3年ぶりの海外、7年ぶりのタイ、バンコク雑感

思ったことを雑にメモしています。

海外でiPhoneを使うには

僕らの時代の海外旅行といえば、いかにして通信手段・ネット環境を確保するかがめちゃくちゃ重要だった。長らくは公共Wi-Fiに頼っていた。その後各国で、旅行者用プリペイドsimが主流になった。日本でも空港で売っている。某テレビ番組に乗せられてポケットWi-Fiを借りるなんて、リテラシーの低い人間がやることだと思っていた。

今は、アプリから各国のe-simがダウンロードできる。もう空港の窓口に並んでsimを買って入れ替える必要もなくなった。僕は全然知らなかったけど、同行者がYouTubeで見たと言って教えてくれた。色んな国で使えて便利です。

バンコク物価爆高

久しぶりに訪れたバンコクは、物価が高くてびっくりした。円安の影響もあるだろうけど、まず普通に地下鉄の移動とか、BTS(スカイトレイン)の移動に片道300円とかかかる。もうこれ日本と一緒やん。この街で暮らす人が、毎日この交通費を支払って生活してるってことは、生活水準も日本と変わらん。そしてそんな電車は激混み。学生も普通に制服で通学している。恵まれた人の移動手段ではない。

食費やタクシー代なんかはまだ安い方だけど、かつてのタイを思うとめちゃ高。タイは物価の安い国という印象があったから、それだけ日本が衰退したということですね。

寺が金を取る

これは一番びっくりした。タイの寺はいつから金取るようになったんだ。僕が以前行ったときはタダで出入り自由だった。王宮が500バーツ(2000円ぐらい)、涅槃像のワット・ポーが200バーツ(800円ぐらい)、川向うのワット・アルンが100バーツ(400円ぐらい)、単純に高えよ! 金取るのは別にいいんだけど、タイっていつの間にかそんな国になってしまったんですね。世知辛い。Googleマップ等に反映されていないことも多いので注意。郊外の寺はタダだった。

配車アプリ Grab

日本では全然使ったことのない配車アプリ。バンコクではGrabというサービスが主流で、車体にでっかくGrabと表記されたGrabカーも結構街を走っている。郊外ではあまり捕まらなかった。

料金は普通のメータータクシーの方が安いです。ただアプリ決済が楽で、Grabばかり使っていた。使い方はUberとほぼ同じ。行き先で検索して、捕まえる場所指定して待つだけ。クレジットカードを登録しておけばアプリ内カード決済ができる。Grabは東南アジアのいろんな国で使われているとか。

バンコクは交通渋滞がえげつなかった。下道だと1時間かかるから高速乗るね、と言われて追加料金払っても高速乗ったほうがいいぐらい。交通渋滞を恐れてバスに乗らなかった。時間に余裕があれば、バス移動はめちゃくちゃ安い。

Grab Superapp

Grab Superapp

  • Grab.com
  • フード/ドリンク
  • 無料

マリファナ解禁と聞いていたが…

タイは医療用大麻が解禁され、それに伴って大麻関連グッズや食品、ドリンクなどが市中に出回っているという噂を耳にしていた。それでいざ現地を歩いてみると、ときどきそういう看板があるぐらいで、全然流通している様子はない。一部そういう地域に行けば、堂々と出回っているのかもしれない。何より、街を歩いていても麻の看板を掲げている店の前を通っても、匂いが全くしなかった。声もかけられなかった。

カナダにいたとき、街中のいたるところでマリファナの匂いを嗅いだから、てっきりそんな状況になっているのかと思ったら、全然そんなことはなかったです。

LINE Pay

現地の人たちはいろいろなQR決済や電子決済を使っていた。数日滞在するだけの日本人にもハードルが低かったのは、LINE Payだった。LINE Payにクレジットカードを登録しておくだけで、現地のBTSの切符などが買える。非接触カードもあるけど、日本みたいに皆が皆使っていない。券売機が当たり前のように行列。

注意点として、LINE PayでBTSの切符を買ってもなかなか出てこない。故障かな?と思ってキャンセルを押したりするとお金が返ってこなくなる。しばらく待つべし。

LINE Pay はタイでも使えるのか!?いろんな店で試してきたよ♪ - nokotoblog

ASCII.jp:LINE PayのQRコード決済 海外でも普通に使えました

バンコクのBTS(地下鉄)でLINE Payアプリが使えてすごく便利!使い方や電車の乗り方は簡単?! | EriLog

タイは幸福か?

今回タイ旅行をするにあたって、雑誌TRANSITのタイ特集号を読んでから向かった。そして現地の様子も見て思ったのが、ここで暮らすことは本当に幸福なのだろうか?ということだった。王族の権力・財力が強く、文字通り国を牛耳っている。経済格差は日本よりも激しいと感じる。国教としてあまりにも仏教が定着しており、異教徒や無宗教の人間に居場所はあるのだろうか。政治や宗教絡みのタブーも多い。

旅行者にとっては、それでも物価が安く、観光資源が豊富で、食事も楽しめ、娯楽も多い。その割に便利で、活気があって、街は旅行者慣れしていて親切でいいことしかない。しかし住んでいる人にとっては、いいことばかりではないように思う。あまり自由を感じない。一歩間違えれば独裁になりかねんよなーという空気すら感じる。経済が全てではなく、民主主義が正義というわけでもないが、僕ら外国人の視点から見たタイ社会は、わりと息苦しい印象。隣の芝生も、それはそれでいいことばかりではなさそうだ。

10月時点のバンコクは、みんなマスクしていた。「コロナがなければ、大阪へ行ってシェフの修行をする予定だった」というタイ人のバーテンは、この3年間で貯金がなくなりまた貯めないといけないと言っていた。また、今タイ人が日本へ旅行するには、決まった団体ツアーでしか入国できないと言っていた。ワクチンは一般市民にまで全然出回っておらず、一部の金持ちしか打っていないというようなことを言っていた。このあたりは日本と全然違う。