学問のすすめが笑える

なんつーか、的確すぎて笑いが止まらない。まだ2、30ページしか読んでないのに大笑い。

自由と我儘との界は、他人の妨げをなすとなさざるとの間にあり。
たとえば自分の金銀を費やしてなすことなれば、たとい酒色に耽り放蕩を尽くすも自由自在なるべきに似たれども、決して然らず、一人に放蕩は諸人の手本となり遂に世間の風俗を乱りて人の教えに妨げをなすがゆえに、その費やすところの金銀はその人のものたりともその罪許すべからず

こういう意識ってものすごい大切だなあって思う。「個人の自由ジャン!?」とか抜かすウンコに対して「おまえのワガママは社会悪なんだよ」なんて誰も言い返せないけど、みんな心ん中で思ってる。もっと前面に出さないとね!!


次、人は有様の違いあれど通義は同じ、人と人は同等である。しかしながら、という下りからここに入る。

無学文盲、理非の理の字も知らず、身に覚えてる芸は飲食と寝ることと起きるとのみ、その無学のくせに慾は深く、目の前の人を欺きて巧みに政府の法を遁れ、国法の何物たるを知らず、己が職分の何物たるかを知らず、子をばよく生めどもその子を教うるの道を知らず、いわゆる恥も法も知らざる馬鹿者にて、その子孫繁昌すれば一国の益は為さずして却って害をなす者なきに非ず。

おめーのことじゃねえよ!!!wwwwww人は同等に扱われるべきだけどカスは以ての外っwwwwww「殆ど人の所業とは思われず」とまで言われてる。大笑い。さらに以下に続く。

かかる馬鹿者を取扱うには、とても道理をもってすべからず、不本意ながら力をもって威し、一時の大害を慎むるより外に方便あることなし。これすなわち世に暴政府のある所以なり。一国の暴政は、必ずしも暴君暴吏の所為のみに非ず、その害は人民の無智をもって自ら招く禍なり。故に云く、人民もし暴政を避けんと欲せば、速やかに学問に志し自ら才徳を高くして、政府と相対し同位同等の地位に登らざるべからず。

メタクソにされるのは馬鹿でいる君も悪いんだよ!?悔しかったら頑張れ!!という論調。いやあ、ごもっとも。現代に通ずる。そしてこれらを理解して行動に移すような人はもう既にやっている。それ以外の人々もうどうしようもない、DQNほどたくさん子を産む。まさに「とても道理をもってすべからず」だなあ。
しかも現代において低き者が虐げられていることいった暴政も巧妙に隠されて、そのうえDQNは上辺の快楽で妥協している。そうなると向上も何もない。格差だ低所得だ税率アップだ云々と嘆いているだけで何も出来ず、暴政に対してされるがまま、自分の都合のいいことしか目を向けず、耽り、自らを貶めていく。わあ大変。