今日の積読本③

買った本は、買ったことを記録しておかないと、買ったことを忘れてしまったり、同じ本をまた買ったり、いつまでたっても読まなかったりしてしまう。買ったけれど読んでいない本(積読本)の記録は意外と重宝する。

今回はフォークナーの「響きと怒り」。僕はこのタイトルをずっと「嘆きと怒り」だと思っていた。20世紀最大の作家として、カフカ、プルースト、ジョイスに並びフォークナーの名前も挙がる。どうでもいいけど「20世紀最大の作家」ってどこから出てきたんだろう。僕はカフカの解説か何かで初めてその文字を見た。

さて、フォークナー。フォークナーについて知っていることは、他に映画「バーニング」で主人公がやたらフォークナーとつぶやいていたことぐらい。フォークナーに憧れて小説を書く主人公だったと思う。村上春樹の原作「納屋を焼く」にもフォークナーの記述は出てきた。小説家を目指すとかそういうくだりは原作にはなかった。

フォークナーの作風も、作品も全然知らない。他にどんな本を書いているのか、読んだことがない。いつか読みたいと思いつつ、手元にあってもまだ手が出ていない。それはフォークナーに限ったことでなく、フォークナーでさえ手が出ていないといったところ。今年初めてガルシア=マルケスの「百年の孤独」を読んだぐらい。

「響きと怒り」は、まだ当分読むことはない。なぜなら今ちょうど「失われた時を求めて」マラソンの最中で、海外古典名作を同時期に読み進めるのはなかなか難しい。「失われた時を求めて」はきっと今年中に終わるから、「響きと怒り」を読むとしても来年になるだろう。そのときにはまたきっと、他にも読みたい本があふれている。来年中には読みたいです。