人生について浅く思い出す2

高校から大学生

僕は理系のコースにいたのに、数学を初め物理化学がまったく出来なかったため、一時は留年もしかけた。高校で単位を落として留年なんて、あまりない。周りの人は受験勉強を頑張る中、僕は何もせずにだらだらと過ごしていた。学校ではいつも寝ているか、漫画を読んでいた。

お金がないのでアルバイトをしたり、何かお金を得る手段をネットで探したりしていた。高校生活は主にネットで3年間が終わった。高校の記憶というのはあまりない。

見かけだけは受験生で、学校の試験も月に1回はあるようなところだったから、見かけだけ試験を受け、悪い点を取り、補修を受け、落第を逃れるというのを繰り返していた。一応周りの受験生に沿って、塾へ通ったり、残って勉強したりもしていたが、何も身につかなかった。やる気がなかったことと、合わせて頭が悪かったことがあるだろう。

現役の時、僕は1校だけ受験した。受験勉強をほとんどしなかったのもあり、記念受験のような形で受け、当然のように落ちた。現役受験はそうやって終わった。

そのまま予備校に通うようになったが、予備校の空気がとても嫌だった。遊び半分で通っている人か、死に物狂いで勉強している人かに二分されており、そのどちらもが嫌で、それが混ざっている環境というのも余計に嫌だった。予備校にも形だけ通い続け、勉強は何もしなかった。

やはり、浪人時代もインターネットを続けていた。インターネットで仲良くなった人と恋愛したりもした。自分の中では今でもあり得ないことだなあと思う。何があり得ないかというと、自分を受け入れる人がいるということが。自分はだいたい、人から良く見られた試しがなかったので、自分に関心を持つ人とか、そういう存在が信じられなかった。

大学は4校ほど受け、1校だけ受かった。地元の大学で、何も勉強しなくても受かるところだった。試験は英語と現代文のみ。2時間で終わった。

1年浪人して大学に入った。なぜ大学に入ったかというと、働きたくなかったからというのがある。家は決して裕福ではなかったので、私大へ4年間通わせるお金はなかった。学費は全て、育英会に借りた。そんなに大金をはたいて大学に入ったことには、たいして意味はなかった。ただ楽をした、だらだらを4年間延長したというだけ。本当に人生には意味が無いと思う。

ただ、大学の4年間は、勉強しなければいけないという空気もなくなり、お金はなかったけど制約もなかった。仮初の自由を謳歌できたいい時間だったと思う。得るものというのはやはり無かったけれど、自分の好きなことを勉強して、図書館に通い、本を読んでは時間を潰していた。今まで読んだ本は、ほとんどが大学の時に読んだ。文学で、特に好きだったのは、サリンジャーとカフカ。あとは、アルバイトをして日銭を稼いでいた。

大学生になってもインターネットは続けていた。当時何をやっていたかはあまり覚えていないけれど、ブログが出だした時で、ブログを書いたりしていた気がする。mixiは大学の後半に出てきた。
あとはオフによく出ていた。オフと言っても突発オフという、なんの脈略もない、ただ暇な奴が集まってしゃべるだけという。ここには人付き合いというのがその場だけで終了することも多く、てきとうにコミュニケーションしてれば終わったので気が楽だった。

大学の4年間は、
1年目:アルバイト
2年目:教習所
3年目:ゼミ・就活
4年目:就活・ゼミ 

これぐらいで終わってしまう。アルバイトは結局4年までいろいろやっていたけれど、1年目はなかなか決まらなくて、決まっても転々としていた。

2年目は車とバイクの免許を取るために、まるまる1年ぐらい教習所に通った。とても嫌だった。不器用なので、操作がうまくできないのと、あまり教習所に行かなかったので1年もかかった。免許は取ったものの、車は今でも乗れない。バイクなら乗れる。

3年目からゼミが始まり、大学へ入って初めて人と関わったように思う。それまではずっと一人で過ごしていた。就活は12月頃から始めて、4年の6月頃に終わった。ゼミは卒業まで続いて、卒論を書いたりもした。とりあえず出せばいいというようなものだったのでネットで調べて2週間で作ったのを覚えている。

人生について浅く思い出す3