はてな題詠「短歌の目」2017年1月

短歌の目1月のお題です - はてな題詠「短歌の目」

題詠 5首

1.編

きみたちに仲間入りする手続きを終えたしるしの、編み込んだ髪

2.かがみ(鏡、鑑も可)

目の前の鏡の向こう側にいる人が、まっすぐ問いかけてくる

3.もち

背中から家まで長くのびたもち 彼と彼女はいとこのようだ

4.立

まぶしさがぐるぐるまわり、応じるが、感覚はなく立ち上がれない

5.草

鼻を突く、草の香りが呼び起こす記憶は、汗と幾何学模様

テーマ「初」

あのときの分泌だけを追い求め、それからずうっと繰り返してる

その意味を知らんあいだに通り過ぎ、今となってはノーカウントだ

空っぽの中身引きずり、積み上げたこの場所に、また戻ってこれた

震える手、熱い鼻いき、飛びだす目、ここにいる者、皆が初陣

教えて君、誰でも最初は初心者だ。頭悪くて泣きそうになる。