2025.1.6

少し前に人間関係がどうとかいう話をしていたけど、岡田睦の私小説を読んでいたら吹っ飛んだ。岡田睦は原稿を書くために安定剤を飲み、妻が出ていき、生活がままならない。他の仕事ができないから、書く仕事にしがみつく。でも書く仕事さえストレスで薬を飲み続けながらでないとできない。それで売れてたらいいけれど、そんなでもないようだ。昔はみんなこうだったのか?そうでもないだろう。とにかく生活がひどい。本当にひどくて、なんでこの本読んでるんだろうという気持ちになる。

どうやってこの人は3回も結婚しているのか。一人目の奥さんとは20年以上続いたらしい。人としてどういう魅力があったのだろう。中年以降か晩年のことを書いた作品しか読んでいないから、若い頃どうだったのか気になる。今でも比較的手に入りやすいのは、晩年の生活保護の暮らしを書いた「明日なき身」ぐらい。この頃はもう独り身で、介護の人とのやりとりなどが多い。

写真は2024年。