噂のMVNO、Freetelを契約した

日本に帰ってきてとりあえず当分はsimが必要だなと思い、mvnoをいろいろ調べていた。追々は容量無制限のsimを契約してパソコンのネット利用も一本化しようと思うが、それまではスマートフォンのためだけに必要なsimを契約することにした。候補として検討したのはニフティーのNifMo、eo光のmineo、mvno発足当時から評判のいいIIJmioあたりだったが結局Freetelにした。Freetelを選んだ理由をいくつかまとめる。

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プランを選ばなくていい

カナダで契約していた携帯はデータ容量6GB、誰とでも通話し放題で$32(約2,700円)だった。めちゃくちゃ安い。当時は自宅にWi-Fiがなかったため、毎月データを使い切っていた。オーストラリアで契約していたsimは2GBの通話従量課金制、月$15(約1,200円)だった。日本に比べそれほど安くないが、初回契約料がたった$2.5(約200円)でsimを紛失しても無料で何度も送ってくれる。オーストラリアでは自宅にWi-Fiがあり使用できるデータがほとんどの月で余っていたため、2GBも必要なかった。1GBも使用していなかった月だって多くある。でも2GB全部使い切る月もあり、プランの変更が面倒でそのままだった。プランを変更したとして大した金額ではないにしても、余分に払っている料金は無駄だった。データ通信の利用量は時期や環境で大きく変わる。その都度プランの変更なんてめんどくさくてしていられず、かと言って使っていない利用料を払い続けるのはもったいない。その点Freetelのプランは使った分だけ課金される。それがどの段階においても他のキャリアに比べて高くない。手間は省けるが料金も同じ、ということでFreetelを選んだ。Freetelは現在通信量固定の定額プランもあり、そちらは他のキャリアと変わらない。

低速モードに切り替えられる

使ってみてわかったが、データ通信は低速モードでも結構利用できる。画像が多いwebサイトやブログ、動画視聴、データ使用量の多いアプリを利用するにはLTEに切り替えが必要だろうけど、メールの確認、Twitter、Facebook、さらにGoogleMapsも低速モードで十分利用できた。低速モードでの利用はいくら使っても月内利用分としてカウントされない。LINEは元々カウントされない。低速モードには手動でいつでも切り替えできるため、ずっと低速モードで利用していればデータ+smsで月500円以下に抑えることができる。他のキャリアでも手動で低速モードに切り替えられる機能は珍しくないだろうが、Freetelのプランは決まった容量がないため全体としての節約ができる。たくさん使いたい月は高速データ通信を使えばよく、そうでない月、必要ない月においての節約が容易になる。低速に切り替えるにはwebサイトにて操作しないといけないため、今後低速切り替えボタンのアプリを待望している。

速度が速い

速度についてはネット上にある比較データを参考にした。特別遅くなければいいと思っていたが、どうやら速い部類に入るらしい。高速通信はあまり利用しないためそれほど関係ないといえば関係ないが、いざ高速を使うときには速ければ速いほど重宝する。

データ通信+smsにした

LINEやSkypeで通話することはあっても、電話はほとんど利用しない。特に今は無職で使う機会がないけれど、会社員の頃も自分で契約したiPhoneの電話機能はほとんど使わなかった(会社支給の携帯は常時鳴りっぱなしだったが)。ただ日常生活を営むにあたり、現実としては書類を書くにも何をするにも電話番号が必要となる。電話機能は省きたいが、電話番号は持ちたい。かと言って書類に記入するだけでほとんど利用しない電話番号のためだけに、月々高めの通話simを契約するのは明らかにもったいない。だから電話に関しては全てIP電話で賄おうと思った。IP電話なら050の電話番号を持つことができ、電話番号でどこからも着信を受けられる。僕はSMARTalkというアプリを利用しており、こちらは月額利用料もなく着信は無料、発信する際の通話料も通話simより断然安い。通話にあたりデータ通信を利用するため、通信量がカウントされるがそれほど大きくもない。音質は場所にも左右されるが、使ってみた限りでは特に気にならなかった。今どき電話なんてそんなに使わないという人はデータ通信sim+sms+IP電話が定番じゃないだろうか。smsは今のところアプリやwebサービスの認証のためだけに付加している。 

海外のsimと比べて

カナダやオーストラリアのsimと違うところとして、まず日本のmvnoには初回契約手数料なんていうものが存在した。どこのsimも一律3,000円、これは業界で統一しているのだろう。カナダもオーストラリアも初回は$2程度、もしくは無料で済んでいたため、日本のsimはかなり高く感じた。他に日本ではsms付データ専用simなんていうものが大手を振るっている。そんなものは他で見かけたことがなかった。特にカナダなんかは通話もデータ通信も全て込みの定額制が一般的であり、プリペイドも一般的だった。オーストラリアについては日本のように通話何分パックの従量課金制も多かったが、sms付データ専用simというのは聞いたことがない。データ通信simはタブレット用に普通にあるけれど、スマートフォンで利用するのは一般的ではないだろう。何故sms付データ専用simなんていうものが存在するのか、理由は2つ考えられる。一つは通話simが高い、そしてめんどくさいからだ。日本で通話用のsimを契約するには本人確認が必要だったり通話料が高かったりする。通話が高くてめんどくさいために通話機能を外したデータsimが流通するようになった。二つ目、スマートフォンで利用するにはデータのみだと使いにくい。スマートフォン向けのアプリやサービスの認証においてsmsが多く利用されている。sms認証は海外のサービスでも一般的なんだけど、海外では通話もsmsも元からsimに付いているのが当たり前で、データsimにsmsだけ付加するなんていう発想にならない。プリペイド、通話定額も一般的、シンプル、安いのが海外のsimであり、複雑でめんどくさくて高いのが日本のsimだと実感した。技術はどうだか知らないけれど、日本のsim業界は料金もサービスもやたらと遅れている印象だ(それでも3大キャリアが市場を握っていた時期に比べて大幅な躍進だと思う)。 

尚、Freetelは現在音声simと機種を契約すればかなり安くなるキャンペーンをやっている。僕はsimフリーのzenfone2がありデータ+smsのsimだからキャンペーン対象外だけど、機種と音声simを契約するなら今が得かもしれない。

こちらは僕が購入したもの。Amazonで買う場合は料金の3,000円がそのまま初回契約料となる