相変わらず映画ばかり見ている

なにもかもほったらかして、とりあえず映画見ている。今年はあと3本ぐらい見る予定。また、年明けにホドロフスキーのエンドレスポエトリー見に行くことになった。本当に行くんだろうか。人と映画見に行くなんて今年の2月以来で、大したことじゃないんだけどあまり実感がない。

と言うのも、つい先日3人で飲みに行くことになった。全然初対面ではないけれど、お互いあまりよく知らない3人。店に入ると、カウンターにいた店の人が顔見知りで

「3人でよく飲まれるんですか?」

と聞いてきた。こちらのうち一人が

「3人は仲良い友達だから」

と返した。何言ってんだろうと思って、僕はその後に続いた。

「いや、今日たまたまなんです」

と言ってここに至る経緯を説明した。店の人は「こんなこと言ってますけど?」と他2人に言う。それに対してもう一人が

「この人いつもこうなんですよ」

と答えた。なんだこのやりとり。この3人で飲むのは全く初めてだった。映画に行く予定になったのもこの3人だ。非現実感。

映画『エンドレス・ポエトリー』公式サイト

フッテージ

評判の良かったホラー映画。僕はホラー映画を見ても怖いと思わないから、どういう見方をすればいいのかわからない。驚かせ要素があったり、謎解きがおもしろいと良いホラー映画という扱いになるのだろうか。フッテージは両方それなりにあったけれど、特に怖いとは思わない。主演のイーサン・ホークは好きです。

主人公はノンフィクション作家、過去に犯罪事件の真相を暴いた本でベストセラー作家になったが、その後は行き詰まっている。新しい題材を求めて家族で引っ越すが、隣近所には好奇の目で見られたり、歓迎されない。家族との関係も崩壊しかかっており、一発逆転の再起を図って仕事に打ち込む。引越し先を整理していると、屋根裏で8mmフィルムを見つける。フッテージとは撮影されたフィルムのことを言うらしい。

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ゴッド・ファーザー part Ⅲ

ゴッド・ファーザー完結編。1と2の間は短かったが、3はかなり時間が経っており、主人公マイケル・コルレオーネは引退を考える歳になっている。前作までの登場人物はあまり出てこない。ロッキーでエイドリアン役をやっていたいタリア・シャイアが引き続き妹コニー役、元妻のケイ、監督の娘ソフィア・コッポラも引き続き娘役で出ている。新キャラのアンディ・ガルシアが良かった。個人的には2よりも3の方がおもしろかった。

1・2と同様にマフィア稼業と家族がテーマ。1・2で住んでいた家は廃墟と化しており、離婚した妻は別の人と再婚して、子供は成人に差し掛かっている。マイケルは父親からドンを引き継ぎ、ファミリーを守るためにあらゆる物事、人々を犠牲にしてきた。家族も出ていき、実兄を殺し、自分の人生を悔いるようになり、裏稼業から徐々に退いていこうとする。

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トレインスポッティング2

20年ぶりのトレインスポッティングは、おっさんの同窓会だった。当時と変わったけれど、時代に合わせて当時と変わっていない感じが良かった。ベグビーやスパッドには妻も子供もいるが、ダメな感じは相変わらず。めちゃくちゃはめちゃくちゃでも、若者のめちゃくちゃではなくおっさんのめちゃくちゃになっている。

トレインスポッティングの良さはこのどうしようもないダメさ加減で、あの当時描かれていたダメな若者が大人になったらどうなるんだろう?という姿をそのまま忠実に再現している。一念発起の改心や、都合のいい成功なんてない。うーん、なんなんだろうなこの映画。ダメな生き様?でも悲しみとか不幸とかそういうのではない。これも人生の一つの形っていう感じだろうか。なんかいい、としか言えない。