1/9

部屋の奥でなびいていた。窓の向こう側だった。肌に当たる感覚を再現する。髪が当たり、水分を奪って亀裂が走る。ついたてが必要だ。でもそのまま進むことはできないから、仕方なく全身を覆うことにする。もしくは、ショートカットする。隠してしまってなるべく視界に入らないようにする。すると空間は隔絶され、中身は4つだけになる。ミニチュアと4つ。足もとは乾いている。この乾きが、耐えられるのか心配する。猫は何事もないように寝ている。このままではいけない、このままでいる、二者択一をする。何度も行う。そのうち日が過ぎる。何日も過ぎる。空間はそのまま、そのままの空間を保とうとする。景色も変わらず。意思疎通がとれない。数字の実感が得られなくなった。なるべく意識を逸し、別のことを考える。光量が足りない。そのときのために準備をしておかなければいけない。でも、何が必要なのか、今の段階ではわからない。記して、順番に積み上げていく。項目は増えたり減ったり変わったりする。僕のせいではない。誰のせいでもない。

明日は心配ないだろうか。心配はするものであって、あるものではない。しないためには、全貌を把握しておくのがいい。明日までに時間をかけて、洗いざらい、もしくは、そのままにしておくか。とにかく、でも、一言、ひとことずつ積み上げ、形にならずとも。人の話は参考にならない。気分は、自分次第。ひっくり返してしまうと、広がり流れていってしまう。あふれてこぼれだしても、倒さないように留める。栓をしめる。そのために、距離をおいたほうがいいのだろう。少なくとも関わりの中で暮らしていない。通り過ぎていってしまうから、一人ひとり残しておくようにしたい。何もないなら、使っていきたい。