恋愛映画?「この世界の片隅に」感想・評価

「君の名は。」がオカルトではなく恋愛映画だと言うなら「この世界の片隅に」こそ恋愛映画だと思った。もちろん中身は全然違う。「君の名は。」は恋愛が成就し、恋愛関係が始まるまでのオカルトであり「この世界の片隅に」は時代的に結婚から始まる恋愛だった。見知らぬ土地の家庭へ嫁入し、いざこざがありながらも旦那とその家庭との関係を築いていく。それが当時の結婚だろうし、現代で言うところの恋愛にあたる(現代にも結婚してから恋愛が続く夫婦だっているだろう)。

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腰痛日記

先日の日記にあるように東京へ行って帰ってきた。何かおみやげを買おうか迷ったが結局買わずに帰ってきてしまった。というのもこれ以上荷物を増やしたくなかったから。ホテルに泊まっていたとき足を組んでくしゃみをした拍子に腰を痛めてしまい、電車やバスの移動も非常につらかった。今も痛いまま。腰痛持ちというわけではないんだけど、腰を痛めることは子供の頃からよくあり、これが海外旅行中とかでなくて本当によかった。旅行中だと移動ばかりになるから地獄だっただろう。

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青年海外協力隊2016年秋募集-面接で聞かれたこと

JICAボランティア、青年海外協力隊と呼び方のあるアレに応募しています。1次の書類選考に通り、先日2次選考の面接に行ってきたので、聞かれたことなどを参考程度メモしておきます。

20~39歳の方 | JICAボランティア

  • 健康診断について
  • 選考会場に行くまで
  • 選考会場にて
  • 人物面接
  • 技術面接
  • 選考を終えてみて
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Twitterが「文字」ではなく「音声」だったら

メルボルンに住んでいたとき、ルームメイトだったドイツ人がwhatsappというアプリを使っていた。whatsappは簡単に言うとLINEの世界版で、北米、南米、ヨーロッパなどどこでも利用されている。機能はほぼ同じ。ただ我々日本人とドイツ人の彼らとでは使い方が全然違った。彼はwhatsappに向かって文字を打つのではなく、ボイスメッセージだけでやりとりしていた。北米ではSnapchatが流行っていたが、Snapchatはそれのビデオ版であり日常における短いメッセージのやりとりを、文字でなく映像で行っていた。

「音声」であるメリット

文字でのやりとりと、音声や映像でのやりとりの違いは何かというと、まず文字を打ったり読んだりする手間がかからないことだ。スマートフォンのマイクに向かって話すほうが、文字を入力するより簡単で速い。受信側も同じで、文字を読むより言葉を直接聞いたほうがスッと頭に入ってくる。短いやりとりなら尚更そうだ。音声だと変換の必要もない。このように文字を音声や映像に置き換えることで、そこそこ手間が省ける。

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2017年からの未来予想図【人間関係編】

何が正義で何が悪であるかという社会通念は、これまでにころころと移り変わってきた。昔は正義だったことが今は悪となり、今正義であることが昔悪だったこともある。例えば、仇討ちは昔正義とされてきたが、今では良しとされない。同性愛が認められていた時期もあれば、禁止されていた時期もある。今は認める方向に進みつつあるが、地域や宗教によってはいまだ禁止されている。

こういった正義であったり悪というのは、その時代や文化に応じた社会通念によって決められてきた。それが法律となったり、戒律となったりしてきた。それは正義や悪といった社会通念が、必ずしも絶対普遍のものではないということの証明でもある。では、これからそういった社会通念はどのように移り変わっていくだろうか。今悪とされているものが今後正義となり、今正義とされているものが今後悪となるような物事は、どういったことだろう。

  • 浮気・不倫は今後認められていく
  • 児童性愛は当分認められないだろう
  • 親孝行は悪になる
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「帰ってきたヒトラー」感想・書評

上下巻ある長い本なんだけど、昨日1日で読んでしまった。面白かった。2012年にドイツで出版され250万部のベストセラーになり、42カ国語に翻訳された「帰ってきたヒトラー」(原題は"Er ist wieder da"「彼が帰ってきた」)。内容はタイトルの通り、現代にヒトラーがタイムスリップしてきたという話。ヒトラーは地下壕で自殺した記憶をなくしており、2011年のベルリン、地下壕があった場所に現れる。この本は全てヒトラー視点で描かれたタイムトラベル物の小説だ。彼はまだ1945年の戦時下にあると思い込んでいるが、周りの様子がおかしいことに気づく。そしてキオスクの新聞にある「2011年」という年を確認するあたり、バック・トゥ・ザ・フューチャーなど往年の定番タイムスリップ物になぞらえている。

  • 忠実に再現されたヒトラー
  • 蘇ったヒトラーは何をするのか?
  • ヒトラーに扮するヒトラー
  • この本の難しさ
  • 洒落にならない現実
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「タイタンの妖女」感想・書評

「わたしだって、彼らがわたしを仲間に入れてくれるならそうしたろう」

カート・ヴォネガットの有名な本で、特に爆笑問題の太田光が大絶賛していたから名前だけは知っていた。そして岡田斗司夫推薦のSFということもあり、気になって読んだ。タイトルの「妖女」っていうのは原著だと「セイレーン」になっている。ファンタジーによく出てくる妖精か精霊みたいなやつだ。タイタンというのは土星の衛星のタイタンで、コンスタントという男がタイタンに住むセイレーンを追いかけて宇宙の旅をする話。事の経緯は、時間等曲率漏斗という宇宙の狭間に吸い込まれたラムフォードという男が、概念のような存在になり2ヶ月に1度だけ地球に姿を表すようになったところから始まる。彼は過去から未来まで全てを見通せるようになっていた。そしてコンスタントを自宅に招き、後に宇宙旅行をすることになるという予言をする。そのときラムフォードがコンスタントに見せたのは、このタイタンに住むセイレーンが写った写真だった。

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今年読んだ本(2016)

去年おととしと今年の夏まで日本を離れていたせいで、全然本が読めなかった。今年の夏以降はこれまでに比べ本を読み、感想を書いたため振り返ってみた。それでも35冊、月1冊読めばいい方だった以前に比べると多い方だ。僕は一冊読むとその後何日もかけて考え、落とし込むための長い時間を要するから、同時並行で読んだり次々と読むことができない。器用な人はそういうのを読みながら行ったり短時間でこなしたり何冊も同時にできるんだろうけど、僕はなかなかそういうのを一つずつ集中しないと思考がはかどらない。 速読多読より熟読派であり、同じ本を何度も読んだりする。

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日記

来月に面接があり、肩まで髪があってはさすがに印象悪いだろうと思って切った。かれこれ5年ぶりぐらいにめちゃくちゃ短くしたら兵隊みたいな髪型になった。髪を洗うのが楽になるなあと思っていつもの感じでシャンプーしたらめちゃくちゃ泡立った。タワシにこすりつけてるみたいなもんで、泡だけ大量に立って余った。一回に使うシャンプーの量を減らさないといけない。

デカフェのコーヒーを初めて飲んだ。といってもインスタントだけど、匂いや味は普通のコーヒーと全然変わらない。しかし、やっぱりあのカフェインの来る感じはなかった。夜用だな。ちなみにデカフェのインスタントコーヒーならこれがおいしいと評判。

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現代史を辿る旅行

これまでの旅行には、共通したテーマを持って行ったものがいくつかあった。今年の2月から3月にかけてはユダヤ人(セファルディ)の軌跡を辿るというテーマのもとに、スペインからモロッコを経てイスラエルを訪れた。その旅行と一部被ってしまうことになるが、現代史を辿るというテーマでまとめられる旅行があった。今僕らが生きているこの世界が、何故このようになったのか、今の直接的な土台となっている現代史にその答えを求め、訪ねていた。

僕が生まれた1980年代は、まだ東西冷戦の真っ最中だった。その時代にはアメリカに匹敵するソ連という国が存在した。ハリウッド映画と言えば反共映画だった。ソ連は今のロシア以上に恐ろしい国として描かれ、同時に我々一般庶民にとっては訪れることも困難な遠い国だった。いつの日かロシアを、ソ連の名残りを求めて訪れたいと思っている。

少年時代にベルリンの壁が崩壊し、冷戦が終わった。昭和天皇の崩御もあった。それらの時代は今と全く別物のようでありながらも、今へ確実につながり、根付いている。僕たちが過ごした時代の前には何があったのか。今とどう違い、どのように関わっているのか。それを確かめずにはいられなくなり、答えを求め、各国を旅して周った。

  • 1953〜59年.キューバ革命
  • 1955〜75年.ベトナム戦争
  • 1968年.プラハの春
  • 1948年〜.中東戦争
  • 1992〜95年.ボスニア紛争
  • 訪れる意味
  • 旅行にはテーマを
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「他人の顔」感想・書評

これは主に風呂の中で読んだ。風呂に入ってる最中が暇で、人によってはテレビを置いたりスマートフォンを持ち込んでいる兵もいるかもしれないが、僕はもっぱら本、というわけでもなく、たまたまこの本を風呂の中で読む時間が長かっただけ。

  • 物語の概要
  • 再生し続ける物語
  • 人間関係を構築する絶え間ない応酬
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ヒトコトへの回答①

先日投稿フォームを設置して、「ちょっとそこのブログを見ているあなた」にひとことメッセージを募集したら何通か頂いた。順番に紹介していこう。

  • 1通目:行人
  • 2通目:仕事
  • 3通目:「カッコイイ」と「めんどくさい」
    • 「カッコイイ」と「めんどくさい」は両立できるのか
    • 「カッコイイ」と「努力」は両立なのか
    • 「かっこ悪」はイヤなのだけど、それなら必然的に格好良さとか努力とか必要なのか
  • 4通目:人付き合いが苦手
  • 5通目:生計
  • 6通目:海外での生活
  • 7通目:対話シリーズ
  • 8通目:パプリカ
  • ひとことどうぞ
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