時代の流れに追いつこう!その2クラウド

前回の続き

前回はスマートフォンについてやんわりと記述しました。今回はクラウドです。クラウドはスマートフォンとの連携あってさらに真価を発揮します。

DropBox、皆さん利用してますか。アップルのiCloudも始まろうという矢先ですが、それを有効活用するために、認識だけでも持っておけば、今後より入りやすくなるかもしれません。

クラウドってなんなの?

スマートフォンは、各ケータイ会社の戦略で一般にも広がってきており、失敗している感がかなり見受けられていますが、OSがなんなのかも理解できないようなスマートではない人間がそもそもスマートフォン使うに値するかってところが問題なのであり、そのあたりはケータイ会社の戦略云々の話ではありません。

さて、それに比べてクラウドとなると、一般認知度はかなり下がります。オンラインストレージがメインになりますけど、知ってる人かなり限られるでしょう。ネットの世界では誰でも知ってますけど、私の周りの一般人は、自宅パソコンの電源を入れることが1週間に一度も無いそうですから知る由も在りません。

そんな人でもよくわかる、クラウドっていったい何なのか。それは、WEB上のスペースです。DROPBOXが最もわかりやすく代表的ですが、ハードディスクってわかりますかね、ハードディスク、ファイルやデータなどを保管する場所なんですけど、それをパソコンの中ではなく、WEB上に保管できる、これがクラウドです。もっと他の詳しい専門的で間違いの無い説明は、検索してみてください。概念から何から全て確認できます。

クラウドでなんの意味があるの?

WEB上にファイルを保管できるのがクラウドだってことはわかった。財布じゃなく銀行にお金預けるみたいなもんだね。タンス預金から銀行口座へ移すように、月々の収入であったり公共料金やローンの支払いであったり、お金の管理遣り取りが簡易になるかのごとく、クラウドにデータを預けていると、データの遣り取りが簡易になるんだね。まさにその通りです。

なんて言ってもピンとこないと思いますので、実例を挙げてみましょう。例えば、ある大学生は、あるレポートを作っています。そしてそれを、クラウド上に保管しています。普通のワードファイルです。このレポートがクラウドにあることで、どんな利点があるか。

まず、そのレポートがどこからでも編集できます。自宅、学校、スマートフォン、ネットカフェ、WEB環境が整っている場所であれば、どこからでも加筆修正を加えることが出来ます。レポートに必要な資料がある図書館であるとか、提出間際の学校であるとか。

そんなのメールで送ればいいじゃん、とか、ノートブック持ち歩くからいいよ、とか思いますか?

それが違うんですよ。クラウドの利点はそこに在らずなのです。重要なのは、どこでも作業が出来ることではなく、全く同じ、一つのデータファイルを扱えるという点にあります。

例えばメールの場合、学校のメールアドレスにレポートのデータを送ります。 学校に行ってそのデータを開きます。保存します。追加修正します。そしてまた自宅用のメールアドレスに送ります。非常に手間です。その上、自宅、学校、あらゆるところに別のデータが増えていきます。これ、何度も経験したことある人はわかると思いますが、どのファイルが正しくて正確で最新なのかごちゃごちゃになって下手すれば古い方のデータを新しいデータに上書きしてしまったり、そういうミスの元になります。

クラウドにデータがある場合、同じデータを、あらゆる場所から加筆修正するだけなので、こういった手間や失敗は起こりません。

LAN共有ってありますよね、あれと同じです。あれのケーブルをとっぱらってしまおうってのがクラウドです。

もちろんLAN共有と同じように、許可した他人同士とデータの共有もできる。同じチームで同じフォルダを共有して作業するなんてよくやりますね。一昔前にP2Pやらでファイル共有が問題になったのはクラウドの布石だろうか。

クラウドの広がり

単にデータをウェブ上に置くことができ、同期、共有、できる。それだけに何の意味があるの?大した事なの?と思うかもしれません。

その昔、ネットワークコンピュータという発想があり、少し前にはネットブック(MacBookAirも含むのかな)というパソコン販売の形態が実現しました。また、今ではスマートフォン端末が日本でもかなり流通しております。これらは全て、クラウドに関連した事柄であると言えます。クラウドの広がりは何を生むのか。

クラウド構想というのは、最終的にパソコン及びスマートフォンがWEBにアクセスするための端末だけに成り得るという構想です。それ以外の機能を全てWEB上でまかなうということです。文書作成も、フォトレタッチも、イラストレーションも、作曲も、何もかも。

むしろ、そういった端末の所有すら必要がなくなります。自分のIDとPASSさえ持っていれば、公共のパソコン、ネットカフェ、会社のパソコン、あらゆる端末から、自分だけのスペースへアクセスし、自分だけの処理を行うことが出来ます。

アプリは?WEB上にある。データは?それもWEB上にある。端末は?どこにでもある。こういうのがクラウドコンピューティングの最終形だと認識しております。違うかな。ソーシャルゲームなんかもある意味クラウドの代表格ではないでしょうか。

そして、それを具現化しようとしているのがまずネットブックでした。WEBへアクセスする以外の機能をなるべく省き、コンパクトで軽量で、安価な、まさに端末として特化したパソコンです。以前は、業務用大型コンピュータからパソコンへ、パソコン一台持っていればなんでもできる、という時代へのシフトがありましたが、今は本体に機能が無くたってWEBに繋がりさえすればなんでもできる、そういう時代が来ました。そのうちアプリケーションやパソコン本体でさえも不要になる。それがクラウドコンピューティングの時代です。
  
時代の流れに追いつこう!その1スマートフォン
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