今、香港旅行はいくらかかるのか

旅行熱が高まっており、行きたいところは具体的に思いつかないんだけど、香港だったら安いから行きたいというのはずっと前から思っていた。それこそ3年ぐらい前から。じゃあとりあえず香港に行くと仮定したらそれはどんなプランになるのか調べてみる。

行くところ

ナイトマーケット

Mong Kok, Kowloon, Hong Kong

Temple Street HK

Neon fantasy night life, Temple Street Night Market, Nathan Road, Woosung Street, Jordan Road, Kowloon, Hong Kong

テンプル・ストリート、モンコック、ネイザンロードなど、香港といえば夜の街を歩いてその雰囲気に身を委ねないと何しに行くのかわからない。

テンプルストリート ナイトマーケット (廟街夜市) - トリップアドバイザー

モンコック (旺角) - トリップアドバイザー

ネイザンロード - トリップアドバイザー

蘭桂坊 (ランカイフォン)  - トリップアドバイザー

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迷走する人へ、「間違う力」と「アスクル」感想・書評

欲しいものリストから頂いた中で紹介していなかった「放っておいても明日は来る― 就職しないで生きる9つの方法」ファンの間では通称「アスクル」と呼ばれている本を読んだ。その次に人から借りた「間違う力」を読んだ。この二冊はセットで読んでしまっていい内容だった。どちらを先に読めばいいかというと「間違う力」だと思うが僕は逆の順番で読んでしまったから、どちらでもいいと言えばどちらでもいい。

  • 間違う力
  • ここで「アスクル」がある
  • 面白ければそれでいい
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「西南シルクロード」と「ソマリランド」の違い

欲しいものリストでいただいた本は次に読みます。「西南シルクロードは密林に消える」を読み終えた。この本は高野本の中でもファンの間で1,2を争う人気本であり、評価も非常に高い。高野さんの早稲田大学探検部の後輩であり、ノンフィクション作家の角幡唯介氏もこの本を読んで探検ノンフィクションを志すようになったとか。高野さん本人も、自身の勝負作として「アヘン王国」「西南シルクロード」「ソマリランド」を挙げている。そんな「西南シルクロード」だけど、実は全然売れなかったそうだ。「アヘン王国」が敬遠されたのはテーマ設定的になんとなくわかる。しかし「ソマリランド」が大ヒットして賞を取り、なぜ「西南シルクロード」はこうもファンに評価されながら一般的な評価は受けなかったのか。実際に読んでみて、確かに面白かった。面白かったけれど、一方で「ソマリランド」が大々的に評価され、「西南シルクロード」が知る人ぞ知る日陰者の道をたどったのは、なんとなくだけど理由がわかったような気がした。

  • 「西南シルクロード」とはどういう本か
  • 辺境ノンフィクション
  • 「ソマリランド」との違い
  • あなたはどの高野本を選ぶ?
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Letter from Kyoto書店

読書量は決して多くないんだけど、今まで読んだ本の中で人に読んで欲しい、何度でも読みたい、絶対的おすすめの本を並べてみたいと思った。このおすすめについては随時入れ替え、更新していきたいと思う。また、手元にある本なら欲しい人がいればあげます。

資本主義ってどうやって生まれたの?

プロテスタンティズムの 倫理と資本主義の精神 (岩波文庫)

ヨーロッパで資本主義が育った理由、そしてアメリカで拡大した真相。

複雑な中東情勢を歴史からひもとく

世界史の中のパレスチナ問題 (講談社現代新書)

複雑なことは、順をたどって見ていかないと本質にたどりつけない。 

村上春樹文学の根本にあたるリアリズム小説

ノルウェイの森 上 (講談社文庫)

全てはここから始まり、ここに帰結する。ような気がする。

いつかは俺も、ハードな旅行記

雨天炎天―ギリシャ・トルコ辺境紀行 (新潮文庫)

無理だけどやってみたい、やっぱ無理、そんな旅行をしている村上春樹。

体の内側にすっと入ってくる現代短歌

えーえんとくちから 笹井宏之作品集

短歌ってとっつきにくい?大丈夫です。この人だったら。

これ以上なくカオスなインド滞在記

シャンタラム〈上〉 (新潮文庫)

ありえない生活、ありえない展開、本だからこそ覗き見できる現実世界。

人と社会に翻弄される少年

アメリカ (角川文庫)

ひたすらかわいそう、けど理屈っぽい。好きにはなれない。そんな人。

生きるにあたってどう折り合いをつけるか

フラニーとズーイ (新潮文庫)

俗世間とどうやって向きあえばいいの?そこのあなたの参考になるはず。

未知との遭遇、そして交流

謎の独立国家ソマリランド

アフリカにこんな国、あったんだ。このようにして、成り立っていた。

Letter from Kyoto 書店

ブロガーとしての高野秀行

最近立て続けに高野秀行本を読んでいる。25年以上の作家としての経歴を持つ高野秀行氏なんだけど、2004年から12年に渡り今もブログを更新されている(不定期)。作家によるブログというのは珍しくないが、これほど早い時期から始め、長い間ずっと続けている人をあまり知らない。それも作家としての業務的な活動報告にとどまらず、数多くの書評、映画評から音楽、料理、趣味の話など日常生活の話も含め内容が多彩でなおかつ面白い。ブロガーという言い方は適切ではないが、ブログだけでも十分に面白いため、高野本を読んだことがない人にも高野秀行ブログをおすすめしたい。

  • 辺境作家、高野秀行
  • プライベートの高野秀行
  • ソマリランドと高野秀行
  • 高野秀行関連
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「未来国家ブータン」感想・書評

「謎の独立国家ソマリランド」「恋するソマリア」に引き続き高野秀行本を読んでいると旅行熱が湧いてくる。旅行熱、もともとあった旅行熱だけど、気持ちがより具体的になってくる。しかし行き先は見当たらない。どこに行って何をしたいか、予算や日程などを考えるとどうも具体化できない。それはさておき、3冊目として「未来国家ブータン」を読んだ。ブータンにもともと興味があったかと言えば全然なかった。比較的最近の本だから読んだというぐらい。本を読み終えてブータンへ行きたくなったかと言えば、俄然行きたい。しかしブータン旅行は非常にお金がかかるため(2泊で20万以上)予算に計上できず候補にならない。それでもとにかく行ってみたいブータン、この本で触れられていたブータンの魅力も踏まえ、感想を書いてみる。同じ遊牧民でもソマリランドとは全く違い、終始穏やかだった。

  • 潜入、未来国家?
  • 未来国家の片鱗
  • 未来国家の実態
  • 未来国家の家庭
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子供を持たないということ

「子供がほしいから結婚したい」という言葉を今まで何度も聞いた(男女問わず)。そういう考えは個人の自由だから口を挟むのは余計なことなんだけど、「子供がほしいから」と言われて結婚された相手は不憫だなと思う。だってそれは子供中心の考えであり、肝心の結婚相手はどうでもいいってことになる。そこで「どうでもよくない、結婚相手はもちろん大切な人を選ぶ」という二次的な意見が出てきたとしても、それは相手が良い子供の遺伝子を持つから、良い生育環境を持つための口実に過ぎず、子供中心であることには変わりない。やはり肝心の結婚相手はないがしろにされているのだ。仮に子供ができなかったとしたら、果たしてどうするのだろうか。離婚するのか。不妊治療を受けたり代理出産をすることもある。それでは、もし子供ができないことがあらかじめわかっていたとしたら?結婚する前にわかっていたら、それでも結婚するだろうか。付き合う前にわかっていたら、付き合うだろうか。「子供がほしいから結婚したい」と言う人はNOだろう。子供ができない相手など、選択肢にも挙がらないだろう。それはまるで種馬、産む機械のようだ。相手を人間として尊重する関係ではない。だから、愛されていない、もしくは子供のついでに愛される結婚相手が不憫だと思う。

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日記

ほしいものリスト?

昨日Amazonからうちになんか届いたらしい。しかし、僕は今現在自宅に戻れていないため、中身を確認できていない。何やら2つ届いたみたいで、二人なのか一人2つなのかも定かではないが、送ってくれた人ありがとう。誰が送ってくれたのか、何を送ってくれたのかわからない状態だけど、とりあえずありがとう報告。私もそのうち誰かに何か送って、リレーのバトンを渡したいと思います。

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「コンビニ人間」感想・書評

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この本を勧められたとき、「すごく変わっているから」と言われたんだけど、「すごく変わっている」と言われれば言われるほど普通の小説としか思えなかった。果たしてこれを「すごく変わった小説」と感じた人は他にもいるのだろうか。僕のように「ごく普通の小説」と思った人は多いんじゃないだろうか。と言うのも、僕がそう感じるように、おそらくそう感じる人が多いだろうという実感というか、手応えのようなものが経験上あったからだ。だからこれを読んで「違和感」だとか「変わっている」という感想のほうが僕にとっては遠い。めちゃくちゃ遠い。この物語に書かれているような主人公は非常にわかりやすく、言うならば入り口にいるような人だから、その入口にさえ踏み込んだことがない人にとっては「変わっている」小説かもしれないけれど、そのずっと奥にいる人にとっては、遠い昔に通り過ぎた風景であり、その入口付近の雰囲気が懐かしいとさえ思えるのではないだろうか。

  • 接点に立つ人
  • 個人的に思ったこと
  • ※8/17追記
    • パターン1:変な私を、社会に受け入れられるように変えたい
    • パターン2:変な私を受け入れない社会そのものを変えたい
    • パターン3:変な私は変わらないけど、社会に加わりたい
    • パターン4:変な私だから、社会に加わらなくてもいいや
    • パターン5:変な私だけど、社会に認めさせる
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「恋するソマリア」感想・書評

「謎の独立国家ソマリランド」が発売され話題になってから2年後の2015年、続編として「恋するソマリア」が発行された。前作は多くの人に読まれたが、今作は果たしてどれほどの人が手に取っただろう。確かに前作ほどのインパクトはなかった。謎に満ちた国家の全貌は、前回ある程度明らかになり、今回も新たな発見はたくさんあったものの、劇的な発見は乏しかったかもしれない。今回は主に、ソマリランド、ソマリアで暮らす人々の生活や、文化、習慣がよりクリアになる、具体的には家庭内でのこと、美容や家庭料理、ソマリ音楽といったことが明らかになるような体験談だった。今回の著作のほうがソマリ人ひとりひとりの現実に即した生活の実態を描いており、前作で明らかになった国家の全貌というものに興味がないような人にとっては、今回の方が面白いと思う。前作を読んでいない人は前作の方から読むことをおすすめする。読んだ人でその後が気になっていたら、今作も面白く読めること間違いないだろう。僕自身は前作とぶっ続けで読んでしまった。

  • 南部ソマリアのその後
  • なにわともあれハムディ
  • あの襲撃
  • 高野秀行関連
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「謎の独立国家ソマリランド」感想・書評

高野秀行さんの「謎の独立国家ソマリランド そして海賊国家プントランドと戦国南部ソマリア」を読み終えた。高野秀行さんは以前TBSのクレイジージャーニーに出演しており、最強のクレイジージャーニーは誰か?という内容でブログでも少し触れた。「謎の独立国家ソマリランド」は2013年に発売され、ほどなくして話題になりネット上でもかなり有名になった。実際にこの本を読んだ多くの日本人が、ソマリランドを訪れた。僕は最近になって読む機会に恵まれ、今日ちょうど読み終えたところだ。ソマリランド行きたい。そして続編「恋するソマリア」を読みたい。 

  • ソマリランドって?
  • エンタメ・ノンフ
  • ソマリランドへ行きたい
    • 英語が通じる
    • 本当に平和そう
    • 食べ物が美味しそう
    • 美人が多い
    • カート
  • 高野さんファンと友達になりたい
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社会のどの位置にいて、どの位置を目指すか

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罪と罰の終盤において、ラスコーリニコフに訪れたその先の救いのようなものはまだ全然見いだせていない。あれは一体何だったのか。慎ましい日常の中にある一時の安らぎみたいなものか。あの本では最初のテーマとして、ナポレオンの話があった。英雄であれば何をやっても許されるのではないか。ラスコーリニコフは自らが許される存在か否かを確かめるため犯行に及び、自滅した。そこには英雄に対する憧れと、現実の自分との差に打ちひしがれる様子があった。こういった罪と罰の解説や粗筋についてはどれ一つとして納得するものがなく、特にリザヴェータについてそんな話はしていないだろうと思うんだけど今回それは置いといて。世の中においては、許されるか許されないか、という一つの基準で分けることができる。受け入れられる人たちがいて、その一方で排斥される人たちがいる。どちら側に属するかは、生まれながら決まっているように感じる。ナポレオンは極端だが、人に許容される要因の一つは、明るさ、社交性になるのだろう。明るい未来と社交性だけで、例え能力が無くても人は受け入れられる。どこでも受け入れられる。明るさと社交性をもってして人とつながり、その輪を広げていくことができる。人に受け入れて欲しければまず、まばゆいばかりの明るさを振り撒き、世界を一つにするぐらいの社交性をもってして人と接してみようではないか。それが生まれながらに持ち合わせなかった偽りの社交性、明るさであったとしても、ある程度は誤魔化せる。そこから先は、いかに自分を隠すか。

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