遊び心を基準に個人的に気になったものをピックアップして、感想などを。一応全部目を通しているんですが、数が多いんで各お題に一つということで。今回は「草」と「捨」に偏った。ついでに自分の短歌も振り返ってみたいと思います。
短歌の目3月みなさまの作品をご紹介します - はてな題詠「短歌の目」
1. 草
大昔絶えた獣が食してた水草ひとつ化石に供える
ご親戚の方ですか?
「あまはら×星屑の群れ」~短歌の目二期・3月の巻~ - さよならドルバッキー
2. あま
「あま」はよくわからなかった。
3. ぼたん
ひぼたんのようだよ今のわたくしの心は。画像検索したら?
したけど全然わかりませんでした!
『花実の色』(短歌の目 第17回) - 砂ビルジャックレコード
4. 鳥
焼き鳥を串から外して食べる人 嫌いじゃないよ、うん、きらいじゃない
好きでもない。僕はやらない。意味わからない。
5. 雷
やさしさは避雷針になりがちで薄着になるのがすこし怖くて
筋肉は雷さえもへっちゃらで、だから全裸で走り回れる。
テーマ「捨」
すあま型宇宙生物モニョモニョし「不味い!」と吐き捨て地球を去りぬ
すあま型宇宙生物はすあまが気に入らなかったという意味?
自分の
1. 草
底にある泥を見せつけまいとするはにかみ、草が風に揺らめく
草という言葉で真っ先に思い浮かんだのは、草の色をした服を着る人だった。いや、僕なんですけどね。服に繋げられなかったので、草っぽい顔の表情に繋げました。
2. あま
職安へ着いたつもりが、見上げるとそびえ立つのは「だあましんでん」
ひらがなで「あま」って言われても、何も思いつかなかった。「あま」ってなんだよ。「あま」が含まれる言葉を思い返していたら、ダーマ神殿が出てきた。
3. ぼたん
日本語のボタンとぼたん、英語だと全然違う。バツンとピーニー
花の牡丹ってどうも印象が薄い。日常生活において接点がない。だから無理矢理ボタンと牡丹を比べるような歌に落とし込んだ。僕が聞いたのはバツンというよりバッテンみたいな発音だった気がする。
4. 鳥
あの人は痩せると鳥のようになり、羽根を広げて飛び降りてった
鳥はちょっと、あまりにも広いなーと思いながら鳥と言えば、痩せた人のことを鳥みたいって言うのはなんでだろーやっぱ飛ぶのかな、なんて思いながら詠んでみた。
5. 雷
雷の鳴る日は、どこか穏やかな時が流れる。終末のよう。
雷は「眺めるもの」という印象が強い。建物の中から窓の外の雷を眺める心境は、なぜか落ち着いたもので、その落ち着きは終りと始まり、終わりの始まり、そんな大層なもんじゃないんだけど。
テーマ「捨」
意識的、無意識的なものであり、相手はいつも忘れてるもの
捨てたとか捨てられたって意識は一方的なもので、自分ばかりが一人悩んでいることが多いんじゃないか。親子なんかはそうでもないかもしれんが。
短歌については過去に卯野さんと話したことがあります。 自分が詠むときに心がけていることは、31音を守ること、誰でも知っている言葉を使うことなど。