33日目、バンコク→クアラルンプール

前回の続き

深夜の高速は車も少ない。ドンムアン空港とはどんなところだろう。スワンナプーム空港よりは小さいだろうけど、食堂はあるだろうか?寝る場所はあるだろうか?そもそも開いているだろうか?今どき夜に閉まる空港があるのかどうか、いや24時間やってない空港は今でもあるだろう。その一つでないことを祈るばかり。なんたって一晩過ごさないといけないのだから、野宿はさすがにつらい。そういえば今回の旅行で野宿することはなかった。唯一宿泊先を決めていなかったモロッコにおいても即興で宿を見つけることができた。むしろあそこは野宿に一番向いていなかったから、見つかってよかった。

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AirAsiaのチェックイン

1時間バスに揺られ、空港に到着した。外から見るドンムアン空港は小さく、薄暗く、人の気配がなかった。まさか、と思ったがさすがに開いていた。入ってすぐAirAsiaのチェックインカウンターがずらっと並んでいたが、いずれも人がおらず閉じていた。この時間に飛行機はないらしい。AirAsiaの職員らしき人がいたため声をかけてみたら、カウンターが開くのは朝の4時からだそうだ。オンラインチェックインを済ませていたけれど、旅行先にまさかプリンタなんてないため搭乗券を印刷できなかった旨を伝えると、荷物を預ける際に印刷してくれるということだった。その場にあったチェックインの機械で印刷できるか試してみたけれど、既にチェックイン済みの場合は無理だった。バゲージタグだけ印刷しておいた。AirAsiaについて、空港によっては必ず搭乗券を印刷してこないといけないみたいな記述をネットで見たため不安だったけれど、ドンムアン空港については問題なかった。

ドンムアン空港

やっておかなければいけないことを終えると、食事をしようと思った。ドンムアン空港は奥に進むとベンチがたくさん並んでおり、待機している人や寝ている人もかなりいた。こういう時に自分だけでないとわかれば安心するもんだ。そりゃあタイのバンコクでLCC、AirAsiaと言えば多くの利用者がいるはずだ。僕はバックパックをかついだまま、エスカレーターを上がり空港内のレストランに入った。時間にして夜1時頃だったが営業している。メニューを見ると、スワンナプーム空港の食堂の5倍ぐらいの値段だった。どれもだいたい100バーツ以上。まあそれでも他に無いからしょうがないだろう。注文しようと思ったら「今の時間はこの欄のメニューしかやっていない」とページを指定された。それもまあ深夜だからしょうがないだろう。注文すると料理はすぐに出てきて、値段はともかく味は普通だった。食事を終えるとまたエスカレーターを降り、たくさん並んだベンチの一つに腰掛けた。

ドンムアン空港は圧倒的に電源が少なく、トイレの近くやベンチがない場所に集中していた。そこには地べたに座って電源を確保しながら携帯を触る人たちの姿がある。また、ドンムアン空港のWi-Fiはスワンナプーム空港と違い、登録制だった。無料、無制限で使うことはできるものの、いちいち手続きしてログイン処理をしないといけないのはかなり面倒だった。ただまあ、使えるだけいいとしよう。バルセロナの空港みたいに無料は30分だけとかアーランダ空港みたいに無料は3時間100MBまでなどといった制限はないのだから。

地獄のAirAsiaチェックイン

空港で寝ようと思っていたが、そんなに寝付けるわけでもなく仮眠といった程度で数時間が過ぎ朝の4時、つまりAirAsiaチェックインの時間が来た。飛行機が飛ぶのは7時だけど手続きが早く終わるに越したことはないため、チェックインカウンターの様子を見に行った。そこはまさに地獄絵図だった。いつの間にか、どこから湧いて出たのか、いや今も引き続き湧き出ている中国人たち、人海戦術っていうのはこういうことを言うんだなと思った。この時間にバスや電車は走っていないはずだ。彼らはタクシーで来たのだろうか。揃いも揃って山積みの段ボール箱。これは日本でもよくある光景みたいだけど、ここバンコクでもか!別に中国人を差別するつもりはないんだけど、何が地獄絵図かってその人の多さ、空港は瞬く間に満員となったのだ。

このままじゃ最悪乗り遅れると思ったため、僕もその行列に並ぶ羽目になった。しかしこのAirAsiaの悪いところは、一体どこに並んでいいのかわからない。僕はオンラインチェックインを済ませているため荷物を預けるだけなんだけど、様々な表示があってどこが荷物を預けるだけのカウンターなのか見分けがつかない。多分それは僕だけでなく、並んでいる彼らも同じだろう。とにかく僕は、搭乗券を印刷していないから搭乗券が欲しいという旨を職員に伝えるが、英語が全く通じない。行列を整理している職員の一人は英語が通じ「バゲージタグを持っているならこっちに並んで」と誘導された。並んだはいいが、列が進まない。大量のダンボールをリヤカーに乗せた中国人たちの列だ。それらを一つずつ荷物検査に通し、カウンターでも一つずつタグを貼り付ける手続きがあり、めちゃくちゃ時間がかかっている。そして彼らの並んでいる列というのは大声で叫んだり、まさにカオスだった。勘弁して欲しい。

何故彼らがそういった荷物などを海外通販や、そうでなくても郵送という手段を使わず自分で持って帰っているのだろうと不思議に思った。ネットで検索してみても確固たる答えはなかったけれど、おそらく日本と違って輸入業者や配送業者が信用出来ないのだろう。保険も効かないのだろう。それ以外にも日本語がわからず日本のサイト等で買うことができないとか、中国語に対応しているサイトは高く売れることがわかっていてボラれるとか、自分で外国まで行って店に出向いて自分の目で見て買って自分で持って帰らないといけない事情があるのだろうと思った。ある意味悲惨だ。この現象は日本で「中国人の爆買い」と呼ばれているらしく、同じ現象が日本の前に香港で起こり、香港ではそういった中国人が迷惑だから締め出したそうだ。それで今日本やタイのバンコクなどに来ているらしい。中国にて配送まで行う信用できる通販事業をやればめちゃくちゃ儲かるんじゃないだろうか?

クアラルンプールへ

荷物を預けるのには時間がかかったけれどさすがにフライトまでは余裕があり、出国手続きを済ませて搭乗を待っていた。AirAsiaも食事のオプションはつけていなかったため、機内で食べる何かを買おうと思い売店でパンを持って並んでいると、中国人のおばさんが割り込んできた。しかもその人は人民元で払おうとして店員に無視されていたからその隙に僕はパンを買った。

バンコクからクアラルンプールは2時間ほどで着く。クアラルンプールの空港は以前にも来たことがあったけれど、AirAsiaが発着するKLIA2というターミナルは分かれておりここは初めてだった。このターミナルはすごかった。今回の旅行で回った空港の中でも一二を争う。日本の空港なんか足元にも及ばない。空港のターミナルそのものよりも、併設されたショッピングモールのような施設がよかった。ただし、他の空港と違って寝るスペースは無く、電源も少ない。Wi-Fiも弱い。そういう点においては劣っており、利便性という面では中間というところだろうか。あと気になったのは、ハエが多かった。

空港のWi-Fiが微妙なため、中にあるスターバックスに入って電源とWi-Fiを利用していた。マレーシアの良い点は、英語がかなり通じる、むしろ僕なんかより余程達者な人ばかりだということだった。スターバックスの定員はそりゃあ英語ができるだろう。「日本人?」と聞かれ「何で分かったの?」と聞き返すと「顔が日本人っぽかったから」と笑顔で返された。印象が良いみたいだ。僕はカナダに居た時ぶりにフラペチーノを注文し、席でネットを利用していた。パソコンを開いたところでやることは旅行記の編集ぐらい。いや本当、時間を見つけて書かないとどんどん時間差が開いてしまうから。ここクアラルンプールでの予定は、次の便まで10時間のトランジット。十分過ぎる時間があった。

次回、33・34日目旅の終わり