Letter from Kyoto書店

読書量は決して多くないんだけど、今まで読んだ本の中で人に読んで欲しい、何度でも読みたい、絶対的おすすめの本を並べてみたいと思った。このおすすめについては随時入れ替え、更新していきたいと思う。また、手元にある本なら欲しい人がいればあげます。

資本主義ってどうやって生まれたの?

プロテスタンティズムの 倫理と資本主義の精神 (岩波文庫)

ヨーロッパで資本主義が育った理由、そしてアメリカで拡大した真相。

複雑な中東情勢を歴史からひもとく

世界史の中のパレスチナ問題 (講談社現代新書)

複雑なことは、順をたどって見ていかないと本質にたどりつけない。 

村上春樹文学の根本にあたるリアリズム小説

ノルウェイの森 上 (講談社文庫)

全てはここから始まり、ここに帰結する。ような気がする。

いつかは俺も、ハードな旅行記

雨天炎天―ギリシャ・トルコ辺境紀行 (新潮文庫)

無理だけどやってみたい、やっぱ無理、そんな旅行をしている村上春樹。

体の内側にすっと入ってくる現代短歌

えーえんとくちから 笹井宏之作品集

短歌ってとっつきにくい?大丈夫です。この人だったら。

これ以上なくカオスなインド滞在記

シャンタラム〈上〉 (新潮文庫)

ありえない生活、ありえない展開、本だからこそ覗き見できる現実世界。

人と社会に翻弄される少年

アメリカ (角川文庫)

ひたすらかわいそう、けど理屈っぽい。好きにはなれない。そんな人。

生きるにあたってどう折り合いをつけるか

フラニーとズーイ (新潮文庫)

俗世間とどうやって向きあえばいいの?そこのあなたの参考になるはず。

未知との遭遇、そして交流

謎の独立国家ソマリランド

アフリカにこんな国、あったんだ。このようにして、成り立っていた。

Letter from Kyoto 書店

「西南シルクロード」と「ソマリランド」の違い

欲しいものリストでいただいた本は次に読みます。「西南シルクロードは密林に消える」を読み終えた。この本は高野本の中でもファンの間で1,2を争う人気本であり、評価も非常に高い。高野さんの早稲田大学探検部の後輩であり、ノンフィクション作家の角幡唯介氏もこの本を読んで探検ノンフィクションを志すようになったとか。高野さん本人も、自身の勝負作として「アヘン王国」「西南シルクロード」「ソマリランド」を挙げている。そんな「西南シルクロード」だけど、実は全然売れなかったそうだ。「アヘン王国」が敬遠されたのはテーマ設定的になんとなくわかる。しかし「ソマリランド」が大ヒットして賞を取り、なぜ「西南シルクロード」はこうもファンに評価されながら一般的な評価は受けなかったのか。実際に読んでみて、確かに面白かった。面白かったけれど、一方で「ソマリランド」が大々的に評価され、「西南シルクロード」が知る人ぞ知る日陰者の道をたどったのは、なんとなくだけど理由がわかったような気がした。

  • 「西南シルクロード」とはどういう本か
  • 辺境ノンフィクション
  • 「ソマリランド」との違い
  • あなたはどの高野本を選ぶ?
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