香港旅行記3日目「香港アイランド」

前回の続き

2日目は朝早かったにもかかわらず、夜なかなか寝られなかったため3日目はゆっくり起きた。今日は香港アイランドへ行く予定だ。香港に来たにもかかわらず、まだスターフェリーにも乗っていない。スターフェリーも深夜特急に出てきて、こちらに来たらぜひ乗っておきたかった。

泊まっている家を出ると、バスに乗ってスターフェリー乗り場へ向かった。今日も相変わらず暑い。

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スターフェリー乗船

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スターフェリー乗り場は観光客で賑わっていた。スターフェリーは中環(セントラル)と湾仔(ワンチャイ)の二つ行き先がある。ワンチャイの方がセントラルよりやや東側だが、だいたい近い。僕はセントラル行きに乗ることにした。セントラル行きのスターフェリーは2階建てになっており、上層と下層で乗り場が違い、値段も違う(週末は少し高くなる)。乗り場を間違えないように注意しよう。

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スターフェリーはバンコクのチャオプラヤ川を渡るフェリーに雰囲気が似ている。あんなに小さく短くはないが。

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香港アイランドへ渡ると、そこは今まで見ていた九龍サイドとは違う意味で、大都会だった。

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建物が新しい

飯を食う

お昼だったのでご飯を食べに行こうと思い、ランカイフォン近くの沾仔記という店に入った。ワンタンメンが有名らしいが、そのことは知らずに牛肉のヌードルを頼んだ。広東料理らしく、マイルドで食べやすい。スープも全部飲み込める。

金額は29香港ドル(約420円)、席はやはり相席

近くに泰昌餅家という有名なエッグタルトの店もあり、一つ購入して食べてみた。一個7.5香港ドル(約110円)と先日買ったものより高いが、先日のよりもタマゴ感がなく、デザートの味だ。

食事を終えると、摩羅街(ラスカー・ロー)というアンティーク通りを目指して歩く。炎天下のなか、途中で方角を間違え1時間ぐらい歩く羽目になった。アンティーク通りと言うが、規模はそんなに大きくない。客もそんなに多くなく、チラチラ眺める程度に終わった。

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あまりにも暑く、何か飲まないと倒れる。香港ではエアコンが低い温度で設定されており、お店であったりビルの前を通るだけで漏れ出るエアコンの冷気に吸い込まれそうになる。結局スターバックスに入りマンゴーのフラペチーノを飲んだ。そこで20分ほど休み、トラム乗り場へ向かった。

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トラムで北角(ノースポイント)へ

昨日の食事の際「明日は香港アイランドへ行く」と言っていたら、チェンから

「トラムに乗るといいよ。トラムは香港で一番安い公共交通機関で、たった2.3香港ドル(約33円)だから。ゆっくり走るから景色を見て回ることもできる」

と言われていた。そしてトラムのうんちくも教えてくれた。

「トラムの線路はジグザグなんだけど、なんでだと思う?実は昔、トラムは海岸線に沿って走っていたんだ。今は街の真ん中を走っているけれど、つまりトラムの線路より北側は埋立地ってわけさ」

いざトラムに乗ってみる。…たしかに安いが、暑い。バスや電車と違いエアコンが効いていない。窓も開けっ放しで、道路の中心を走るため排気ガスがすごい。チェンには勧められたが、正直なところあまりおすすめしない。

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トラムから見る香港アイランドの街

そのままトラムに揺られ、北角(ノースポイント)で降りた。このあたりは香港アイランドの中でも旧市街となっており、古いビルが立ち並ぶ。様々な映画や映像作品のロケ地になっているみたいだ。しかし観光客というよりは、どちらかというとローカルの人々で賑わっている。

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トラムによってはノースポイントの路地に入っていくものがあるみたいで、ここだけは乗ることをおすすめする。僕は中に入っていかないのに乗ってしまっていた。

※僕が撮ったものではない

途方に暮れる

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周辺の高層ビルの写真を撮っていたら、スマートフォンにメッセージが来た。

「ごめん、風邪引いて仕事休んでる。今日は行けそうにない」

香港に来る前からメッセージでやりとりしていた人だった。7時に食事をする約束だったが、寝込んでいるみたいだ。しかたない、しかたないが、この後やることなくなったー!

香港の有名観光地と言えば、ケーブルカーで登るビクトリアピーク、大仏などが残っているが、いずれも興味がない。ランカイフォンは白人旅行者向けの飲み屋街だが、飲むにはまだ時間が早いし、炎天下を歩き疲れているから飲んでしまうと帰るのが大変そうでパス。とりあえず九龍サイドへ戻ろうと思い、地下鉄に乗ってフェリー乗り場へ向かった。

地下鉄を降りた周辺は、人が混み合っていた。

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通り過ぎ、フェリー乗り場へと向かう。やたらと警官が多いなーと思っていたら、習近平が来ているからだ。フェリーに乗り、九龍サイドへ戻る。さらば香港アイランド、もっと遅い時間に来ればよかった。

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再訪、重慶マンション

スターフェリーを降りて尖沙咀(チムサーチョイ)に来た。やることがなくなった。どう過ごそう。このままバスに乗って帰っても何もない。初日と同様に、しばらく埠頭の周辺をぶらぶらしていた。屋台でアイスクリームが売っていたので買って食べる。10香港ドル(約150円)だった。観光地価格。

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そうだ、重慶マンションが近かった。初日に訪れた重慶マンションは、両替屋を覗いた以外中をそんなに見ていない。1階と2階だけでも一周りしてこよう。というわけで、2日ぶりに重慶マンションへ向かう。

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いわゆるアフリカ系、インド系、アラブ系の人が多い。手で食べる飲食店がたくさんあり、テーブルを囲っている。怖い場所というわけではないが、歩いているとけっこう声をかけられたりもする。なかなかめんどくさい。

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ぐるっと一周まわり、早々に出た。階段なども見ておけばよかった。重慶マンションを出て、信号を渡ったところでインド系の人に声をかけられる。

「マリファナいらない?」

え、俺そんな風に見えるのか?東南アジア諸国は確か、マリファナに対して厳しかったような記憶がある。インド周辺まで行けば半ば合法みたいなもんだが、タイなんかはすごく厳しかったような。

「それ、違法でしょ?」と聞くと

「そうだ」

と返ってきた。やっぱそうじゃないか。ベトナム行ったときも声かけられたし、単身旅行者には片っ端から声かけてるんだろうなー。もちろん買っていない。

10香港ドル落とした

バス乗り場まで歩き、バスに乗ろうとした。オクトパスカードは明日の帰国に向けて残金を残しており、現金で払おうとポケットを探ったら、ポケットに入れていた10香港ドル札がない(香港のバスは前払い)。とりあえず降りて、停まっていたバスには先に行ってもらった。あれーおかしいな。マネーベルトを見てもない。埠頭でアイスクリームを買ったあと、お釣りでもらった10香港ドル、そのままどこかに落としてしまったみたいだ。最悪だ。

金額としてはたかが知れてるが、帰国に向けて現金を使い果たしており、残りはオクトパスカードにチャージされた20香港ドルのみ。バスに乗って帰ることはできるが、ここで使ってしまうと明日空港まで行くバス代がない。どうしたもんか。

オクトパスカードは50香港ドルごとしかチャージできない。ATMからの現金引き下ろしも、200香港ドルぐらいが最低限度だったように思う。それらのお金は使うあてがないし、手数料ももったいない。しかしまあ、なんとかなる手段があった。

オクトパスカードのデポジットだ。オクトパスカードを購入したときの150香港ドルは、100ドルはチャージ、50ドルはカードそのものデポジットという内訳になっている。そして駅でオクトパスカードを返すと、デポジットの50ドルが戻ってくる(購入してから3ヶ月未満であれば9ドル引かれる)。空港までのバス代は18ドルだから、41ドルあれば明日も十分足りる。

そんなわけで、オクトパスカードで次来たバスに乗り宿泊先まで帰った。

次回、香港旅行記4日目「感想・考察」

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