聞きかじった太陽光発電の話

太陽光発電については、かなり前に知った情報の印象が強かった。製造コストが高いとか、発電効率が悪いとか、廃棄する際の環境負荷が高いとか。しかし最近はそうでもないらしい。

廃棄ですが、国内で既に全自動のリサイクルプラントが数か所稼働していて、数万枚の処理実績もあります。回収したパネルは100%近くアルミやガラスなどとして再利用されます。不純物が少なく再利用できるので、太陽光パネルはむしろリサイクルの優等生です。考えてみれば、ガラスとアルミとシリコンと樹脂といった少ない種類で構成されている物なので、リサイクルが容易なのは想像がつくと思います。
蓄電池に関しては、まだ経済的には回収は少し難しいです。電気自動車を購入して、毎日数十kmの通勤をするなら元は取れます。ただし災害などでの長期間の停電などには最も有効な対策になります。そうそう蓄電池を入れなくても、普通の太陽光発電でも日中は停電しても1500Wまでの電気が使えるので、結構役に立ちます。
最後に最大のプラス要素は、地球温暖化の防止策としては、既に実用化されていて安全性が高く、個人レベルで導入できるうえに、コストパフォーマンスの最も低い方法の一つだと言う事です。あなたの家、もしくはこれから建てようとする家が、ある程度の日当たりがあるようでしたら、付ける事をぜひお勧めします。

パネル廃棄に関しての問題は解決されると思います。現在は再生率95%の装置が発表され、リサイクルに関連する法も施工されますので、技術的・法的にも徐々に解決されると思います。

最近の太陽光発電は、どうやらけっこういい線いってるみたいだ。さらに、これから家を建てるにあたって、自治体によっては太陽光発電の設置義務がついたりしている。また、大手ハウスメーカーにて、新築の太陽光パネルと蓄電池の設置が、最近はほぼ標準仕様となっている話も聞いた。

いとうせいこうの、電気にまつわる本の話をラジオで聞いて、興味深かった。読んでみたい。