煌々とした道、消えかかってる男、バスに轢かれそう。
続きを読む僕らにとって永遠のテーマ、のはずだった童貞。ある人にとっては昔過ぎて忘れてしまった童貞感。またある人にとっては事実上永遠のテーマになり続け、そしてまたある人にとっては喪失感として、心の何処かに残り続ける。しかしいつの日からか、そんな童貞感、もしくは童貞観という概念そのものが失われたような気がする。現代において童貞は、そもそもコンプレックスではなくなったのではないか。そのような疑念が確信へと変わりつつある。
capsuleについてときどき触れていたけれど、はっきりタイトルにしてまとめたことがなかったから思い起こしてみる。capsuleは音楽ユニットで、中田ヤスタカとこしじまとしこがメンバー。ジャンルはエレクトロ。初めて聞いたのは2007年だったと思う。大阪アメ村のヴィレッジヴァンガードで売ってたCDをジャケ買い。最初は外国人ユニットだと思っていた。
当時のCM動画
自転車で帰宅する。帰り道は信号のない海岸線を直進することにしている。車道からは少し離れており、街灯はまばらで明るくないが、じきに目が慣れ、自転車のライトはかろうじて地面のおうとつを照らす。とは言っても舗装された道路と違い、スピードを出して走れば転けやすく、パンクもしやすい。だから帰り道はゆっくりペダルを漕ぐ。道を踏み外さないように、ときどきすれ違う人と接触しないように。
自宅までは10kmほどあり、1時間ほどかけて帰っている。疲れているときは途中で止まり、ベンチに腰掛けて休憩する。耳にはイヤフォンを挿しており、音楽か、もしくはニュースか、人の話し声を聞いている。波の音でかき消されないぐらいのボリュームで。
休憩するベンチは決まっていない。海岸線にはいくつもベンチがあるから、見分けもつかない。昼間に座っている人は多く見かける。夜に座っている人は少ない。いくつも間を空けたうちの一つ、一つには寝ている人、話している人、画面を眺めている人、ただ座っている人、どんな遅い時間にも何人かは必ず見かける。そんな中の一人として、自転車を停め腰掛ける。特に疲れていたわけではない。潮風が身体に当たり、皮膚を縮める。
どれぐらいの時間が経っただろう。イヤフォンからは何も聞こえなくなり、波の音が続いている。まだ立ち上がる気は起こらない。ときどき通り過ぎる人は、こちらに目線を向けたりしない。通り過ぎる人をこちらが見ることもない。ただ足音と、自転車だったり、光と影が頭の前の方を横切る。
ベンチで画面を眺めるだけの人は、そうそうに立ち去る。話していた人たちはいつの間にかいなくなる。寝ていた人は起きあがり、どこかへ消えていく。身体がこわばる。足は動かない。肌はだんだんと剥がれ落ちていく。朝になり、また夜が来る。
何日経っただろう。波の音は消え、まぶたは開かない。知らないあいだに塗り固められている。隣には、斜めを向いた人が座っている。
最近わけのわからない振込が毎月あるなーと思って銀行口座の履歴を調べてみたら、Kindleダイレクトパブリッシングからだった。3月に出したKindle書籍がちょっとだけ売れていた。でも全然、少額です。
KDPにはレポートが残っているため、具体的な数字を拾ってきた。販売数は6ヶ月半で27冊。僕は有名人ではないし宣伝もしていないから十分だろう。1冊300円で利益は190円だから、27冊で合計5000円ぐらいか。しかし実際にはそれより多い金額が振り込まれている。なんなのこれ、と思ったら、KindleUnlimitedだった。
月 | 販売数 | 販売利益 | アンリミテッド | 合計 |
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17年3月 | 5 | 955 | 318 | 1273 |
17年4月 | 7 | 1337 | 508 | 1845 |
17年5月 | 1 | 191 | 500 | 691 |
17年6月 | 6 | 1146 | 323 | 1469 |
17年7月 | 3 | 573 | 603 | 1176 |
17年8月 | 2 | 382 | 1033 | 1415 |
17年9月 | 3 | 573 | 804 | 1377 |
合計 | 27 | 5157 | 4089 | 9246 |
6ヶ月半のうち4ヶ月、半分以上の月で購入よりアンリミテッドの方が利益出ている。アンリミテッド収益無視できないどころではない。Kindleアンリミテッドとは、毎月980円支払っているユーザーだけの読み放題サービスだ。いくら読もうと月額980円は固定。しかし全てのKindle書籍が対応しているわけではなく、ラインナップは限られている。
Amazon.co.jp: 読み放題対象タイトル - Kindle本: Kindleストア
一方出版側には、読まれたページ数に応じてロイヤリティが支払われる仕組みになっている。単価は変動制でよくわからない計算になっているが、出版の母数が増えれば増えるほどページ単価は下がるみたいだ。
Kindle Unlimited および Kindle オーナー ライブラリーのロイヤリティ | Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング
アンリミテッドユーザーは商品に対して個別に料金を支払うわけじゃないから、選んで読み始めるまでの敷居が非常に低い。僕みたいなどこの馬の骨かわからない人が出しているKindle本でも、気軽に手に取っておもしろければ読み進めてくれる。アンリミテッドのサービスは日本では去年に始まったばかりで、未対応のKindle本が多く日本ではユーザー数が少ない。今後アンリミテッドユーザーが増えれば、購入の利益よりもアンリミテッドの利益が優るかもしれない(しかしページ単価も下がるのであれば、あまり変わらないのか?)。
僕はKindleアンリミテッド契約してないけれど、雑誌とか毎月たくさん読む人ならオススメかもしれない。読む本が増えてきたら契約したいです。
プライム会員であればKindleオーナーライブラリという読み放題コーナーもある。ただしこちらはもっと数が少ない。
この月間まとめは1ヶ月の動向を振り返りつつ、お見逃しあった日記を見つけてもらおうという試みのもとに実施されております。今月は24回更新した。先月はたった14回だったからかなり増えた。何をそんなに更新していたのかというと、本の感想やヒトコトへの回答など。あー9月も終わっちまったなー。
先日マンガ家の人が「今の消費者はコンテンツにお金を払う感覚がない」と言っていて、コンテンツ産業のビジネスモデルについて思いを馳せていた。僕自身はただの消費者だから作り手のことはわからないけれど、とあるWeb媒体のマンガで「続きは有料」という形式にしたら「続きが無料で読めないから★一つ」といった評価が付くそうだ。怒りの気持ちもわからんではないが、これら本来予期していない形の評価はコンテンツの生産者と消費者の間にある意識の齟齬と、システムのアンマッチから来ているのだろう。
作り手は苦労して生み出したコンテンツにお金を払うのが当たり前だと考えている。一方、消費者はコンテンツをタダで消費できて当たり前だと考えている。そして作り手側の評価システムは純粋に作品の評価を望んでいるにもかかわらず、供給の仕組みそのものが評価に反映されている。これら作り手と受け手の間にある意識の齟齬はどのようにして生まれ、またどういう形で溝を埋めるのが適切なのだろうか。
日記です。だらだらしていたら1年と3ヶ月過ぎちゃったよ。ダメだなー。そうやって何年も過ぎちゃったよ。今その瞬間何をしようか常々考えているつもりで、いや、何をしないかを考えている。4月から始めたバイトは半年が過ぎた。とりあえずの生活費確保であったが、あまり長く続ける類のものではないから、早く別の方向性を考えないといけないんだけどめんどくさい。その日暮らしはめんどくさいことばかりで、少しでも余裕のあるうちにやっておいたほうが差し迫ったときに楽なんだろうけど、生活のこととか考えるのだるい。
この映画は幼い兄弟が列車から石炭を盗むところから始まる。インド郊外にある小さな町、兄弟は盗んだ石炭を店で牛乳と交換してもらい、家族へ持ち帰ってみんなで分けて飲む。父親はどうやらいないようだ。母親は石を運ぶ仕事場へ行き、兄弟は一番下の妹を寝かせ、兄は夜も仕事をするために町へ出る。幼い弟は兄についていきたいと言う。夜通し働くからお前には無理だと兄は言うが、どうしてもついていきたいと聞かず、兄弟で列車の駅へ向かう。ジャンルは感動系ホームドラマ。
主役である弟、サルーを演じるのは『スラムドッグミリオネア』やイギリスのドラマ『SKINSシーズン1.2』に出ていたデーヴ・パテール。兄グドゥを演じるはアビシェーク・バラトという無名の17歳だが、この映画では一番光っていた。他にニコール・キッドマンやルーニー・マーラが出ている。ルーニー・マーラはこの映画にいらないだろっていうような役だった。ネタバレ無しで見たい人はこのへんで本編を見ることをおすすめする。
個人投資家の人と話す機会があり、投資関連の本を何冊か読んでいる。今回読んだのは2012年に亡くなられた邱永漢の『損をして覚える株式投資』。これを読むに至ったきっかけは、知り合いの個人投資家が邱永漢の本を勧めており、ブックオフで100円で売っているのを見かけたから。
邱永漢という人は台湾生まれ、日本人の母親を持つハーフで、後に帰化している。東大経済学部を出ているが本業は作家。帰化前には当時外国人として初の直木賞受賞だったそうだ。でもどうやら株で成功したことのほうが有名らしい。株に関連する本もいっぱい書かれている。
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利得で結びついた人間関係は弱く、初めからなかったようにぷっつりと切れる。例えば女性と男性が結婚するとしよう。男性を選ぶ基準が「顔がいいから」だとしたら、加齢などにより顔がよくなくなると相手への興味は失われる。「経済力があるから」だとしたら、無一文になった途端別れを切り出される。そういうのは人間関係とは言わない。ビジネス上のパートナーシップと同じで、事業提携の契約のようなものだ。ビジネスは利益を上げることが至上の目的だから、ビジネス上の契約関係がお互いの利益に見合わなければ、簡単に切れる仕組みになっている。むしろ簡単に切れなければ問題なのだ。利益にならない関係をいつまでも続けたりすることはビジネスそのものの存亡に関わる。だから状況に応じて次々に相手を変えていく。同じ会社同士が良い関係を長年維持しているのは、仲がいいからではなく、お互いにとってたまたま都合が良かったからだ。
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友達、恋愛、仕事、お金、結婚といった現代人の素朴かつ根源的な悩みについて、この本では「ソクラテスに訊ねる」という構成になっている。文章は対話形式になっており、ある日facebookで友達申請が来た自称ソクラテスのおっさんと道端で出会い、お悩み相談をすることになるという進行。著者は古代ギリシャ哲学の研究者で、このようなソクラテス入門書だけでなく専門書や論文も書かれている。
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