音楽がわからない

必要があって音楽を聞くことがある。でも何が良くて何が悪いのか全然わからない。良しとされているものはどれで、なぜなのか。楽曲を聞いても説明を聞いてもわからない。何がいいのか。音楽もそれらの解説も耳の中に入ろうとせず、前を通り過ぎていく。

きっと学がないのだろう。知識がない。経験がない。音楽がわからないなら、勉強すればいい。楽器をやればいい。当事者になればいい。僕は免許を取るまで、テレビで見かけるF-1がゆっくり見えていた。車を運転したことがなかったら、F-1の速度を実感できていなかった。それと同じ。

音楽に詳しくなれば、きっと見えてくる景色が変わるはずだ。聞こえてくる音楽も変わるだろう。音符が耳の中で変換され、記号となって脳内で言語化されるかもしれない。学ばないまま「わからない」という態度でいるのは、ただの怠慢かもしれない。

ではなぜ学ばないのか。音楽をやらないのか。そこまでの興味がないからだろう。要するにやる気がない。怠慢の極み。そんなんじゃいつまで経っても音楽はわからないまま。「何がいいのか」なんて言う権利は、学ばないものには存在しない。なぜなら「わかる」こと、すなわち「学ぶ」ことを自ら放棄しているから。理解に近道はない。

ただ時折、なんか知らんけど良いと思うことがある。わからないけどよい。わからないなりによい。良さはわかっているのかもしれないが、その構造は理解していない。それはきっと惹かれているのだろう。良いというより好きなのだと思う。世の中には、良いのはわかるけど好きではない、といった物事も存在する。反対に、良くはないけど好きということもある。良いと好きは同じではない。

だから僕は好きな音楽はあるけど、良い音楽かどうかはわからない。わかろうとするには、それ相応の修練が必要だろう。本を読むとか、楽器を練習するとか。そこまで音楽に興味はない。だから仕方なく、良いか悪いかわからないまま音楽を聞いている。

自分にも良さがわかる、説明できる分野は何かあるだろうか。例えば街、とか。いい街の条件は、警察が機能していること、水道水が飲めること、あとなんだっけ、なんかあった気がする。いい街の三条件みたいなやつが。ChatGPTに聞いてみるか。

「良い国の三条件」という言葉は、社会の基盤として重要な要素を簡潔に表したものです。このフレーズに関してよく引用される三条件は以下の通りです:

  1. 警察が機能していること 社会の秩序を保つため、法律が適切に執行されることが重要です。
  2. 水道水が飲めること
    衛生的な生活を送るために、安全な飲料水が確保されていることが基本です。
  3. 時間が守られること
    公共交通機関や約束の時間が正確であることが、社会の信頼を支える要因です。

3つ目は「時間が守られること」が一般的に挙げられますが、この表現は人や地域によって異なる場合もあります。他に似たフレーズとして「電気が安定供給されること」を挙げる人もいます。どちらにしても、日常生活がスムーズに運営されるための基本的な条件を示しています。

ちょっと違うなー…僕が知ってるのは医療を受けられることだったかな、忘れた。時間が守られるのはもっと高い水準だと思う。とにかくいい街のいい雰囲気を作っているのは、意外と制度やインフラだったりする。

写真は2024年、東京。