去年の文学フリマで買った日記本をやっと読み終えた。100数十ページほどの本で、本当に毎日のことが記されている日記。結論から言って、あまり合わなかった。面白いとか面白くないとか、うまいとか下手とかではなく、合わない。小説やエッセイを読んでいても合う合わないはある。身も蓋もない事を言ってしまうと「この作者嫌いだなー」とか思うことだって少なからずある。人間だからしょうがない。合う合わないはある。
今回の日記本もそれだった。嫌いまではいかないけど、めんどくさい感じがあった。男性の日記で、なんかいろいろ望みが多くて、あとなんかやたら人を意識していたり、そういうのを公言して開き直ってる感じがちょっと合わなかった。日記と言いつつ公開している建前上、やたらと読者を意識している感じもちょっと。
でもそういうのを読む前に見分けるのは難しくて、文フリなんだからちゃんと下読みして買えばわかったのに、手を抜いてしまった。合わないと思いつつ、せっかく買ったんだから最後まで読んだ。映画とかも面白くないからといって途中退席はしない。なんだろう、それはケチだからというよりも義務感からなのか。でもレンタルビデオなりDVDを見ないまま返したことはある。期限が来たから。
そういうわけで、あまり内容を知らなかったり、合うかどうかわからないもの、面白いかどうかわからない映画なり本に手を出すのが苦手で、コンテンツに対してはかなり保守的になる。お墨付きのものしか選ばない。食べ物に関してもそうで、食べるからには美味しさの保証がないものを選ぶ気がしない。
日記本は、自分が日記を書くにあたって参考になるかなと思って買って読んでみたが、今回のは何の参考にもならなかった。参考になる日記は、読んでいる最中から「自分もこういう話を書こう」と思いついて読む手を止めて書き始める。今回のはそれがなかった。読み終えても何も思いつかない。
日々を暮らしている中で、嫌いまではいかないけど好きじゃない人が多いんだなと自覚する。好きな人が少ない。個人的な付き合いがあっても、どうしても興味を持てなかったり。僕自身も人に好かれたり興味持たれたりすることがないから、お互い様だと思う。でも人に興味を持たれても良いことはないから、目立たないようにお互いに関心を寄せずやり過ごすのが人と人との関係として最適なのだろう。むしろ人よりも事象とか現象の方がおもしろいと思います。