浮き足立ち

人の金で飯を食う惨めさを忘れたら終わりなどという、
矛盾とか否定の入り混じった暗い融通のきかなさを
思い浮かべてばかりいても誰も得しなくて、
この世界!万歳!おまえらが悪い!などと、
くじに当たり損ねた人の八つ当たりを繰り広げるわけにも
この国ではどうやらいかなくて、どうやら生き物は
生まれたときから必死にならないと、残れない
ギリギリを強いられているらしく、それもそのはず
農業、小作人、地主、そういった関係が自然発生、
苦境に立たされてこそ、知恵を絞りいい結果を出すとは
うまいこと言う。発展のために苦境を強い、
運か能力かがある人を浮かび上がらせ、あれだ
ザルで濾す。ワールドisザル。この世界は
選り分けのためにある。優生保護法だ。それも自然の
それは個人の中にでも言えるんかもしれない。
でも、角を削る、というけれど、象徴である角
私はその削れた角が愛おしくてしょうがない。
角を削る側ではなく、角を集める立場に立ちたい。
ほんまはめっちゃ大事なもんやねんで、と言って
縮こまり離れていく者たちでした。山に入りたい。