facebook使っている人がこんなに多いなんて

facebookのアカウントを作って今月で8年だそうだ。僕がアカウントを作ったのは、facebookが招待制じゃなくなって誰でも利用できるようになったタイミングだった。まだ日本語には対応していなかったが、当時既に5億人の利用者がいて日本でも話題になっていた。その後「若き天才の野望」などが売れ、映画「ソーシャルネットワーク」も公開され一般的な知名度は上がったが、実名制であるfacebookは日本に根づかないだろうなどと言われていた。

その後日本でも爆発的に利用者が増え、そしていつしか話題にも挙がらなくなっていた。何か事件があったり、マーク・ザッカーバーグ絡みのニュースが出たときだけ話題になる程度で、facebookの利用がフォーカスされるようなニュースは目にしなくなった。周りの人もほとんど使っていない。アカウントを持っている人は非アクティブユーザーになるか、もしくはアカウントを削除していった。だから「facebookは廃れた」と実感していた。

最盛期に比べると、確かに廃れたのだろう。でも現実は僕が思っていたほど廃れていたわけじゃなかった。つい最近facebookがアクティブな環境にいて、こんなにもたくさんの人がfacebookを日常的にインフラとして活用していることに驚いた。いるところにはいるもんだ。写真とコメントが投稿され、タイムラインはどんどん流れていき、次々に返信がついてlikeもfavも押される。今が最盛期と言わんばかりに。

どういう人が使っているのだろう。基本実名であるため、Twitterのようなやりたい放題はほとんど見られない。やはり社会人が多い。特にフリーランサーなんかはfacebookページと共にけっこう活用している印象がある。自分の観測範囲に学生がいないため学生のことはわからないが、おそらく若者はfacebook離れしている気がする。

どんな目的で利用されているのだろう。facebookの最大の利点は、アクティブ非アクティブにかかわらず登録者が多いことだ。毎日14億人が使うSNSは他で類を見ない。そうなると不特定多数に広く情報を届けたり、広い範囲の中から実名で具体的に人を集めたりすることに有効だ。告知やグループがそれにあたる。趣味よりも仕事や実用に使われている印象が強い。

僕自身はというと、facebookはずっと写真置き場だった。あとは外国に行った際、チェックイン機能をおもしろがって使っていた。近況報告のようなこともときどきしていた。外国で知り合った人は基本的にfacebookでしか見かけない。僕にとってのfacebookは、年賀状のような扱いになっている。しかし僕の知らなかったところでは、今でもfacebook上で日常的に人とコミュニケーションを取ったり情報交換していた。

facebookメッセンジャーはずっと使っていた。facebookメッセンジャーをメインに使っていた理由は、やはりこれも外国人絡みだった。西洋圏の人はメッセンジャーアプリにwhatsappを使う、韓国人はカカオトークを使う、日本人はLINEを使う、この三者間で唯一共通して持っていたアカウントがfacebookであり、以降facebookメッセンジャーを常用するようになった。

僕はLINEをほとんど使わないため、LINEの使い方は母親のほうが詳しいぐらいだ。LINEも今となっては若者のツールではなくなったように言われている。完全に脱却したわけではないみたいだが、InstagramのDMや、まさか日本で使っている人はいないだろうと思っていたSnapchatと併用している事例がおもしろかった。

(2、3年前北米の若い人は誰も彼もSnapchatを日常的に利用していた印象。そんなSnapchatは去年上場して以来、株価がだだ下がりしている。)