カナートとはカナート洛北のことで、現在は洛北阪急スクエアという名前らしい。京阪だっけ、阪急だっけと思いつつ、どちらの沿線でもなかった。スクエアとはまた何も指していない四角である。というわけで先日カナートこと、洛北阪急スクエアに行ってきた。
現行でも1階のスーパーは「デイリーカナートイズミヤ」と言うらしい。じゃあカナートでいいんだ。「カナート行ってくる」でも間違いではない。「イズミヤ行ってくる」だと隣のイズミヤかどっちかわからない。「デイリーカナートイズミヤ」というネーミングはありなのか。カナートはミドルネームみたいになっている。じゃあそもそもカナートってどういう意味なんだ。イズミヤはせいぜい泉谷か和泉屋あたりの日本語だから意味はわかる。カナートとは?調べてみると「カナートとはオアシスを意味するアラビア語」めちゃくちゃやな。「デイリーカナートイズミヤ」は「毎日のオアシス泉谷」あたりか。「カナート行ってくる」は「オアシス行ってくる」ぐらいの意味にしかなっていない。
久々に行ったカナートは、「あれ、こんな感じだっけ?」という印象だった。無印が入ってると思ってたら入ってなかった。ダイソーに寄ったが、紙の斜め切りA4ファイルボックスが存在しなかった。ペットショップとアカチャンホンポがやたらデカかった。どちらも用事はない。GU安いなーと思いながら店内に入らなかった。地下のレストランで温野菜の定食を食べた。
カナートはもともと高野アリーナで、冬はスケート場、夏はプールだった。僕はスケートでしか訪れたことがなかった。プールはどちらかというと、八瀬遊園だった。今はどちらも存在しない。子供の遊び場みたいな場所は、少子化の影響で年々縮小してしまったのか、京都の人口減少によるものか。今の子供はどこでスケートするのだろう。僕らの世代は保育園からも高野アリーナでスケートしていたし、小学校の授業でも来ていた。今の子供は、八瀬のプールみたいな大きなプールで遊ぶことは全然ないんじゃないか。そういうのをやりたいかどうかはともかく。
北大路ビブレもイオンになってしまったし、大垣書店の本店ビルは塾になっていた。深夜遅くまで営業していた丸山書店は大垣書店になっていた。
そんなに前だったんだ。丸山書店は千本通にもあった。カナートに入っていたアバンティブックセンターは、商業施設に入っている無難な本屋という感じだった。京都駅南のアバンティブックセンターは、かつては学術参考書が一番揃っている本屋だったけれど、数年前に訪れたら様変わりしていた。少子化の影響によるものか、学参コーナーは著しく縮小され、売り場面積はそもそも1フロアに満たなくなっていた。最近久しぶりに実店舗で買い物をして、結局ネットにしか在庫がないということが多々あった。ヨドバシに行っても「ガーデニングエリアは梅田店にあっても京都店にはないんです」ということだった。京都駅前のビックカメラは全然行かない。名古屋にいた頃は、電気屋と言えば駅前のビックカメラだった。大阪ミナミの電気屋と言えばヤマダ電機だった。