短編小説の集い「のべらっくす」第6回に参加

テーマは「桜の季節」。字数制限が5,000字以内ということで、だだっと書いて6,300字を越えてしまったところから削るのが大変だった。三人称で書くことを推奨されているんだけど、どう頑張っても三人称の文章というのが書けない。今回も語り手は大学生の「僕」であり就職活動で知り合った「川崎」という男と、就活の話です。 

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無責任に応援したい気持ち

先日、ネットを見ていたら「田舎暮らしをしたい」みたいなブログを見かけ、よっしゃ行って来いと後押ししたくなる気持ちになった。決断に迷っている人、後押しして欲しい人、決意が固まっている人、どんな人に限らず無責任に応援したくなる。やってこい!と。起業がしたい、やってこい、NPOを立ちあげたい、がんばれ、世界一周の旅に出たい、いってこい、海外で起業したい、応援してる、そんな大きなことばかりじゃなくても、自分でシェアハウスを始めたい、俺も、ブログで生計を立てたい、俺も見る、芸人になりたい、今からでも遅くない、ミュージシャンとして死にたい、貫き通せ、歌集を出したい、とにかく発表しまくれ、そういう新たな試み、挑戦、難しかったり簡単だったり、見込みがあったりなかったり、そういうの全て片っ端から応援したくなる。でも僕は応援するだけ。手を貸さない。貸せない。自分で精一杯、でも応援はする。僕は無責任に応援したいと思う気持ちを持っている。そこに夢があり、反社会的でなければ。挑戦したいのなら、何を諦める必要がある?誤解している人がいるけれど、夢は達成するから幸福なのではない。夢の中に居られるその過程が幸福なのだ。志半ばで倒れることの、その無念と有難味よ。無念のうちに死ねる。夢の最中に死ぬことができるんだ。達成できないことなど恐れることはない。決して達成できない夢を描き続けよう。さすれば永遠の幸福が約束されたようなものだ。