いつか京都でホステル兼シェアハウスをやりたい

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これは2009年頃から抱いてた願望でしかない。しかも一度失敗している。そして、ホステルにしろシェアハウスにしろ、でかい建物がいる。そんなものを借りたり買ったりする金はない。誰かから安く貸してもらえる機会でもないとそもそも成し得ない。やはりそこが一番難しく、シェアハウスであれば住人さえ見つかればなんとかなるんだけど、建物も決まっていない状態で住人を見つけるというのはあまり無い。だから、今になってもこれは願望でしかない。僕一人の財力ではどうにもならない。

 

町家ブーム?

京都では町家に住むとか町家のまま改装した店舗やゲストハウス、カフェなどが何年も前からブームとなっているが、一方で町家の空居率も目立っているそうだ。その辺りの溝を埋めることに上手くいったところは成功しており、失敗してるところは建物だけが朽ち果てていっているのかもしれない。それはやはり、双方の機会損失、並びにそこで生まれていたかもしれないはずの市場の損失というのもあるかもしれない。しかし同時に弊害も生まれない。心配症の人にはこちらのほうが重要な事もある。要は心配じゃない人、もしくはお金がある人であればそういう機会を獲得することもできただろう。

田舎移住ブーム?

僕はその、昨年度あたりからの田舎移住ブームについて、まあ田舎移住という言葉が飛び交っただけで実際の移住はブームになっていないかもしれないけれど、個人的にはあまり興味が湧かない。特にその「田舎に住みたい」が先行しているケースというのは、僕はあまりよくわからない。「この土地に住みたい」→「そこが田舎だった」なら理解できるけれど、田舎ありきで土地を選ぶ順序は僕は「どこでもいいんじゃん?」と思ってしまう。どこでもいいのかもしれないけれど、実際僕はそういう土地に長く住む自信がない。興味や関心が先行しない土地に長く住みたいとは思わない。もちろん住んでいくうちにいいところは見えてくるだろうけれど、まあ単に興味が無いだけです。

何故京都か

じゃあ何故京都かというと、地元だから。それだけ。京都だったら20年以上住んできたから他の土地よりは勝手がわかる。やはり地元を支えたいと思うし、地元に活気を、地元に変化を、とも思う。僕は大学を出て以来京都を離れていたから余計に実感するのが、京都市の衰退。僕はバブル末期には既に生まれていたからその経年変化を見てきた。人が減り、産業が減り、街行く人々は老人ばかりとなった。子供が減り、若者ばかりだった学生の街京都は、人自体が少なくなり、若者も減り、あまり活気が見られない。比較対象が過去だからかもしれない。このあたりは主観に沿っているが、京都を離れて以来、間を空けて京都を見るようになり、帰る度に寂れていってる気がする。

地元だからというのは何も、地元びいきしたいというだけでなく、地元であれば死んでもいいかなという風に思う。死ぬというか永住?最終的に死ぬ場所になってもいいという意味。元々長く居たんだから、長く拠点として居続けることは可能だろう。

京都の利点

観光客が多い

幸い京都は観光客は多い。これはどうでもいい話なんだけど、僕が日本以外で会った外国人のほとんどは京都を知らなかった。名前も知らない。みんな東京は知っている。その感じだとおそらく日本については東京しか知らないという人が大多数を占めるだろう。京都についても、日本に興味がある人なら知っていた。パリやローマは世界中で誰でも知っている。しかしヴェネツィアやバルセロナも世界的に知られている。でも日本といえば東京しか知られていない。だからやはり京都の外国における知名度というのは、観光ガイドブックを開いて初めて知るような場所なのだろう。

それにしても観光客は多いんだ。今はアジア圏の人が多いけれど、昔から西洋人も多い。もちろん日本人も圧倒的に多い。京都旅行というと旅館、祇園の料亭、京懐石お高くとまるイメージになってしまうのかもしれないが、僕が理想としていたホステル兼シェアハウスは手間を省いた激安想定だから、京都に安く旅行したいという日本人にだって助けになるかもしれない。とにかく外国人にせよ日本人にせよ、人の往来があるということは利点以外の何物でもない。

若い人が多い

僕は京都でも就職活動をしたんだけど、京都は昔からベンチャー企業が多かったそうだ。全然知らなかった。おそらく大学が多いからだろう。学生のうちに起業するという人の話も耳にしたことがある。そういうのって東京だけかと思っていたけれどそうでもなかった。そう、大学が多いから基本的に学生が多い。外国人の長期留学生だってその分他府県よりは多いはず。京都で大学を卒業して京都の企業に就職する若者だって当然いる。だいたいこういうものは若者向けになりがちだから。僕もう全然若くないんだけどさ。

もちろん、そのどちらも東京とは規模が違う。全然東京の方がスケールがでかい。外国人も学生も山のようだろう。だったら東京でやったほうがいいか。東京には既にいくらでもそういうのがあると思う。でもそれも理由ではない。京都にだってあるから。多分、東京に住みたい人と、京都に住みたい人っていうのは全然違うと思う。ニューヨークに惹かれる人とローマに惹かれる人が違うように。また、東京という土地と京都という土地も全く違う。だから単に市場規模だけで比較することにあまり意味は無い。とにかく人の往来、国内外を問わない、若い層の往来が存在する、ということが利点になる。

京都の難点

僕は実際やったわけではないから、なんだろう。ああ、地価や物価は全然安くない。狭いから。あと、京都の人は厳しいから、近所づき合いとか場所を選ばないといけない。気候が悪い。夏暑すぎて冬寒すぎる。遊ぶところがないとか。なんだろう、結局高いっていうのは家を借りるにしても何にしても一番ネックになるかもしれない。このへんさらっと短く書いているけれどかなり重くのしかかってくる部分だと思う。あとは何をするにも市場規模が小さいとか。商業規模が小さいとか。それは関係ないか。

経営理念

僕は外国に出てからというもの、日本を旅行するのがいかにハードであるか知った。まず、物価が高い。これは誰でも知っていることだけど、特に家賃とそれにまつわる費用が高い。食費はそれほどでもない。物価の他にはクレジットカードが使えない、wi-fiが使えない、英語が使えない、公共交通機関が夜使えないなど、外国から来た旅行者からしてみればなかなかハードルが高い。そういうのをわかってて来た人や慣れている人なら全然問題ないんだけど、何かそういった障害を取り除く入り口になればいいと思っている。それは旅行者同士で情報提供しあってもいい。webで記録してもい。地元の日本人に案内してもらってもいい。そして、当然wi-fiは使えるようにしてATMが置けたら理想だしカウンターでドルとユーロだけでも両替業をやればいい。確か合法になった。宿泊や飲食も当然カードで支払いできる。僕がブルックリンで泊まったホステルはスクウェアリーダーで決済していた。英語の案内などはwebもあればフリーペーパーもある。初心者向けのパンフレットなんかがあれば外国人向けのガイドブックよりは確実に役立つだろう。少なくともその地域においては。そしてスタッフは英語を話す。そう、外国人の日本渡航のハードルを下げたい。料金、言葉、情報、そのあたりのハードルが下がれば、日本もより旅行しやすい国になるだろう。

もう一つは、もっと外国人慣れしたいと思った。そのためには日本国内に、外国人ともっと自然に接する場面があればいい。前のめりにならなくても気軽に接点を持てる場、そうやってせっかく日本に来ている外国人とせっかくその場にいた日本人が交流して、お互いの距離を少しでも縮めてくれたらいいと思う。日本にいて外国にいるような感覚だけど、日本人も半分ぐらいいてわけわからない、そういう場所から外国人慣れができたらいいと思う。だから日本人にとっても外国への入り口になってほしい。もちろん既にそういったことに馴染んでいる人たちの冒険譚が聞きたい。

業務形態

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ホステル兼シェアハウスって何?そんなものがまず、実現可能なのだろうか。僕は調べていないからわかりません。1ヶ月以上の長期宿泊でないと旅館業法に入ってしまうとか、なんとか、そういうややこしいことが嫌だから。飽くまで僕が理想としていたのは、1泊しかしない人もいれば、住む人もいる。長期宿泊したら割引になる。家具なんかは基本ベッドと机だけ備え付け、住む人が追加で買ってもいいし売り買いしてもいいけれど処分は自分たちで。ドミトリーと個室がある。部屋数はそりゃあ可能な限り多いほうがいいだろうけれど、運営の事例など調べたわけではないからわからない。とにかくドミトリーと個室の両方。どちらも短期長期可。というかそういう縛りは無しで「1日は基本いくら、1週間、1ヶ月パックはいくらお得」とかそんな感じ。その方がメニューはシンプルだろう。ホステル兼シェアハウスっていうのはホステルとシェアハウスを共同経営しているという意味ではなく、本人の希望次第でどちらにでも利用できますよ、という意味合いになる。シャワートイレ共同、今となってはそれで困る理由がわからないほど、だいたい2年ほどそういう生活をしている。実家だって共同でしょ?宿泊の際に布団などを貸せば旅館業法に引っかかるとかなんとか、そのあたりのややこしいところはとりあえずおいといて、すぐ来て寝るだけの場所が確保される。それで十分。できれば、リビングというかロビーのような場所はカフェにしたい。バーでもいい。自分でやってもいいし、やりたいという人を見つけてもいい。シェフなんかだったら料理出してもいいだろう。人が集められたら何でもいい。おまかせで。別に注文しなくても座っているだけでいい。そこは、泊まらない人にもオープンな場所にしたい。みんなMacを叩いていて、旅行情報なんかが集まる場所になれば最高だろう。飲み物でも安く済ませたい人は近所のスーパーで買ったペットボトルを共用の冷蔵庫に保蔵しておけばいい。マジックで名前でも書いて。キッチンも共同の場所が一箇所。家電は電子レンジ、冷蔵庫、トースターぐらい。オーブンはない。鍋やフライパン、調理器具はみんな共同の物を使っている。食器やコップは自分専用の物を持っている人もいるけどね。これはホステルによくあるスタイルだ。

料金形態

1泊2,000円かな?相場より少し安め。1ヶ月だと3万、なんと半額セールだ。3ヶ月だと6万、なんと1ヶ月無料で付いてくる!半年だと、10万円。あれ、これ採算合うのか。まあでもこれはドミトリーの価格だ。個室だと倍ぐらいかな。ドミトリーで月3万、個室6万は高いと感じるだろう。ましてや風呂トイレ共同で。でもそれは家賃一ヶ月あたりの考えに囚われているからそう思うだけで、3ヶ月や半年で考えると安い。試しに1週間住んでみて良かったら長期契約などするのにもってこいだ。そして、水道光熱費は基本含まれている。テレビはリビングにしか無いがwi-fiは使える。洗濯は近所のコインランドリーを使ってもらうしかない。コインランドリーぐらいならだいたいどこにでもあるだろう。スーパーも近くにあった方がいい。あとは、銭湯も近ければいい。基本的に東山とかがいいかなと思っていたけれど東山にそんな場所はあんのか。

宿泊客は日本人半分、外国人半分ぐらいになればいいと思う。外国人の長期宿泊客がロビー兼バーに居着いて日本人観光客を呼べたらいいな。ブログなんかは当然やりたい。むしろwebの活動を中心に、ホステル兼シェアハウスは片手間ぐらいがいい。ホステル情報は英語を中心に載せたい。日本語と両方か。外国人客を増やしたいから、英語での集客は必須になってくるだろう。ホステル.comみたいなところに登録できたらいいな。何かの拠点を作りたいという子供心は少しある。アキラの春木屋とか、トラベラーズカフェ的な。トラベラーズカフェっていう名前のカフェはもう実際にあるから、ツーリストカフェってのはどうだろう?どこにでもありそう。そこは集まる場であり、交換する場であり、発表する場であり、チャンスの場であり、出会いと別れの場所となる。

僕が知っているシェアハウスと、アメリカやカナダで泊まったユースホステルの体験が混ざり合い、こんなのができたらいいなという妄想が広がった。普通っちゃあ普通だ。人は京都に行くならついでに行ってみたい、泊まりたい、または住みたいと思うだろうか?

僕の潰えてきた夢というのは他にもたくさんあり、外国へ永住すること、世界一周、親を外国に連れて行く、外国ばかりだけど他にはサービスを作るとかいろいろ思い浮かんだ。だいたい計画の時点でやる気が萎えた。僕はそういう夢想をして今日も寝るのでした。