ドアの向こう側

は外につながっている。外には道があり、バスが通っており、店や店がある。僕はドアを閉める。時々ドアの隙間から外を覗く。景色が見える。僕はため息を吐いてドアを閉める。僕はドアの向こう側を知っている。遠くバスを乗り継いだところにも店がある。隙間から見えない店がある。それは聞いたことがある。見たことはないけれど知っている。ドアはそれ以上開かない。僕は安心する。