30過ぎてバイトをクビになった話

ずっと辞めたい辞めたいと言いながら毎日ストレスで吐きそうになっていたバイトがついにクビになった。たった2ヶ月でしたがお疲れ様でした!クビになる予感はあった。僕はラーメン屋でバイトしていたんだが、先月バイト30分前に呼び出された。向こうは英語で端的に言うと「やる気あんのか?」みたいな事を言われた。さすがに「ない」とは言えないから「ありまっすよもっちろーん」みたいな感じでsureみたいな事を言っていた。もう1ヶ月いるんだからそろそろ全部の仕事覚えてよみたいな。

その他に、この店はよくバイトがクビになると聞いていた。入った時は知らなかったが、その月に丁度一人クビになった。元々いたバイトの人に聞いてみると、月に1人ぐらいクビになっているらしい。ああ、次来るとしたら俺だなー呼び出されたわー、そしてはい終了。お疲れ様でした。そんな感じで結構真剣にダメ人間である自分を実感している今であります。前から知っていたけど。

今回のバイトで改めて実感したのは、僕が仕事できないということだった。僕は15歳の頃からマクドナルドでバイトを初め、半年で辞め、家庭教師を半年で辞め、コンビニは1ヶ月でクビになり、飲食店のサーバーみたいなもの1ヶ月で辞め、日雇いの派遣を転々としたり、そのうち普通のコンビニで2年働いた。これは今までの経歴から見ると運が良かっただけだ。面接も何度も落ちた。就活も20社ぐらいは落ちたがバイトの面接も10回ぐらい落ちている。まあ雇いたくないよな。俺だって俺を雇いたくない。カスだし。能力無いし。やる気ゼロだし。とりあえずこのへんは大学生までの話だ。

新卒で会社員になり、そのまま6年働いたが、やはり僕は仕事ができなかった。僕は何事も、自分のペースでしかできない。締めとか決算とかあると何もできない。急かされると何もできない。自分のペースが乱れるとパニックに陥る。その間はもう何もできない。だから僕は必然的に長時間労働になった。終わらないし進まない。やり出したら後には引けない。それでもあまりに嫌だったから何度も投げ出した。そんな感じで僕はやはり会社で仕事ができなかった。いろいろ考えてはいたが、それを実行できる度胸も時間もプランも信頼もなかった。だから僕は結局、てきとうに生きていた。何ともならない。どうにもならないと思いながら、烈火のごとく怒られながらも、そう言われも無理だし。

結局僕にできる事は何もなかったんだ。改めてそう感じた。元々飲食店なんてのが不向きなのはわかっていたが、何をやるにも不器用だし覚えるのに人の何倍も時間がかかる上に情熱が無い。僕はまあやっぱりこの先仕事なんてできないんじゃないだろうかって普通に思う。そもそも仕事辞めたのだってそうだ。この先どころか今までできたことなんかない。まして自分の強みとかそういうのって全くない。

じゃあどうすんのかって、今のところ何も考えていない。自分に合わない仕事っていうのはそりゃあたくさんあるだろうが、自分に合った仕事なんてのものは皆目想像つかない。自分に何できるのかって、本当何もできねえなあ自分。じゃあなんだ、できるできないより、やりたいことはあるのかって、それもない。指針すらない。僕はせっかくこの$250/月という安い部屋を借りているのに、このままトロントを去ってしまうのだろうか。

うわーまじでどうすんだ俺は。っていうのが今の心境です。文章として書き出してみて改めて実感した自分です。はい。

「普通にまたバイト探せばいいじゃん?どうせ残りのビザ半年なんだろ?」

そうなんです。その通りなんです。正論を言えばここまで来ておいて半年もビザ残して帰るのはもったいないからもっと簡単な誰でもできるような仕事探して微々たるお金を稼ぎながら生活費ぐらいを維持して残ればいいんだ。それだけの話。ただ、もうめんどくさい。腐れめんどくさい。働きたくない、仕事したくない、金は必要、いやもういいんじゃね?ここに残る意味あんの?いろんなこう、正論ではない言葉が頭をよぎる。正論?どっちが正論?わからん。とにかくまあ、これからどうするかは決まっていない。

ただこの意識のままオーストラリアに渡るのは微妙だ。向こうへ行っても同じことなんじゃないだろうか。それを言ってしまえばこっちに居ても同じなんだが、どちらにしろ、今カナディアンの友人がトロントで英語を教えたいと言っている。検定とかに使える教科書的な英語ではなく、スラングとかも交えた英会話を街で覚えるというコースだ。今日はどこへ行って、どこで使える英語を教える。例えば飲食店とか服屋とかクラブとかナンパとか。そしてはい、実際行ってみましょう!というやつ。その広告を作ったから日本語に翻訳してくれと言われている。広告と言っても分量は知れいている。5行ぐらい。

僕は彼にカメラのレンズの絞りが動かなかったのを開けて直してもらったという恩があるから、とりあえずそれを手伝うことになった。彼は金を払うと言っているが、今回はとりあえず無しで今後も続けて日本語の対処を頼まれたら受け取ることにしよう。彼は全く日本語が話せないにも関わらず、僕に日本語で広告を作ってくれと依頼してきた。日本人の英語力の弱さを知らない。そんな広告には平気で日本語で返ってくるぞ。