寒さについて

今日は-5℃という比較的暖かい日だった。いや、どう考えても-5℃は暖かくない。事実、暖かいなどとは感じない。やはり寒いもんは寒い。
これまでの人生で体感した最低気温は、日本での-2℃程度だっただろう。それがニューヨークで早くも-5℃を体感し、トロントに来てすぐ-25℃を体感した。そうやって短期間で自己記録を更新する中、寒さについて僕なりの新たな発見があった。

0℃は暑い?

寒さに慣れたという話をこれまでの日記で何度もしてきた。なんせ、-20℃前後の日々を続けて経験していれば、慣れないと生きていけない。では、もう0℃や−2℃なんて寒く感じないのでは?と思うかもしれない。20℃も差があるんだから、例えば0℃から比べて20℃はとても暑い。−20℃に慣れたら0℃は暑く感じるのでは?という疑問が浮かぶ。

当然0℃は寒い。寒冷地に適応した人種は別として、いくら−20℃に慣れても0℃は寒い。間違っても西洋人みたいにTシャツなんかでは過ごせない。だから、日本に帰れば当然日本の冬を寒く感じる。

同じ服を着ている

面白いことに、防寒具は日本で着ていたのとそう大差ない。日本の冬で寒さを凌いでいた防寒具で、この−20℃のトロントも事足りる。そこまでくると「本当はそんなに寒くないのでは?」なんて思うかもしれないが、間違いなく寒い。
0℃も−20℃も同様に寒いとはいえ、−20℃の寒さはひどい。僕は朝にシャワーを浴びることが多いんだけど、通学途中によく髪が凍る。駅まではせいぜい5分ぐらいしかないのに、その間に凍る。手袋無しで手を出していると、寒すぎてすぐに感覚がなくなる。一度スーパーで買い物をして袋を素手で持って帰る途中に手が凍りついて、家に戻ってもなかなか感覚が戻らなかった。それでも着ている服はだいたい同じ。

温度よりも温度差

僕なりの結論としては、寒さよりも寒暖差に問題があるのではないかと思った。昔理科の時間に、ゴキブリを徐々に冷やせば氷河期を生き残った記憶を遺伝子が思い出し、冷凍庫の中でも生き残れるという話を聞いたことがある。それと同じで、だんだん寒くなってきて0℃、−5℃、−10℃、−20℃と体感していけば、体は慣れて適応するのではないだろうか。その後−20℃、−25℃と続いても生活できるのだと思う。

日本の気候のひどいところは、−2℃になったり7℃になったり15℃になったり、0℃になったりと短期間に狂ったような温度変化がある。また、同じ1日の間での温度変化も狂っている。日較差が激しいと体が慣れず、ついていかず、極端に寒く感じる。また風邪もひきやすい。夏も同じで、あの温度変化には本当にイライラさせられた。

マイナス50℃の世界 (角川ソフィア文庫)