GoToトラベルで温泉へ行ってきた

先日GoToトラベルを利用して、九州まで温泉につかりに行ってきました。海外旅行は当分できない。国内もタイミングを見計らっていた。今ならなんとか旅行できそうな気がして。温泉だったらいつでも行きたい。なんならドーミーインでもいいとまで言っていたが、せっかくなのでGo Toキャンペーンを使って遠出することにした。

行き先として選んだのは湯布院。行ったことないし、どんなところか知らないけれど、行った人の話はよく耳にする。知名度があってなんとなく良さそうだから、一度ぐらい行っておいてもいいだろうと思い選んだ。行って帰ってきた感想としては、総合的に良かった。満足している。ただそれだけではなく、今このタイミングで行くことによって、いろいろな発見もあった。大したことではないが、一応紹介しておきたい。

湯布院行きのバスがない!

一番最初に驚いたのはこれだった。今回旅行するにあたって、旅行会社やツアーは使わず宿泊先と飛行機をそれぞれ予約した。Go Toキャンペーンを利用するなら、宿泊先と交通手段がセットになったツアーで適用したほうが安くなると思います。ただ僕はそれぞれ別に予約したため、旅行会社は通しておらず、交通手段にGoToキャンペーンは適用されていない。

湯布院へ行くために伊丹から大分空港への飛行機に乗った。大分に着くと、Googleマップのルート検索で確認したとおり、湯布院行きの直行バスに乗ろうとした。しかし、バスは運休していた。4月からずっと、今も運休している。おそらくコロナで利用者が減ったせいだろう。そんなことは全く知らなかった。ツアーじゃないから誰も教えてくれない。

大分空港から湯布院へ行くには、現在だと一旦別府まで行ってバスを乗り換え、湯布院へ行く必要がある。このルートは本来の直行ルートの倍時間がかかる。うかつだった。別府温泉なら従来どおりのタイムスケジュールで行くことができます。

閑散としている!

これは、途中の別府駅から既にそうだった。あまりにも人がいない。もともとこうだったのだろうか?別府温泉って名前は誰でも知っているだろうし、今回の行き先候補にも挙げていた。ここまで人がいないもんだろうか?というぐらい寂れている。

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もしかすると、温泉地の賑わいをイメージの中で過大に想像していたのかもしれない。現実はこんなもんなのか?それとも単に、コロナの影響で温泉地が過疎化してしまっているのか。コロナ以前の姿を知らないため何とも言えないが、街は元気がなさそうだった。

そういった様子は、湯布院へ着いても同じだった。駅前の寂れようは、ただの田舎町の風景だ。ただし湯布院の違うところは、直前まで賑わいがあったような名残りがあるところだった。別府駅前のような、昭和の町そのままの風景ではない。

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飯を食うところがない!

湯布院へ着いたときは、予定していたバスが運休してたため昼を大きく過ぎていた。遅くなったけれど昼食にしようと思ったが、とにかく店が閉まっている。ありとあらゆる店が閉まっている。これだけ人が少ないのだから、開けたところで採算は取れないだろう。それにしても困ったもんだ。

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スカーボローも当面の間運休だそうだ。しかたなく、歩いて行くことにした。歩いていればそのうち開いている店が見つかるかもしれない。駅前の由布見通りをまっすぐ進み、観光通りである湯の坪街道まで来た。ぽつぽつと、開いている店も出てきた。ここまで来ると、ちゃんと人がいるではないか。

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レストランなどを含め半分以上の店は閉まっていたが、それでも道端で売っているコロッケやとり天などで腹を満たすことができた。そのまま金鱗湖まで行ってぐるっと回り(本当にただの湖だった)、そのまま引き返してきた。ざっと見渡す限り、事前に湯布院に来たら行こうと計画していたところが、ほとんど休業していることがわかった。これはもしかすると、Go Toクーポンの使いどころがないんじゃないか…。

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開いている店も夕方になると閉まるところが多数見かけられた。これはまずい。夕食にありつけなくなるぞ!観光ついでに夕食をとろうと思っていたから、宿泊先は朝食のみで予約している。まさかこんな事態になるとは思ってもみなかった。夕方も開いている店を探して散々歩き回った挙げ句、普通のラーメン屋が開いており、ラーメンを食べた。客は他にいない。九州のラーメンだと思って期待したが、味は控えめに言って普通だった。

そんなこんなで

そんな感じで平日の温泉旅行を迎えたが、奥さんは飛行機の窓から外を眺めているだけで満足した、別府から湯布院へ向かうバスの山道を窓から眺めるだけで満足した、と言っていた。宿泊先のスタッフはバイトのようなアマチュア具合だったが、部屋と温泉は良かった。初日温泉に3度入った。二日目も3度入った。最終日も朝食前に入った。結局温泉にばかりつかっている旅で、当初の目的は果たせたと思う。

二日目はあいにくの雨だったが、宿泊先の朝食が良かった。そのときのスタッフもよく、今日行く予定のところが休業していないか電話して調べてくれた。小さな美術館に寄り、おみやげを買うことでGoToクーポンを使い果たした。そのあとカフェに寄り、ケーキを食べつつコーヒーを飲んだ。

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タクシーの運転手によれば、コロナ以前は外国人がたくさん来ていて平日も賑わっていたそうだが、コロナ以降は日本人だけになり、土日しか賑わっていないということだった。言われてみれば、確かに日本人の観光客は土日祝日連休に集中するだろうな。休業中が多かったのは平日だからだった。もちろんコロナの影響で長期休業中の店も多々あった。

これだけメジャーな温泉地が、こんなに寂れているのかと驚いたが、平日に限ったことだと聞いて少し安心した。平日に旅行すると観光客が少なくて空いているけれど、このように観光だけで成り立っている地域は店自体が閉まっているという可能性もあります。

また、湯布院という土地に対して僕は、勝手に温泉地のイメージをいだいていたんだけど、温泉地というよりはどちらかというと屋台街っぽいです。お祭りの縁日みたい。今回はコロナ禍であることを踏まえ、湯巡りがない温泉地を選んだ。それにしても、浴衣で出歩いているような人は一人として見かけなかった。手湯や足湯でさえ、駅前で見かけた程度。だから全然温泉地っていう感じがなかった。温泉は宿にあるだけ。

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湯布院に宿泊するなら、湯布院御三家と呼ばれる3軒の温泉宿があるらしいので、そのあたりがおすすめかも知れない。高い上になかなか空きがないから、予約を取るのも大変だと思う。Go Toキャンペーンの間に検討してみてください。僕らは空きがなくて泊まれなかった。

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