地方在住者だけど、ようやく知り合いに感染者が出た

「やっとここまで迫ってきたか」という印象。コロナで騒いだ2020年は、マスクをしたり消毒したり外出・外食を減らしたりしつつも、意識としてはやや傍観者的だった。なぜなら知り合いで感染した人が一人もいなかったから。コロナ禍が自分の身の回りで起こっている出来事というより、東京、大阪、もしくはロンドン、ニューヨークでのできごとであるような体感があった。

東京大阪にも知り合いはいるが、やはり感染した人はいない。知り合いの知り合い程度になると、さすがに何人もいる。直接の知り合いが感染したという話は、今回が初めてだった。それが同じ市内の人であり、「自分が感染する」という状況がかなりリアリティを持って近づいてきた印象を受ける。それでも基本的な感染対策はこれまでと変わらない。Go Toはなくなるだろうし、旅行したり外食することは減るかな。

感染のその後について、既にたくさんの事例がある。無症状のまま復帰する人、症状が出て元に戻った人、重症化して治った人、今も後遺症が残っている人、亡くなった人。日本ではこれまでに24万8576人感染し、そのうち3472人が亡くなっている。世界全体では8560万人が感染し、185万人が死亡している(1/5時点)。基礎疾患なしで死亡する例もある。若年者や30代、40代で重篤化した人、亡くなった人もいる。

自分がいつかかるか、どこでかかるか、かかったとして、誰に伝染すか、症状がどの程度になるかは全くわからない。予防はしているが、予測はできない。統計的には、基礎疾患がない若者・中年は重症化しにくい。でも重症化した事例もあり、その一人にならないとは限らない。

言い方を変えれば、運が悪ければ感染する。運が悪ければ重篤化する。運が悪ければ死ぬ。いつ誰がどうなるかはわかったもんじゃない。

唯一できることは、感染機会を減らすことだけ。コロナは人を媒介して感染しているから、人との接触、二次的な接触を減らし、感染のきっかけそのものを少なくする。それで確率は下がる。極端な話、誰とも接触しなければ絶対に感染しない。山奥で一人で生活していたら、まずコロナとは無縁の生活を送れる。現実にそういう生活ができる人は稀で、僕自身も無理だ。かろうじてできること、かつ有効な手段は、無闇矢鱈な接触を避けること。後は運次第。今までと変わらない。

これまでのコロナについての感想