カウチサーフィンを利用する際の確認事項

カウチサーフィンを利用するにあたり、今までホストとして旅行者を泊めたことが何度もあった。その際はほとんど何も考えることなく、ただリクエストが来たら受け入れているだけだった。そして今回の旅行において、初めて泊まる側としてカウチサーフィンを利用した。僕は運良くホストに恵まれ、とても良い時間を過ごすことができた。それでも事前に理解した方がいいと思ったことをいくつか残しておきたいと思う。

カウチサーフィン - Wikipedia

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中心部からの距離

基本的に街の中心に住んでいる人というのは少ない。京都で言えば四条河原町や祇園に住んでいるという人はかなり稀だろう。カウチサーフィンを利用して泊めてもらう際には、街の中心から距離があると思った方がいい。ホテルやホステルを利用すれば大抵徒歩圏に観光地や中心街があるけれど、そのような利便性を求めることはできない。個人宅なのだから仕方がない。そのため中心までは電車やバスを利用して向かうことになり、交通網をある程度把握し、時間をかけ、都度交通費を負担する必要がある。夜遅くまで遊び歩いても終電までには帰らなければいけない。そういうローカルに溶け込むような旅行が面白いと思う人はホテルに泊まるよりもいいだろう。それが面倒だとか不安だという人はお金を払って利便性の高い宿泊施設を利用した方がいい。

プライバシー

カウチサーフィンの際にはプライバシーが無いと思った方がいい。個室をあてがわれることはごく稀であり、だいたいリビングのソファで寝ることになるだろう。もちろん人は行き来する。着替えるのもリビングでするかトイレでするか、ということになる。人の家にタダで泊めてもらっているのだからそんなもんだ。家の人が外出している時間以外は一人になることもあまりない。ただ、このあたりはドミトリーのホステルやゲストハウスにも言えることだから、そういうのに慣れていれば全然気にならないと思う。旅行に来ているため、家にいる時間も実質短いだろう。どうしても個室が欲しい人はホテルに泊まった方がいい。AirBnBでもいいかもしれない。

人との触れ合い

カウチサーフィンにおいてはほぼ必ず付いてくるのが、ホストとの触れ合いである。人の家にタダで泊めてもらうにあたり、初対面から数時間でほぼ友達みたいにならないとその場にいたたまれなくなる。僕みたいにコミュニケーションに自信がない人は相手を選んだほうがいい。泊める側の時は気が楽だったけれど、泊まる側になってみるとそういう部分をすごく気にする。家にいる間には誰かいる。家に帰ってくると誰かいる。誰かがいて無言のままで過ごすということはあまりない。自分から話しかけた方がいいかなとも思う。放っておいても話しかけてくれる。それが無いというのは逆に気まずい。

共通点

では、どうやって仲良くなれそうな人を選ぶかというと、話題に欠かない人を選ぶのが一番簡単だろう。ともに時間を過ごして相手を飽きさせないような、共通の話題がある人。趣味や興味関心が被っていればいくらでも話ができ、仲良くなりやすい。こちらがそんなことを気にしなくても相手の方からどんどん話してくれることもあるけれど、その話題についていけなくてキツイということもあるかもしれない。カウチサーフィンにはプロフィールをかなり詳細に書く欄があり、利用者もびっしり埋め尽くしていることが多い。キーワード検索もできるため、共通点は探しやすいと思う。同時に自分のプロフィールもびっしり埋めておいた方がいい。ドゥブロヴニクで会った日本人とカウチサーフィンの話をしていたら「10件ぐらいカウチリクエストを送ったけれど1件も返信がなかった」と言っていた。当然ながら受け入れる前に相手も自分を見るため、無理だと思われたら拒否されることも多い。

言語

それ以前にやはり言語である。いくら趣味が被っても言葉が通じなければ難しい。必ずしもそうとは言えないのが、スポーツや音楽の趣味だ。スポーツを一緒にやればそこに言語はいらず、音楽を一緒に演奏すればやはり言語は必要ない。ただ少なくともプロフィールは英語で書くことになり、スポーツや音楽以外の趣味となるとどうしても会話が必要になってくるだろう。絵や写真も言葉無しでは間が持たない。映画にしても本にしても、語り合わないことには共有できない。利用者のほとんどは英語を話すけれど、僕は英語に自信がないため少しでも日本語を話す人、もしくは日本語を勉強している人、日本に関心がある人を探していた。その方が少なくとも日本人に理解があると思ったから。事実そうだった。

気を遣う

人の家にタダで泊まっているのだから、気を遣わないほうがおかしい。僕がホストをしていた時にも必ずみんなおみやげを持参してきた。そのほとんどが自分の国から持ってきたものであり、国旗の入ったカップであったり国鳥の柄が入ったソーサーであったり、その国で有名なお菓子であったりタンブラーをもらったこともあった。今回僕が泊めてもらった際、その前がカナダにいたため日本の何かを用意することができず、空港で買ったチョコレートを渡したりビールを奢ったりしていた。おみやげ以外にも人の家の風呂を使ったりトイレを使ったり、キッチンや冷蔵庫を利用するためやはり気を遣う。そういうことができなかったりやりたくなければ、客としてホテルやホステルに泊まった方がいい。

これだけでカウチサーフィンを語り尽くしたことにはならないけれど、カウチサーフィンはやはりお金を払わないという点が大きく、利用者はゲストであっても客ではない。飽くまで人の家に泊めてもらっているのだから、例え相手が大らかな人でもてなしてくれたとしても、泊めてもらう側としては礼儀を持ってして常に感謝の意を表すような態度で接した方がいいと思う。僕はそうされてきたし、そうしてきた。ずっとカウチサーフィンだけを利用して旅行するというのは、お金が浮く分少し疲れるかもしれない。けれど個人的にはすごく良い経験になった。詳しくは旅行記を残しているので参照してもらえばわかると思う。