この人、カフカ?・選挙・台風

雨の日が続いていて、寒くて、なるべく動かないようにしている。バスなんかに乗ると満員で、息苦しくて発作が出そうになった。ザコシショウがモノマネしている野々村議員の学生時代のあだ名は「発作マン」だったそうです。あの空気が薄い人の密集している空間にじっとしているのが耐え難い。満員電車とかよく乗ってたよなーって思うわー。雨だから自転車も乗っていない。ジョギングもしていない。傘をさして歩くことはあるが、地面がベチャベチャで雨が靴の中に浸水して、足が冷えて悪寒がする。みなさん、雨の日は外を歩かない方がよいです。

目の前にブルーチーズが置かれていて、そのことは知らずに変なにおいするなーと思っていた。これまでブルーチーズを食べたことがあるかどうかは記憶にないんだけど、そのときは「接着剤みたいなにおい」だと感じた。そして僕はその前にずっと座ってないといけなくて、だんだん頭が痛くなってきた。においで。もう、味がどうこう、ニオイがくさい、どころではない。頭が痛くなってきたんだ。そんなことってあるのか。接着剤みたいなにおいだったから、多分脳が接着剤のにおいを嗅ぎ続けていると誤認して揮発性化学物質を嗅いだとき用の頭痛を催したんだ。ブルーチーズに頭痛要素はないはずだから。

この人、カフカ?

なかなかとんでもない本だった。チェコの作家、フランツ・カフカについて書かれた本だが、評論や分析ではない。カフカの一般的には知られていないようなエピソードを、その原典を提示しながら99個集めただけの本だ。各エピソードは1ページか2ページほどで、非常に短い事実を述べたり引用をしている。そのあとに著者の状況解説があったりなかったり。

エピソードの内容は、「カフカ、腹を立てる」というタイトルでカフカが怒っている手紙を引用したあとに前後関係を解説したり、「カフカはアメリカにくわしくない」というタイトルでカフカがアメリカに行ったことがないこと、アメリカというタイトルの本を書いてアメリカに関する記述が間違っていることを検証していたり、実に他愛がない。その他に歴史の1ページの中で「ここにもカフカがいた」というような当時のプラハやヨーロッパの世相と絡める内容も多い。

こんなの読んでおもしろいのか?と思う。あまりにも読む人を選ぶんじゃないか。まず大前提としてカフカの著作をある程度読んでいないとわからないことが多い。次に作家としてのカフカに関心があり、作品が生まれるに至った経緯や周辺環境を追っかけたいと思うような人でなければ読みたいと思わない。そういう人だってまず最初に手を出すのはもっと一般的な系譜が書かれた『若き日のカフカ』『フランツ・カフカの生涯』『カフカ事典』あたりだろう。カフカの父親との確執や、何度も婚約破棄を繰り返したこと、膨大な量の手紙を書いていたこと、ユダヤ人でチェコ出身でありながらドイツ語話者だったこと、結核で死んだことなどが一通り頭に入っておきながら、それでも他に何かないのか?と思うような人が手に取る本、それが「この人、カフカ?」。300ページちょっと、楽しみながら3日かけて読んだ。プラハの街を知っているとより楽しめる。ただこの本の意図としては、『変身』や『審判』を読みカフカという人物に対して誤解というか偏見が芽生えた人に、それを払拭するような形で読んでほしいということだった。

フランツ伯父さんのひとりごと
こんなにすてきな本をゲルティに
誕生日プレゼントとしてあげるなんて
もったいなくないかな?
とんでもない、だって彼女は
とてもすてきな女の子だし
それにきっといつかこの本を
ここに忘れていくよ、そしたら
また取りもどせるじゃないか p218

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選挙

結果が出てみれば、本当にやる意味のない選挙でしたよね。ただのお祭りだった。

台風

ベランダのプラスチック製屋根が飛んでいった。当日は図書館に本を借りに行っていて、休みではなくスタッフはしっかり勤務していた。来ている人も(主に老人だったが)多かった。風が強くなってきたのは夜だから、その頃にはもう帰れていたんだと思う。タワーマンションに住んでいる人とかすごい揺れたんじゃないかな。京都にタワーマンションは建たないが(景観条例)。窓がガタガタうるさくて寝れなかった。雨戸を閉めたのは人生で2度目。本当は写真とか撮りに行きたかったけれど、カメラが濡れて壊れると困るし、物が飛んできても困る。バイク用のヘルメットをかぶれば多少は平気かもしれないが、さすがに人がいなくても恥ずかしい。