「投票しないなら政治に文句言うな」はおかしい

文句は言うだろ。文句言ったところで何も変わらない。けれど文句ぐらい言ってもいいじゃないか。アメリカ大統領の政策に対して「外国だから」という理由で文句言わないのか。最近読んだ本で知ったが、ギリシャは投票が義務で投票しないと罰則があるそうだ。歴史的な経緯もあって、選挙の日はかなり熱くなるらしい。日本において選挙権は権利であり義務ではない。昔からよく義務を果たさずに権利をうんぬんという話があってあれもおかしいと思っているが、今回は関係ない。なにしろ選挙権を主張しているわけではない。投票しないということはただ権利を行使していないだけになる。別に批判するのは自由なんだけど、権利を行使しないことで批判の的になるっておかしな話だ。では、なぜ人々は投票に行かないのか。

  • 投票に行かない理由
  • 投票率が低いのは仕方ない
  • だって投票したくないんだもの
  • 投票率の高い国、低い国
  • 投票する意味がない
  • 厭世的になる
  • 余談
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「ロスト・イン・トランスレーション」感想・評価

タイトルのlost in translationは、lost in が「〜の中で道に迷う」、translationは翻訳とか言い換えとかそういう意味の言葉であり、日本に来たアメリカ人が言葉の通じない中で四苦八苦する様子を描いている。これは監督であるソフィア・コッポラの実体験を元にした映画のようで、言葉の壁、分かり合えなさ、行き違い、それによる不満と苛立ち、失望が随所に現れている。

ただ実際のところ、この映画における日本という舞台は演出でしかなく、引き立て役であってストーリーにはあまり関係ない。BGMのようなものだ。では、主題は何かというと結局、言葉が通じる者同士であっても行き違いが生じる、わかりあえないという部分にある。この映画では言葉が通じない者同士、つまり日本人とアメリカ人の関係というのはシーンでしか描かれていない。日本という言葉の通じない国で孤独に過ごすアメリカ人同士が、お互い慰め合いながらもなんとか心を通じ合わせようとする中で、日頃身の回りの、言葉が通じる者同士にもある行き違いを見直そうとするのがこの映画の主題と言える。

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辞めた会社の人たちと会ってきた

二度の機会の中で5人と会った。そのうち一人は転職し、一人は専業主婦になり、他の3人は同じ会社で働いていた。僕は3年前に辞めてから外国でダラダラ過ごしたのち、大体一ヶ月前に日本に戻ってきたところ。何もしていない。務めていた会社を辞めたのだって、前向きな理由はなかった。働いていたときからもうずっと人生は終わっていると感じており、このまま働き続けたところでただ死ぬだけだから、死ぬ前にやり残したことは何か考え、外国に住んでいた。英語の学習だとかこの先のキャリアだとか、そういった前向きな理由はどこにもなかった。3年が経ってそれも終わり、貯金を使い果たして今に至る。その時間が無駄だったかと言えば、見方によってはそうだろうし、そうでないととらえることもできる。自分にとってはどうかと言うと、元からあってもなくて同じだった。もうずっと前から人生は終わっている。終わった人生をどう過ごそうと、大差ない。同じだ。

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英語で映画を見る感覚

トロントにいたとき、よく英語のまま映画を見ていた。日本語の吹き替えや字幕なんてないから、英語のまま見るしかなかった。案の定、見ていても全然わからない。何言っているのか全然わからずシーンの切り替えが早く謎の展開で役者が突然笑い出したり泣き出したりする。言葉をなんとか聞き取ろうとするが、知らない単語が飛び交っていて結局わからない。スローテンポな映画や台詞の少ない映画、英語圏の人じゃない人が話す英語はまだ多少聴き取れるけれど、英語ネイティブの映画で展開が速く台詞が多い映画となるとほとんど何言ってるかわからない。考えている間にも場面はどんどん切り替わるから追いかけていかなければならない。

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メルカリを利用してみた(出品編)

現在いらなくなったものをどんどん処分している最中で、売れそうな本やDVDなんかはAmazonのマーケットプレイスに出している。着ない服や靴も処分してしまおうと思っていろいろ調べていた。処分先としてはブックオフや古着屋、ZOZOTOWNに引き取ってもらうという手段があった。これらは二束三文のまさに引き取りサービスであり、本やDVDと同様にそこそこの値段になる物は売ってしまおうと思い、ちまたで話題の(出遅れ気味だが)メルカリに手を出してみた。

例えば、はるか昔ハワイで購入したコンバース・オールスターの星条旗柄がある。30越えてこの柄を履くのはなかなか勇気がいることであり売ってしまおうと思って相場を見てみたら、5,000〜10,000円の間で取引されているではないか。こういうのを捨てたり古着屋に二束三文で引き取ってもらうのはさすがにもったいない。

  • メルカリの独自性
  • 出品してみた
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不倫について思うこと

テレビやネットを騒がす不倫という話題について、あまり考えたことがなかった。僕は独身であり、もちろん不倫相手になったこともない。それどころか恋愛をすることもめったになく、遥か遠い昔のこととなっている。だから不倫なんていうものに関心が湧くはずもない、それは今も変わらない。しかし、身近な例として二人ほど不倫をしている人がいたため、少しこのテーマについて客観的に考えてみようと思った次第です。

  • 不倫の事例
  • 結婚と不倫
  • 恋愛中毒
  • 不倫は是か非か
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「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」感想・書評

「どうして離婚したの?」

「旅行するとき電車の窓側の席に座れないから」

このセリフはサリンジャーから引用したと作中に書かれている。具体的にどの部分かというと、「フラニーとゾーイー」のゾーイー・グラースが母親のベシー・グラースに「どうして結婚しないのかね」と聞かれ「それはね、ぼくが汽車に乗るのが好きだからさ。結婚したらもう、窓際の席に座れないだろう」と答えた部分だ。

そういった海外文学からの引用であったり、作家や作品名が挙がったり、作品の中身を語ったりするのは村上春樹の特徴だ。この「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」の中に出てくる別の例も挙げてみよう。

  • 生きることに対する諦観について
  • 大好きの多用
  • 二人の女
  • 意外な結末について
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密かに面白いブログを知りたい

ブログを全然読まなくなって久しい。情報源としてブログを活用するようになってからは長い。検索して単発記事がヒットするような、ためになる記事は山ほどある。そういうのではなく、ただ面白いだけのブログが読みたい。知っている人がいたら教えてほしい。じゃあどういうブログが面白いブログだと感じるのか、以下に挙げてみよう。

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マンガのアドセンス広告を5つ非表示にした

※15個になった

誰が考えたのか知らないが、マンガのアドセンス広告が非常に下品で不愉快だ。なぜあんなマンガのあんなコマを選ぶんだろうというぐらいゲスい広告ばかりで、それが結構な頻度で表示されている。不快極まりないため見かける度に二度と表示しないよう右上にあるを押して「この広告の表示を停止」を選択している。残念なことにそれが当ブログでも表示されていたようで、見過ごしていた。さっそく表示させないように設定した。ブロックしたマンガのアドセンス広告は以下。

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