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カナダで会った変な日本人

ワーキングホリデー

正直こういうテーマは書こうかどうか迷ったんだけど、おそらく一部の人にとっては外国で生活するにあたって切っても切れない、どこかで必ず関わり合いのある話なので、僕の知った範囲のことを誰かの予備知識として、より正確な知識への啓蒙活動として参考までに書き残しておく。
彼はかなりおかしい。歳は僕とそんなに変わらないが、歩んできた人生が違いすぎる。

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全身刺青

まず、最初に驚いたのは、彼の全身に刺青が入っていることだ。背中の全面にでっかい龍が入っている、腕にトランプのキングが入っている、他にも何箇所か入っている。

「ヤクザなの?」

と不躾な質問を僕はしたが、ヤクザではないと返ってきた。ただTattooが好きなだけらしく、日本でTattooがあると温泉に入れないことを嘆いていた。

1日中草を吸っている

次に違和感持ったのは臭いだった。「あれ、こいつクセえ」体臭が臭うというわけではない。草の匂いだ。この臭いというのはトロントの街中を歩いていればしょっちゅう嗅ぐ臭いなのだ。僕は彼に聞いてみた。

「葉っぱ吸ってる?」
「なんでわかったんですか」

そんだけ臭ってたらわかるだろう。それでも彼は一応気を遣っているそうだ。自宅では消臭スプレーなどを廊下にバラ撒いたりしているらしい。

マリファナはカナダで違法だ。彼も一度見つかって捕まっている。罰金$50だったそうだ。そう、刑が軽いのだ。日本でもヴィレッジヴァンガードなどでマリファナに関する本が売っていたり麻のマークのグッズが置いていたりするが、日本にいて大麻で捕まったら懲役だ。こっちだとほとんど捕まることはない。吸引器や葉っぱを巻くための紙なども普通に大通りに店を構えている。

http://instagram.com/p/tgCtAXhvBD/

カナダの語学学校においても「マリファナを合法にすべきかどうか」というテーマで議論したり「吸ったことある人?」ってアンケートで手を挙げたりしていた。中南米とトルコ系の人は大抵吸ったことあった。ヨーロッパ人は当然あった。南米でも女の子は少なかった。日本人と韓国人はほぼゼロだった。

一般的にカナダやネパール、インドなどではマリファナが黙認されている。日本の麻薬取締法みたいに本気ではない。余程のことがなければ捕まったりしない。捕まっても$50程度の罰金で済む。アメリカでは2州で完全合法化されて話題になった。しかも合法化のおかげで税収が上がったり経済効果があったそうだ。オランダも合法だが、あまりにもドラッグツーリストが多すぎて規制しようとしたら観光業者やカフェ運営者から大反対を食らったという記事を見た。タイなどの東南アジアでは厳罰のことも多いので手を出さないよう注意しよう。

僕の個人的な意見としては、大麻のことなんかどうでもよくて人に勧めたりもしないんだけど、知っている情報としていくつか引っ張ってみたい。例えばこういうのとか

草を売っている

彼は草を売っていた。どこから仕入れ、どこに流しているのかは不明だが彼の部屋には大量にパッキングされたブツがあった。こっちの草事情というのはネットで調べれば沢山出てくると思うが、とにかく安い。グラム$15が相場だと言っていた。1グラムでどれぐらいかというと、タバコのように巻いて3本作れる程度だそうだ。1本で$5って高くないのかと聞いたら「だいたい1本で1日保つから酒より安いです」ということだった。そんな彼は1日3本吸っている。ちなみにタバコはこっちで一番安くても一箱$5ぐらいだ。

マリファナ愛を語る

「マリファナを何だと思いますか?」

そういう質問が来た。僕は、

「タバコとはまた違ったものだよね?日本の法律で大麻はドラッグとして禁止されてるんじゃないの?」

と返した。

「じゃあドラッグって何ですか?日本の法律でマリファナがドラッグにあたるって言いましたけど、僕はドラッグっていうのは中毒性で判断するべきだと思うんですよ。マリファナの中毒性ってタバコの1/20なの知ってますか?それでもタバコは合法なんです。おかしくないですか?僕はドラッグは一切やりません。草だけです。草は僕は良いものだと思うんですよ。平和な気分になるし、争い事もなくなると思うんです。僕は本当は日本人にも草を広めたいんです。でも日本人は法律で禁止された大麻をすごく恐れていて、こっちでも僕がその話をすると引かれて悪いやつだと煙たがられるんです。だから日本人には草の話をなるべくしないようにしているんです。僕は酒嫌いなんですよ。酒飲むと高いし、二日酔いになるし理性も記憶も無くすし、日本人酒好きな人多いじゃないですか、やっぱ僕は彼らと合わないんですよね。ボブ・マーリーの言ってること理解してるやつなんかいないだろうなー。」

こいつハマりすぎだろ。いつから吸っているのか聞いたら8年前だということだった。彼がトロントに来たのは今年の5月だ。

世界を周る

「トロントに来る前は何してたの?」
「半年バックパッカーやってました。23ヶ国周りましたよ。インドは一周しましたね。他にもアジア、中東、ヨーロッパ、アメリカのロサンゼルスにも行きました。ロスは良かったですよ。気候がすげーよかった。そこら中でマリファナも吸っているし。インドのマリファナは安かったけれど質が悪かったです。オランダは高かった。ロスもカナダよりは高かったけどまあまあ良かったです。」

やっぱそっちか。まあでもいろいろ行ったらしい。ラオスをおすすめされた。飯が美味いそうだ。残念ながら僕は飯に興味が無い。

過去を語る

「日本では何してたの?」
ホストやってました。自分はマネージャーだったんですけど好き勝手やってましたね。何やっても許されてたんです。やっていることはヤクザと同じですね。会長がみかじめ料払っていたから。」
「好き勝手って何してたの?」
「交差点渡る途中、車の中にいる女の子をナンパしてそのまま車でホテル行ったりとか、泥酔している女の子見つけてそのまま家に上がり込んでヤったりとか。」

好き勝手ってそういう意味か。まあ他にもあるんだろうけどその時は聞かなかった。酒嫌いなのにホストっていうのが引っかかって聞いてみた。

「そうなんですよ。あんなに飲むと思ってませんでした。毎日ずっとベロンベロンでしたね。それこそ一生分飲みましたね。めちゃくちゃきつかったです。1日にシャンパン20本空けた日もありましたよ。でもナンバーワンのホストになるって言って地元出てきた手前引き返せなかったんですよ」

え、そんな理由で?

外国にいる変な日本人

彼、こわくないですか?外国にいるとこういうはみ出し者というか、日本ではダメな部類の人間と会うのも少なくない。10年ほど昔はバックパッカーの外こもりとか沈没とかいうのが流行ったが、あんな感じだ。と言っても彼らは基本的に人に危害を加える事もなければ、彼も1日のほとんどの時間はこっちのレストランでまじめに働いている。僕はそういうおかしな人間というのは嫌いではない。付き合っていくうちに危険な誘いもあるかもしれないので、皆様はそこには踏み込まず健全で快適な海外ライフを満喫してください。