外国で現地人の友達を作る方法

トロントに住んでいても休日に誰かと遊ぶとか、どっか行くとか、夜に飲みに行ったりするのは日本と同じで当たり前にある。僕の場合、一緒に行動するのが偶然にもトロントニアンばかりだ。決して数が多いわけではないが、他の日本人と話しているとこれはどうも当たり前ではないということを最近知った。そういえば僕も来たばかりの頃は全然そういうことがなかった。

同じくワーキングホリデーでトロントに来ている日本人から

「え、カナディアンの友達いるんですか?」
「どうやってカナディアンの友達作るんですか?」

などとよく聞かれる。それについて今回は書いてみたいと思う。

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ワーホリ限定の話です

「外国で現地人と」などという風呂敷を広げてしまうと旅行なのか、仕事なのか、留学なのか、移住なのか、あまりにも範囲が広すぎるため、今回僕が経験しているトロントのワーキングホリデーで限定させてもらう。それしかネタがない。
ワーキングホリデーは1年間の滞在許可が与えられ、その間に学校へ通ったりバイトしたりするビザだ。そもそもワーキングホリデーって何って内容の詳細はこちら。

きっかけは日本人

僕が最初トロントニアンと友達になったのはLang-8だったが、これは汎用性に欠ける事例だと思うので省くとして、それ以外のトロントニアンと知り合ったのは日本人のシェアメイトからだった。トロントニアンとは友達の友達という経路で芋づる式に知り合った。

カナディアンの友人が多い日本人と友達になることが一番の近道だと言える。僕の場合その日本人はシェアメイトだったから「カナディアンの友人が多い日本人」ということで友達になったわけではない。偶然だ。別に日本人じゃなくてもいいんだけど、最初が日本人だと単純に敷居が下がるっていうだけの話です。

カナディアンと友人になれば、イベントやパーティに誘われるようになる。そこで交友関係が広がる。というのが一般的だが、僕はそういうのあまり参加しない上に行ってもほとんど話さない。それよりただ一緒に飲みに行くとか家に遊びに行くとかそういう場で交友が広がる事のほうが多かった。人数多いのは苦手なんだ。

おさらい

カナディアンの友人が多い日本人と友達になる→カナディアンの友人が増える

実に簡単な図式だ。「カナディアンの友達が欲しい」と言っている人たちが何故この方法を取っていないのかというと、カナディアンの友人が多い日本人自体がそうそういないのかもしれない。それは運というか、人づてか、そういう場によく出入りするしかない。

そういう場に出入りする

他の手段として、ランゲージ・エクスチェンジというのがある。これが最も一般的だと思う。ランゲージ・エクスチェンジはその名の通り言語を交換しあうための飲み会みたいなもので、僕は参加したことないがそうやって現地人と交流する人は多いと思う。中身を知らないのでなんとも言えない。僕は非コミュだからそういうのはあまり参加したくない。

また、ランゲージ・エクスチェンジを主体としているのかわからないが、日本人と日本に関心のあるカナディアンが集まるだけのイベントみたいなのも数多くあり、単にバーとかでやっているから敷居も低い。ただ飲みに行くついでとしても気軽に参加できる。

ナンパされる

ランゲージ・エクスチェンジもある意味これに当てはまるが、女性であれば日本人女性好きの外国人たちに標的にされるのが一番簡単じゃないだろうか。
一般的に女性は、日本人であっても英語に気負いせず、社交性もコミュニケーション能力も高いため、イベントやパーティ、カナディアンの友達もできやすいのではないかと思う。また日本人の女性同士でも情報はいろいろ回ってくるため機会も多いだろう。

ただ僕に「カナディアンの友達いるんですか?」と聞いてきた人の中にも女性は何人かいた。僕は女性ではないし、こっちの日本人女性にそういう話を詳しく聞いたこともないから、たまたま見かけた話と、あとは想像でしかない。

オタサーに入る

オタクであれば、オタク関係の集まりなどに参加すればいい。そういう場所では言語を越えて分かり合えることもあったり、共通の話題があったりして敷居が低いんじゃないかと思う。何より相手が日本にオタク文化に関心があれば、コミュニケーションを取るにあたっての敷居が格段に下がる。残念ながら僕はオタクではないためそういう場に居合わせたことはないが、国籍の違うオタク同士を見ていると便利だなあと思うことはあった。

これは何もオタクに限らない。スポーツでも音楽でも他の趣味でも同じだ。ただオタクに関して言えば日本が頂点であり、そういう意味での優位性はかなり高い。みんな日本人のオタクだというだけで重宝してくれるんじゃないかな。僕はオタクでもなければこっちにオタクの友達もいないため、たまたま見かけた話と、あとは想像でしかない。

英語の壁は越えられるか?

越えられないです。慣れるか頑張って勉強して下さい。現地人と一緒にいる時間が長ければ嫌でも覚えることが増えると同時に、必要性をヒシヒシと感じるため勉強意欲も増すだろう。それ以前に、英語話せない状態で仲良くなれるのかというと、ある程度はわからないと難しい。しかしながら元々日本人の友人がいるカナディアンや、日本好きな外国人達は多少日本語を理解してくれたり、日本人が間違えやすい英語を知っていたり、全く日本に縁のない外国人に比べたらかなりハードルが低い。これは相手が僕のような男であっても同じなのだ。彼らはヤることばかり考えているわけではない。立派な紳士だ。

語学学校の友人はどうか

語学学校でいろいろな国の人たちと友人になるが、僕はあまり続かなかった。というのもみんな帰ってしまうのだ。ワーキングホリデーなんてなく、学生ビザで半年しかいない人たちも多い。そして、日本人もそうなんだが基本的には同国人同士で群れる事が多い。ブラジル、ロシア、韓国人などはそうだった。その中に割って入ることは難しく、各国の人が集まる場というのは二の次になるため、そこまで親しくなることもなかった。

こっちで大学を目指している人たちは長く滞在するが、大学を目指している人同士で仲良くなることが多い。あと彼らは忙しかったりそんなに裕福でないことも多いため、しょっちゅう飲み行ったり遊びに行ったりはできない。クラスや学校が同じ間に、合間の時間を一緒に過ごしたりたまに安い居酒屋で飲んだり宅飲みするぐらいじゃないだろうか。

単に僕の成功例がないだけで語学学校で知り合った友達とずっと仲いいって人もいる。

そもそも友達なんて必要か?

日本にいた時、僕は社交性が無いため交友関係も狭く友達なんて全然いなかったがそれでもなんとかなっていた。勝手知ったる日本で困ることはない。しかし、こっちはそうではなかった。日本人に聞いても知らない、わからない、興味ない、一緒に悩んで終わる。

こっちの内容で何か困ったときに、Googleで調べたりしても日本語の情報は信憑性に欠けたり情報が古かったりする。それ以前にトロントに関する日本語の情報はあまりない。
英語の情報を検索するのも大変だ。日本語と英語では、検索から目的のサイトに辿り着くまでのアプローチが違ったりする。webサイトやサービスに関しても作りが違ったりして、なかなか思った情報に辿りつけない。そんな時にこっちの友人がいれば便利だ。 もちろん「便利だから友達を作ったら得だよ」というだけの話ではない。

余談:海外旅行ではどうか

旅行して旅行者同士仲良くなる事はよくあるが、現地人と親しくなることって意外と少ないんじゃないかと思う。特に短期旅行だと会って知り合って飲みに行って、まあせいぜい1日〜1週間の付き合いとなる。facebookを交換したりするが余程親しくならない限りは基本的に二度と会わないため、その後フォローすることはあまりない。その場で終わる。
僕はニューヨークへ行った際、ドミトリーで同じ部屋だったドイツ人やオーストラリア人、中国人と話していたが正直名前も覚えていない。現地人との接触は皆無だった。