今日の積読本⑧

「失われた時を求めて」を読んでいると、やたらとドレフュス事件が話題にあがっている。本が書かれた当時の社会で、注目を集めた大きな事件だったのだろう。僕はまともに世界史も学んでいなかったため、ドレフュス事件なんて何も知らなかった。本の話についていくために、ドレフュス事件についてネットで調べた。

検索上位に真っ先にあがってきたのが「世界史の窓」 - ドレフュス事件。事件の経緯と、当時のフランス社会におけるユダヤ人の扱い、またその後の展開が教科書的にまとめられている。

ここからさらにユダヤ人の項目へ飛ぶと、ユダヤ人のおおまかな歴史、概要がまとまっている。そこで参考文献として多くの引用が掲載されているのが、シーセル=ロスの「ユダヤ人の歴史」(みすず書房)だった。

具体的にどの引用が気になったのかは忘れたけれど、このあたりを読んでいて「原典にあたったほうが早い」と思い購入した。この本は、今でも書店で新刊が買えるようだ。僕が買ったのは旧版の古書。1000円ぐらいだったと思う。「失われた時を求めて」→「ドレフュス事件」→「世界史の窓」ときてこの本にたどり着いた。

しかしまだ全然読んでいない。「ユダヤ人の歴史」というからには歴史書なのだろう。最初の方はまさに旧約聖書の時代のことから書かれている。読み物であると同時に、資料だ。読んだところできっと頭には入らない。すぐに忘れてしまうたぐいの本。しかし、いつかは通して読みたい。