短編小説の集い「のべらっくす」第11回:感想編

まだ締め切りになっていないため、31日以降追加されたものについては後に追記という形で感想を書こうと思う。全体的には極めて似通った舞台、テーマが多かった。夏祭、浴衣、恋愛、これほどテーマが被ってもディテールはそれぞれ違い、各々の持ち味が楽しめるんじゃないだろうか。僕は祭に15年ぐらい行ってないため、あまりイメージ湧きません。

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感想

どういう話になるのかなーと思っていたら、まさかの続きだった。さんざん振り回された少年かわいそう。出す意味ある?しかも天狗「美形」と来ている。残酷物語。そして夏祭にこの仕打ち。まあ女の人からすれば既に断っているのに勝手に期待してついてきた相手が悪いんだろうけど、優しくないのは事実。まあ優しくないよな人間って。主人公の女の子は小学生ぐらいだと思っていたけれど高校生だったのか。自分の高校生像とかけ離れていた。

きつねかい!!っていうツッコミを入れてしまった。竹林が幻覚だったというのも狐に化かされた的な意味だったのだろうか。そして彼女は何故盆踊りがうまかったのだろう。金魚すくいとか20年以上前にやったことあるけれどまともに出来た試しがない。

昭和のテレビドラマみたいだ。こういうリアリティっていうのはテレビやマンガの中のリアリティであって現実のリアリティとは違うなーと思っていた。どうなんだろう、僕だけなのかな?少なくとも僕はこういった経験がなく、祭に縁があったのはせいぜい小学生ぐらいまでだったためテレビっぽく感じる。生きた時代が違ったのか、住む世界が違ったのか。そんな印象が強かった。

祭よりも彼氏の描写が中心で面白い。人が一方的に人をながめるときはこういう視点になるもんだよなーという感じだった。若い女の子から年上の彼氏を見たらこんな感じなのだろうか。少女漫画チックで、この視点で何か書けって言われても全く書ける気がしない。そんなことを考えていた。

なんじゃこれは、この微妙な心理描写。山内くん山中くん好きじゃん絶対、これ。それについて一言も触れないあたり。匂わせようともしないあたり。こんな展開になるなんて全く予想できなかった。間違われた時点でもまだ予想できなかった。この先どうなるんだろう。

こえーよ。狂気を感じる。しかも妻と娘がいたとか普通過ぎてあせる。思春期に家庭内での問題を抱えた子供と、家族に逃げられたおっさん、おっさんの方が慰められるという話。むしろおっさんのダメさ加減に慰められた子供なのかもしれない。まあ、子供には変化も未来もあるよね。 

自分の短編の振り返り。みんな夏祭、浴衣、りんご飴、金魚すくい、淡い恋の物語が続く中これ。他の人が読む気起こるか不安になってきた。読みにくいし内容というか状況を把握しにくい。むしろ伝わるのかな?祭感を出そうとしたけれど読んだ人がちゃんと祭を連想してくれるだろうか。全く自信がない。ちなみに僕は2ちゃんねる見ません。

え、何これ全然わからん怖い。りんごとAppleのiPhoneがかかっていること以外全然わからん。ホラーの展開だったけれど何も起こらずに済んだ。ネタ明かしはなんなんだろう。なぜ青森?親子も女しかいないのも祭もキリストもりんご飴も全部何か意味あったのだろうか?青森にキリストの墓っていう場所が本当にあるのかな?

報告書形式の短編小説は今回これだけじゃないだろうか。しかもこの内容、全貌ははっきり言ってよくわからん。わかった上で書かれているような内容だ。どの部分が国家的犯罪なんだろう。一部の外国人が日本の祭中毒みたいになった事例を淡々と説明している。奇妙だなあ。

わあ、こういう習慣なかったなあ。こういう典型的な人生を送れるっていうのは幸せであり、そういうのを人に見せることで希望を与え、真似させる意欲を促すのだろう。現実はもっと厳しくて生々しくてつらいもんだーと自らを振り返って実感するばかりです。そういう感想しか抱けない自分を憐れむ。

子供の視点からの祭っていうのはまだ馴染みがある。思い返してみると、個人的に焼きそばはご飯であって、お祭りに行って真っ先に目が行くのはお菓子とかおもちゃの類でご飯である焼きそばは二の次になっていたなあ。注連縄が仕掛けになっているんだろうけどお母さんの描写は不穏で怖い。

なにこれ。いわゆるフェチってやつか。フェチって対象は誰でもいいの?いつの間にかおっさんと少年の立場が逆になっていてちょっと気持ち悪すぎる。これを気持ち悪いと思うのは、何がいいのかわからないからと、欲望に忠実な姿が気持ち悪いのと二つあると感じた。書こうと思っても書けないなー。

夏休みに郷土史家を目指して図書館へ来る、一人は児童文学、一人は人形劇三国志、3人組は小学生ぐらいだと思ったらまさか大人だったとは。何も解決しなかったな。最後に慎一が泣いたのは、車でわけわからない場所に連れてかれた挙句、置いてかれたからじゃないか?あそこで「自分も好きなものを見つけよう」なんて絶対思わない。

実に醜い話だなあと思った。こういう人間の醜さはロシア文学を彷彿とさせる。なんというか、頭の悪い人たちが頭の悪さゆえに右往左往する様子というのはなかなか見てられないものがあり、それに付き合わされる子供がかわいそうっていうのは現実にもよくある話で、世の中がもう少し理性的でリベラルで平和になればいいのにと思う次第です。

正直なところ祭囃子ってのが何かわからなくて、読みながらなんだろうとずっと考えていた。あと盆踊りって地元の祭にはなく、どういうものなのかいまいち想像がつかない。今の人ってどっちもわかるのかな?浴衣や甚平はさすがにわかる、というか夏になると普段着だったから特別でもなかった。仮面はアイズ・ワイド・シャットを思い出した。