人物としての芥川龍之介

芥川龍之介の代表作と言えば羅生門や地獄変、芋粥などだろうか。そのへんは読んだことあるけれど、教養小説のような童話みたいな内容だったことしか覚えていない。僕がよく読んだのは点鬼簿という短編や、河童、歯車、或阿呆の一生、そのあたりだった。点鬼簿については何度も読んだ。狂人の母を、落ち着いて眺める幼い息…