OZ日記

会社員の時に貯めた旅行資金が底を突きそうになり、仕事も見つからないままそろそろやべーなというところに差し掛かった。履歴書配っても返事待っていても一向に音沙汰が無いため、パース郊外にある農場に連絡したら「とりあえず来ていいよ。使えなかったら首にするけど」と言われとりあえず行くことになった。オーストラリアで働くにあたり、最も簡単に採用されるのがこの、経験を問わない職種であるファームだったりする。しかしオーストラリアに来て出会う人出会う人に言われるのが

「ファームなんて2年目のビザ取るためだけにやるもの。キツイ上に低賃金だからやめた方がいい」

ということだった。僕は年齢制限にひっかかるため2年目のビザは取れない。さらに「ファームで働いた経験なんて今後なんの役にも立たない」とまで言われる。そこまで言われると、なかなか躊躇っていた。おまけに連絡したところは日本人しか働いておらず、オーストラリアに来ている感はまるでなくなる。

 

実際に多くのファームは過酷な労働の割に賃金が低いらしい。郊外にあるため宿泊所も最寄りのバックパッカーズからバス通勤とかが多い。最初パースに来た時に泊まっていたホステルで出会った韓国人は、バナナファームで半年働いていたそうだけど「二度とやりたくない。君はそんなに痩せていたら無理だと思うよ」と言っていた。賃金は時給制ではなく収穫単価でキロ=いくらと割り当てられるところが多いみたいだ。連絡したところは時給約$17スタートで長期いれば$21まで上がるというから通常のファームに比べたらかなり良い方だろう。もちろんタックスジョブになるため、とりあえずの手取りは時給$11ほどだろうか。今年だったらリターンの申請をするとタックスが返ってくる。来年以降はオーストラリアもタックスリターンの制度がなくなるらしく、あまり稼げなくなるそうだ。

とりあえず働かないと生きていけないからファームへ行くことにした。住んでいるパースの部屋を出ないといけなくて、それが引っ越し2週間前通知だから2週間は残っていた。代わりに住む人を自分で見つければだいたいどこでもすぐに引っ越しすることができる。僕は写真を撮ったりしながらダラダラ過ごした。その間に、僕がネットに載せていた仕事募集に連絡が2件ほど来る。1ヶ月ぐらい前に載せたのにおせーよ。タイミング悪すぎ。これでファーム首になったら本当に最悪だ。

というわけで、今農場にいる。自分はどんくさかったり不器用だったりで、身体を動かしたり共同作業が苦手だからなかなかどんな仕事も務まらず、また首になるかもなあ。自分は何が得意なんだろう。残念ながら得意なことなんてないんだよな。オーストラリアで銀行口座を作るときはスーパーアニエーションというのも同時に手続きしておきましょう。僕はそのことを知らなかった。尚、多くは職場でも手続きできるらしいけれど、オーストラリアなんかは通常職場を転々とするため自分のを持っていたほうが手軽だとか。このまま首にならなければとりあえずの生活資金をここで貯めたいと思います。その後はまた旅行かなあ。