ジョギングを始めようと思った

最近お酒とタバコの量が増えてきて、軽く中毒のようになっている。体調はあまりよくなく、お金もかかりなんとかしたいと思った。しかし禁酒禁煙なんて非現実的だ。そこまでひどいわけでもなければ、お酒は付き合いもあってやめることもできない。それに、ドーパミンである。ドーパミン中毒に陥っているなら、抜け出すのは並大抵のことではない。それが生活習慣と化してしまっているなら尚更。

代替ドラッグ

そういうわけで、お酒とタバコを控える替わりのものを探していた。代替ドラッグである。手軽にドーパミンを分泌できる手段としては、食とセックスあたりが代表的だ。食はこれ以上進むとデブまっしぐらで、セックスに関しては色んな意味で非現実的だ(ちなみにタバコのドーパミン分泌はセックスに匹敵するという画像をTwitterで見かけたことがある)。そこで候補に挙がったのがジョギングである。ジョギングの高揚感がドーパミン分泌によるものであることは有名な話だ。お酒やタバコの替わりになるかどうかは微妙なところだが、なんとか切り替えていければ幸いである。

走るペース

肉体労働を離れて1年以上経ち、生活も乱れているため体力は著しく衰えている。だから最初のうちは1時間ぐらい走ったらいいかなあと考えている。僕はゆっくり走ることを信条としているため、距離にして6kmぐらい。お酒を飲みたくなったり、タバコを吸いたくなれば1時間6km走る。走る時間帯はおおむね夜10時か11時あたり。毎日は走らない。多分こういう走り方をしたところで健康にはならないし、体力はつかない。ただの代替行為だ。禁酒禁煙もしない。

軍隊とジョギング

昔、自衛隊の訓練に3日間だけ体験入隊することがあった。練馬駐屯地に寝泊まりしていたが、やったのは主に行進の練習と体力訓練だった。ひたすら走らされる。軍隊は時間管理が厳しく、罰則も厳しい。1秒遅れるごとに腕立て伏せ1回とかだった。2分遅れたら120回だ。そんな自衛隊に所属している人たちは、タバコをバカバカ吸っていた。持続走の直前でも吸っていた。軍隊とタバコは相性がいいのか、キューバ革命のフィデル・カストロのトレードマークは葉巻だった。しかし彼が葉巻を吸っていたのは嗜好からではなく、ジャングルに潜伏するにあたり蛇や虫よけとしてニコチンを巻くためだった。その後カストロは葉巻の習慣をやめている。

ジョギングコース

もともと大学生の頃はよく走っていた。それは、身近に走るコースがあったからで、今地元に戻ってきているからそれができる。大阪に住んでいた頃は大阪城公園の周りを走ったことがあったが、道路に沿っていたり環境としてはあまり好きになれず続かなかった。名古屋に住んでいたときも名城公園を走ったことがあったが、同じところをグルグル回るのが苦痛だったため続かなかった。ジョギングに一番重要なのは、コースであると僕は勝手に思っている。もっともジョギングそのものが習慣になっている人は、どこに行ったって自分なりに好きに走れるコースを見つける。

ただ走ってればいいだけ

ジョギングのいいところの一つは、集中しなくていいところだ。筋トレであれ勉強であれ、自宅でやるとなると周りにいろんなものがあるため誘惑が多い。集中しなければ作業そのものが続かず、集中力を保つのに苦労する。そのためにわざわざジムに通ったりカフェや図書館へ行ったりすることになる。その点ジョギングとなると、走っている最中は他に何もできない。身の回りには何もなく、スマートフォンをチェックすることすらままならない。ただ走っていればいいだけである。

ジョギングが続かない理由

この「ただ走っていればいいだけ」が大変という意見もよく聞く。ジョギングなんてただ走ってればいいだけなんだが、続かない。その理由は二つある。一つは苦しいこと。もう一つは退屈であること。一つ目の「苦しさ」については、これが嫌という人はそもそもジョギングを始めようなどと思わないから除外することができる。苦しさを除いたジョギングなどありえない。それに苦しさは距離や時間、走る時間帯を調整すればいいだけだ。

二つ目の「退屈さ」は厄介だ。僕にとっても大きなネックになっている。ジョギングしている時間があるなら読書など他のことをやっていたいと、どうしても思ってしまう。そしてこれらは同時にできない。同時にできることといえば、音楽を聞いたりするぐらい。それも毎回変えでもしなければすぐに飽きる。飽きるとジョギングするのが億劫になる。

ジョギングを続けるには

ジョギングにおける「退屈さ」を解消するおすすめの手段が二つある。一つは、人と一緒に走ること。僕も大学生の頃は近所の同級生と一緒に走ることが多かった。一人だと気が乗らないし飽きるから、一緒に走りたいという人がいれば楽だ。ただもちろん、そういう相手を見つけないといけない大変さがある。近所の友人は引っ越してしまったからもう一緒に走れない。

二つ目の手段は、ラジオ放送である。音楽ではなくラジオ、Podcastなど。勉強のコンテンツでもいいと思う。走っている暇があったら勉強したいという人にとっては、走りながら勉強できるとっておきの手段だ。電車通勤中に耳から学習するのと同じ感覚である。しかも電車と違い走っている間は寝ることもない。難点としては、つまんないことだ。楽しくない。だから意欲にあふれていないと飽きる。下手するとジョギングと勉強の両方やめてしまうことになる。

だから、意志が弱い人はジョギングの退屈さを緩和するようなおもしろコンテンツを選んだほうがいい。お笑い系の番組や、ラジオドラマ、オーディオブックなど、聞いている間に勝手に時間が過ぎていってしまうようなコンテンツを流していれば、走るのも楽だ。ラジオやPodcastは長時間のコンテンツも多いため、時間を区切る目安にもなる。

YouTubeのようにスマートフォンにイヤフォンを挿して直接利用できるコンテンツもあれば、PodcastのようにiPodにダウンロードして利用できるコンテンツもある。オススメは、なんだろう。Podcastは入れ替わりが激しくて最近のはよく知らない。YouTubeは映像コンテンツが多いため、そういうのはジョギングに向かない。ラジコといった民放が聞けるアプリを利用するのも良い手かもしれない。気軽に走れる番組を探してみてください。

参考:Podcastを紹介している記事

http://tadacx.com/osusume/

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15キロ太った

何を隠そう、去年の夏に日本へ帰ってきてからわずか1年あまりで15キロほど太った。原因は今の食環境にあるが、解決するには引っ越すしかない。とはいえ今のところ僕は肥満体とは言えず、特に困っていることもない。外国で知り合った人と会えば「太ったね、痩せた方がいい」と言われるが、もともと日本で知っていた人に会うと「戻ったね、あれは痩せすぎだったよ」と言われる(40キロ台だったから確かに痩せすぎだった)。僕自身はというと、別にどうでもいい。だからダイエットのために始めるジョギングではない。

ダイエットならジョギングよりも…

一番簡単で合理的なダイエット法は、食べいないことだ。これは既に実証済み。ダイエットを実践するとしたら単純に食べる量を減らすことをおすすめする。特に一度に多く食べてしまうと食べ過ぎになりやすいため、こまめに食べると制御しやすい。僕がカナダやオーストラリアにいた頃は、常に空腹を感じていた。でもめんどくさくて食べなかったらみるみる痩せていった。適度な空腹感に慣れることも大切だ。昼飯なんかをいっぱい食べてしまうと、午後は眠くて何も手につかない。

体力はほしい

ダイエットには興味ないが、体力の低下は幾分改善できればいいと願っている。運動に限らず、事務作業にしても物を考えるにしても、体力があれば疲れにくく稼働時間も増やせる。飲み会などでも潰れなくてすむ。何より、疲れや体調不良による気持ちの落ち込みを減らすことができる。病は気からと言うが、逆に身体的な体力が、メンタルも左右する。モチベーションも左右する。そういう意味でも体力があったほうが、日々の生活においても気が楽になるかな、と思った。体力バカは大体において幸せそうだし。

僕は筋トレはしないが、夜の鴨川で会いましょう。