はてな題詠「短歌の目」4月、自分の歌を振り返る

果たして需要があるのか、4月に投稿した自分の歌を振り返ります。今回はかなり雑だったため振り返りも雑になることだろう。この題詠、自分の短歌の読み方としては結局10の中の1つでもいいのが出来上がればいいやという形で、それ以外は酷くなることが多い。10発打って1発当たればいいだろうというスタイルでお送りしております。

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1.入

足元に気をつけながら手を伸ばし掴んで落ちた、入口の前。

これは入試とか、就活をイメージして詠みました。春と言えばそういった悪夢に悩まされた記憶がどうしても多く、いまだにトラウマです。 

2.粉

入念に粉をまぶした投手の手。ここぞという日は祈りを込めて。

粉というお題で思い浮かんだのがこのピッチャーの粉。他にもロッククライマーやボクサーがブーツに付けるマツヤニとか、野球が一番一般的かなと思って。 

3.新学期

現実は見せかけだけのリセットで、新学期から昨日の続き。

学生時代というのはずっと競争が続いていた。卒業後も続くんだけど、あの勉強の競争というのがとても嫌で、だいたい中高の時代というのは嫌な思い出しか無い。

4.フール

この星のどこかで起こるジェノサイド 今はあそこでダルフール危機

フールは愚か者のフールだとあまりにも分かりにくくなるから、何かないかと思って思い浮かんだのがダルフール危機しかなかった。これは一番の失敗作。でも他になかった。 

5.摘

摘まんでは指に残ったざらつきに ぽくぽく響くなきがらの音

葬式ですね。つむではなくつまむで行こうと思い、真っ先に思い浮かんだのがお焼香。あの動作がいまだによくわからなくて、よくわからない雰囲気を出そうと思った。 

6.異

手探りに向かい合わせで異なりを見せ合うように打ち解けていく

これは、なんというか男女のアプローチですね。仲良くなる過程。別に男女じゃなくてもいいんだけど、男女だとより異なりが強調されるかなと思って。

7.花祭り

許されたこの季節だけ空を舞う花祭りにはおめかししよう。

花祭ってなんだよ、と思いながら僕が詠んだのは花粉症の歌。花粉視点で花粉症の事を考えてみたらこんな内容になった。 

8.あらたまの

これからは振り返らない坂道をあらたまのって遠くへいこう。

あらたまってなんだよ、これは無理矢理作った。玉乗りのピエロが家を離れて巡業の旅に出るようなそういうイメージ。

9.届け

遠くから届けた声は同じ声。記号のような冷たさもある。

これはスカイプですね。僕は今1年半ぐらいカナダにいるんですけど、実家の母と1年ぶりに話す機会があってすごく事務的な会話になったという話。

10.ひとつ

今ひとつ感触のない水流に身を委ねてはどこまで続く。

「ひとつ」という題でまず、一つ二つ数えられるものはやめようと考え、思いついたこれは人生です。僕の人生を詠んでみたらこんな感じになった。

スターもたくさんついて読んでくださった方もたくさんいたみたいで、各々の感想を尊重したいと思いますが、僕が詠むときに考えていたのはこんなことでした。一致したかどうかは重要ではありませんが、僕との距離は測れるかもしれません。