオフ会があったりリアルの展開も進んでいく。まあ実際はこんなやついねえよ。あと1巻ぐらいで終わりそうだ。

[asin:B01N3UON8W:detail]

絵もライトな感じだ

勇者が死んだ!

これはプレイする側ではなく普通にドラクエっぽい世界観をベースにしたファンタジーギャグマンガ。主人公トウカはニーソを愛し、スローライフを目指す普通の村人だが、ある日村を訪れた伝説の勇者を自分が仕掛けた罠で殺してしまう。そして勇者パーティーのネクロマンサーにより、死んだ勇者の体にトウカの魂が入れられ、もとの肉体を封印されてしまう。トウカは勇者を殺した責任を取らされ、勇者と入れ替わって世界を救う冒険をするはめになる。

主人公トウカはモブキャラの村人だから剣術とか魔法とか全然ダメで、勇者にも憧れていないしやる気もないが、知恵だったり罠を張る技術で展開を切り抜けていく。魔法陣グルグルをほうふつとさせるような、変質者もいっぱい出てくるギャグマンガだ。こういうマンガって最近は全然なかったからおもしろく読んでいる。今7巻だったかな。

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伝説の勇者の婚活

RPG、ファンタジー、勇者続きだが、これは世界を救った後の話。伝説の勇者ユーリは、世界を救ったパーティのメンバー同士が結婚し、自分もそういう普通の結婚がしたいと思う。国に戻って王に報告すると、世界中から嫁候補が集まり盛大な見合いが始まる。しかし集まった女性たちはみんな、勇者としての自分しか見てくれない。ユーリは勇者という肩書きを捨てても自分を見てくれる人を探す旅に出る。

ユーリはかなりの人格者なんだけど、戦うことしか知らず不器用で空気が読めない。勇者ではなく一般人として世に出てみれば、他の人たちと感覚のズレが激しい。ファンタジー世界における勇者が世間とのギャップに翻弄され、コミュニケーションに苦戦しながら婚活する姿はおもしろいんだけど、見ていてつらいものがある。ギャグの要素もありつつ、普通のコミュニケーションができないユーリはヤバイ人だと誤解されたり、やっと彼の魅力が伝わったときには既にその場を立ち去っていたり、なかなか切ない話だ。まだ始まったばかりで2巻までしか出ていない。

[asin:B06Y3ZWXTM:detail]

GANTZ:G

あのGANTZの外伝。奥浩哉ではないが、原作の世界観や設定をそのまま引き継いでいる。「別のマンガ家があのGANTZ世界を描いたら」という感じでガンダムで言うところの0080的な位置づけだ。ストーリーも、原作と同じ時期に別の場所で行われていた、黒い玉に導かれた人たちのサバイバルゲーム。主人公の黒名蛍(けい)は玄野計と全然違うタイプで、陸上部金髪ショートカット女子。原作GANTZとは違い、初めからクリア組のメンバーがいたり、彼らがスーツやXガンの練習に付き合ってくれたり、GANTZのifをしっかりやっている。これが意外なほどにおもしろい。

世界観は同じでも描く人や登場するキャラクターでここまで話が変わる。でもGANTZの世界観はしっかり守られている。GANTZっていう設定をテンプレートにしていろんな物語を見てみたいとさえ思う。絵や心理描写などやっぱり原作に及ばないけれど、原作が好きだった人なら十分に楽しめると思う。まだ2巻しか出ていない。

[asin:B071RFXLGM:detail]

はじめてのギャル

DTに悩む高校生の羽柴ジュンイチは、健気で善良ないじられキャラ。モテない同士の友達に「ギャルは土下座で頼めばヤラせてくれる」とそそのかされ、クラスメイトの高圧的なギャルに土下座で告白することになる。「キモい」と言われるがパンツが見えるため土下座をやめないジュンイチ。しかしパンツを見ていることも最初からバレていて、からかわれているうちに本当に付き合うことに…あるかそんな話!というこれまた古典的なオタクの願望を具現化したようなマンガ。

この、オタクが幻想的に抱く憧れのギャル像って一体なんなんだろうな…。このマンガでもギャルは社交的で、自己主張もできて、それがある意味怖くて近寄りがたく、からかわれて落ち込むんだけど、実は正直でいい人、貞操観念も堅いみたいな感じになっている。現実はどうか、なんてマンガを読むときは考えなくていいから人気が出るのか。これも現在2巻まで。

[asin:B06XW4QJTH:detail]

以前書いたスタメンはこっち。